母親 比喩としての「母」

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母親

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:20 UTC 版)

比喩としての「母」

何らかの事業(他国からの独立、宗教活動、重要な発明など)の創始や発展に重要な役割を果たした女性もしくは無生物を母になぞらえ「~の母」(または聖母等)と呼ぶことがある。

また、その地域においてなやみごとの相談相手になって一種のカリスマ的存在になった占い師などを「~の母」と呼ぶことがある。寮などで寮生の食事や生活全般の世話を任された女性を「寮母」と呼ぶ。

王妃皇后のことを「国母」と呼ぶことがある。

自然を母と擬人化した「母なる自然」という言葉もある。

母性行動に関連するホルモン

女性ホルモンと呼ばれる性ホルモンにはいくつか種類がある。

プロラクチン
プロラクチンは主に脳下垂体で産生、分泌されるペプチドホルモンであり、乳腺発育の促進、母性行動誘導がさまざまな動物種で確認されている。哺乳類にはプロラクチン受容体が存在し、乳腺等におけるプロラクチンの情報伝達を介している。ラット脳においては妊娠後期からプロラクチン受容体の発現量が増加し、以後、授乳期間中は高レベルに維持される。授乳中に乳仔を離してしまうと発現レベルは速やかに低下し、乳仔を戻すと再び発現量が増加する。このように脳におけるプロラクチン受容体の発現は母性行動と密接に関連している[2]
プロラクチンは女性特有のホルモンではなく男性にも分泌され、作用には男女差がある。成人男性の基準値は3.6 ~ 16.3ng/ml・成人女性の基準値は4.1 ~ 28.9ng/mlである。男性で基準値を超えると性欲の減退、インポテンスなどの性機能障害、無または乏精子症等が検査対象となる。一方、女性は、妊娠・産褥期以外の時期に何らかの原因により高プロラクチン血症が発生すると、乳汁漏出とともに排卵が障害され、無月経や不妊が招来される[3]
オキシトシン
乳児が乳首を吸う刺激によって母親から分泌されるオキシトシンというホルモンは、母親自身に幸福感や恍惚感を与えるため、愛情ホルモンとも呼ばれている[4]

母性看護学上の母親

シエラのケチュアペルー母親の親子

看護学には「母性看護学」という分野がある。母性看護学上の母性とは、「次世代を産み育てる」という女性に備わった生理的・身体的機能の特徴のことを指し、生物学的特性だけでなく、女性が成長していく過程で形成されていく精神的、あるいは社会的特性もその概念に含んでいる[1]。こうした母性に係る女性の健康事象の全体を対象とするのが母性看護学で、女性の各年代における母性の特性をとらえ、母性としての機能が健全に発揮できるよう、女性の一生を通じてはたらきかける看護を、実践し、研究している。


  1. ^ デジタル大辞泉
  2. ^ 日本生理学会
  3. ^ 岡山大学医学部
  4. ^ 妊娠・育児大百科
  5. ^ 欠野アズ紗著『21世紀は母性の時代』(学習研究社
  6. ^ 例えば、三砂ちづるは『オニババ化する女たち』で「女性が仕事だなんだと独身のまま、出産もせずに子宮を"空き家"にしたままでいると、将来はホルモンのバランスが崩れてオニババになりますよ」と記述している。
  7. ^ 私たちの行動を決めるもの』第11章 学会出版センター
  8. ^ 香山リカ「いまどきの『常識』」
  9. ^ 女子差別撤廃条約、第4条第2項
  10. ^ 女子差別撤廃条約、第11条第2項(a)
  11. ^ 『ジェンダーを科学する』松本伊瑳子・金井篤子編)
  12. ^ 予算案から「母親」が消え「出産する人」と書き換え 米の“言葉狩り””. FNN (2021年6月14日). 2021年6月14日閲覧。


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