ピストン【piston】
ピストン
容積型エンジンでシリンダー内を往復運動して吸入、圧縮、膨張、排気を行う。燃焼によって生じたガスの圧力を受け、上死点から下死点に移動する際に仕事をする。この仕事をピストン仕事という。また、吸入行程では新気を吸入し、排気行程では燃焼ずみのガスを排気ポートに押し出す作用をする。ピストンは高温の燃焼ガスや低温の吸気に交互にさらされるため、熱応力に対しても強く、耐熱性、耐摩耗性などが要求される。一方、ピストンの往復運動による慣性カを低減するため、軽量であることが必要とされる。このため耐熱アルミニウムを用い、構造的にも軽量設計がなされ、高性能エンジンではアルミ鍛造製のものが多い。さらにレーシングエンジンなどでは、冷却のためのエンジンオイルをまわすクーリングチャンネルを設けたものもある。
ピストン
Piston
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