鴨川ボクシングジム
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「はじめの一歩の登場人物」の記事における「鴨川ボクシングジム」の解説
東京都某所にあるボクシングジム。作品開始時点で過去に日本チャンピオン2人、東洋太平洋チャンピオン1人を輩出している。現在はジュニアミドル級・ミドル級・スーパーミドル級3階級制覇の世界王者とフェザー級世界ランカーの他に日本ランカー3名を擁しており、中堅規模の強豪ジムとして知られている。練習が厳しい事でも有名。練習生は約20〜30名いるが、作中では滅多に登場しない。在籍プロボクサーは5名。 幕之内一歩(まくのうち いっぽ) 声 - 喜安浩平、國立幸(幼少期) / 三木眞一郎(ドラマCD版) 演 - 後藤恭路(舞台) 本作の主人公。元日本フェザー級チャンピオン、WBCフェザー級世界7位。 宮田一郎(みやた いちろう) 声 - 関智一 、田野恵(幼少期) / 檜山修之(ドラマCD版)、くまいもとこ(ドラマCD版・幼少期) 演 - 滝澤諒(舞台) 元鴨川ジム練習生。 鷹村守(たかむら まもる) 声 - 小山力也 / 梁田清之(ドラマCD版) 演 - 滝川広大(舞台) 現WBC世界スーパーミドル級チャンピオン、元WBC・WBA統一世界ミドル級チャンピオン、元WBC世界ジュニアミドル級チャンピオン。誰もが認める才能と体格を持ち、前人未到の6階級制覇を目指している。 鴨川源二(かもがわ げんじ) 声 - 内海賢二(第1期 - New Challenger)、飯塚昭三(Rising)、宮野真守(戦後編) / 辻村真人(ドラマCD版) / 佐藤正治(ゲーム『FIGHTING SOULS』) 演 - 高木渉(舞台) 鴨川ジム会長。 青木勝(あおき まさる) 声 - 高木渉 演 - 塩田康平(舞台) 日本ライト級ランカー。 木村達也(きむら たつや) 声 - 藤原啓治 / 津田健次郎(ゲーム『FIGHTING SOULS』) 演 - 高橋奎仁(舞台) 日本ジュニアライト級ランカー。 板垣学(いたがき まなぶ) 声 - 浪川大輔 日本フェザー級ランカー。 青木 泰平(あおき たいへい) 鴨川ジム練習生で青木勝の弟。15歳。木村からは「ター坊」と呼ばれている。不良グループのリーダーで河原で同級生の岡崎照をいじめていたところに仲裁に入ってきた一歩と出会う。後日、一歩の素性を知り、弟子入りを志願するも照をいじめていたことを理由に一歩から拒否されるが、照に謝罪したことで、一歩が鷹村から提示されたものと同じテストを合格出来たら、ボクシングを教えると約束され、見事、テストに合格する(後にズルしていたことを告白する)。その後は一歩から個人的にボクシングの指導を受けるが、実は他校の不良(欽太郎)とのケンカに勝つために嘘をついて一歩に取り入っていたことが判明、騙されていたことを知り激怒した一歩に張り倒された。後日、高校を退学処分になるも一歩の一撃で改心して、頭を丸めて欽太郎と共に鴨川ジムに入門、一歩を師匠と慕う。 当初、一歩は名前しか聞いておらず、ジムに入門して初めて青木の弟と知る。不良になったのも尊敬していた兄が笑いものになっていたことを目の当たりして失望・幻滅したことと、元不良の青木の弟ということで不良達に絡まれ続けたことが原因で、久しぶりに兄と再会して、大家族故に家計の負担を減らすべく、勝が家から出て行ったこと、兄弟達の学費も勝が陰ながら援助していたことを知り、兄へのわだかまりも解けた。 上述のことから鴨川ジムのメンバーのみならず久美にすらもこき使われており、彼女を恐怖の対象として認識している。 金田 欽太郎(かねだ きんたろう) 鴨川ジム練習生で泰平のライバル。15歳。泰平と長年対立する不良グループのリーダーで、その時は金髪長髪だった。後日、泰平同様に高校を退学処分を受け、一騎打ちの場に乗り込んできて泰平を一撃で失神させた一歩の強さに惚れ込み、泰平と同じく頭を丸めて鴨川ジムに入門、一歩を師匠と慕う。 泰平同様、上述のことから鴨川ジムのメンバーのみならず久美にすらもこき使われており、彼女を恐怖の対象として認識している。 山田 直道(やまだ なおみち) / ハンマー・ナオ 声 - 阪口大助 元鴨川ジム練習生。詳しくは八戸拳闘会の節を参照。 八木 晴彦(やぎ はるひこ) 声 - 中嶋聡彦 鴨川ジムのマネージャー。広報やマッチメイク、経理やグッズの販売など、鴨川ジムにおけるトレーナーや選手のセコンド以外の業務をほとんど一人で引き受けている。いつも穏やかで笑顔を絶やさない。宮田父と同期入門のプロボクサーだったが、ボクサーとしての才能はなかった。 趣味の釣りの腕前はプロ級で、竿を握ると人格が変わる。かつていくつもの釣堀から出入りを禁止され、釣りの世界なら伝説の王者になれたとまで言われている。また、ギャグセンスや麻雀の才能を持つ。 生年月日は1949年4月18日(初登場時41歳)。血液型AB型。 宮田父 声 - 石塚運昇 / 中村秀利(ドラマCD版) 演 - 竹内健史(舞台) 宮田一郎の実父でトレーナー。元日本・東洋太平洋フェザー級チャンピオン。下の名前は不明。現役時代は鴨川ジムに所属しており、引退後も鴨川ジムでトレーナーを務めていたが、一郎の移籍に合わせて川原ジムへと移った。 現役時代は、パンチの質が軽い・顎が弱いというフィジカルに欠点を持つ一方で、華麗なテクニックを誇るアウトボクサーとして東洋太平洋王座を6度防衛し、世界に最も近い選手と言われていた。八木とは同期の入門であり、また国内防衛戦にてなにわ拳闘会の柳岡と対戦し、4度ダウンを奪って7RKOで勝利している。 7度目の防衛戦で、フィリピンのラクーン・ボーイにポイントリードで最終ラウンドを迎えたが右のカウンターで顎を砕かれてKOされ、「どれだけテクニックがあっても強いワンパンチで潰されてしまうショック」で現役を引退。その後、妻と離婚して酒浸りになり、息子に暴力を振るうなど荒んだ生活を送っていたが、見様見真似で自分のボクシングを完璧に模倣した幼い息子の才能を知って立ち直り、以降、鴨川ジム勤めのトレーナーとして復帰し、一郎をボクサーとして育て上げた。 物語当初は入門したての一歩を低く見積もり、スパーリングで息子が敗北して以降もそれなりに評価を改めてながらも速水を倒したことに驚くなどしていた。アニメ版では鴨川ジム時代から寡黙・理知的で、一歩の素質の高さを見抜いている。 一郎の移籍とともに鴨川ジムを辞めて以降は、過去との決別のために家や財産を処分し、理由は不明だが一郎とは別々のアパートで暮らしている。しかし川原ジム所属後も変わらず一郎のトレーナーをしており、海外遠征の際にも必ず同行している。 自分を凌駕するほどの才能をもち、現役時代の自分のボクシングを高度に模倣する息子・一郎に希望を見出し、自分は消極的だったジミー・シスファーとの戦いを一郎がやる気になっているのを見て、打って変わり積極的になるなどトレーナーとしてできる限りの助力をしているが、それは将来壁にぶつかった彼に自分と同じ(挫折という)道を歩ませぬ為であり、自分のボクシングの挑戦などといった理由からではない。むしろ息子には、最終的には息子だけのボクシングを見つけて欲しいと願っている。得意技(現役時代) カウンター 篠田(しのだ) 声 - 佐々木誠二 鴨川ジム所属のトレーナー。青木・木村・板垣らのチーフトレーナーを務め、鴨川会長と共に厳しい練習でジム生たちを鍛えている。鴨川ジム特有のかけ声「ガッツでガッツンガッツンだ!」の生みの親。普段はあまり自己主張をしないが、木村・青木と続けて王座挑戦に失敗した事に責任を感じて板垣対星戦に自分の進退を賭けるなど気骨があり、また青木がピンチに陥っているように見えても秘策を信じてタオルを投げず、板垣に秘められた更なる才能を見抜くなど眼力も高い。ただし、トレーナーとしての手法は、鴨川会長譲りの根性論と選手を信頼しての放任主義のため、選手のコントロール能力はイマイチである。モチベーションを無くした木村の管理を怠り減量を失敗させたり、一歩のコントロールによって勝利した青木村の二人にセコンドとしての無能さを指摘されたりしている。また、一歩のデビュー戦の時から登場しているが当時は名前もセリフも全くなく、初めてセリフが与えられたのは山田直道の入門時の青木と木村のスパーの時で、また名前は一歩たちの再起戦後の青木と木村の回想で判明している。釣りに関しては玄人跣であり、八木と同様に釣り竿を握ると人格が変わる。妻帯者で恐妻家だが、風俗好き。何度も妻にバレてきつく絞られている。その経験から、女性に責められるのが極度に苦手となり、怯えたり脱毛などの症状を引き起こすこともある。 赤松 勇(あかまつ いさむ)、黄桜 大(きざくら ひろし) 声 - 布施川一寛(赤松)、奈良徹(黄桜) 青木・今江戦を観戦して、青木に弟子入りを志願した二人組。通称「青木組」。痩せて背が高い方が赤松で、太って背が低い方が黄桜。二人とも老け顔だが、有名進学校に通う現役高校生である。 ボクシングを始めたきっかけは、当初の二人が言うには、彼らは周りから馬鹿にされたりいじめられたりの人生を送っており、そんな中青木のボクシングの試合を観て彼の「体力を使わずに勝とうとする姿勢」に憧れ、才能や努力なしに「楽して勝ちたい」から始めたと語っているが、後に青木が言うには、二人は小・中・高と常に首席クラスの成績で進んできた負けなしの天才であるが、敢えて苦手な道に挑戦しようとボクシングを始めた(ただし面白おかしくやりたい)と語っており、話に若干の矛盾がある。 才能や努力を嫌い、アイデアとハッタリを武器に試合に臨む青木を先生と呼び尊敬しており、服装や髪型まで合わせているが、一方で(それが命令であれ教示であれ)青木の言うことしか聞かず、彼やトミ子以外の人間には誰であれそっけなく見下したような態度をとる。ジム内では先輩である板垣によく小突かれており、またヴォルグがジムに来た際には新人と勘違いして先輩風を吹かせていた。 ジムではトレーニングは全く行っておらず、真面目にボクシングに取り組む気もない。しかし、赤松は切れ味鋭いフリッカージャブ、黄桜は鷹村や一歩を彷彿とさせる重い右ストレートを放つなど、ボクシングの才能はある。 変則的な技(彼らが言うには「必殺技」)にのみ研究熱心であり、青木が使用した技はすべて詳細にノートに記録しており、稀に他の選手への分析も見られる。試合観戦の際には、開始前の選手から(青木と同じ)「楽して勝とうとする臭い」を感じ取ることができ、事実選手はその通りの行動をとる。また、最近では青木が働いているラーメン店でバイトをしており、青木から「筋が良い」と褒められるなど多才な一面がある。 後藤(ごとう) 鴨川ジム練習生。戦闘機マニアで、真田の使う「飛燕」の名前の由来となった三式戦闘機・飛燕について解説した。その後、久美への告白を賭けた一歩対ジム生3人の腕相撲対決の大将として再登場するが、鷹村に失神させられ無理矢理交代させられていた。 板垣組(いたがきぐみ) 元鴨川ジム練習生の二人組。板垣の高校の後輩で、名前は不明。板垣の手で厳しい練習を避けさせられ、独自のメニューでトレーニングを積んでいたが、プロテストに失敗して自信を失い、二人ともジムを辞めた。
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