試合の評価とは? わかりやすく解説

試合の評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 18:09 UTC 版)

箕島対星稜延長18回」の記事における「試合の評価」の解説

冒頭記したとおり、この試合高校野球史上最高の試合とされる。その理由としては以下のような事が挙げられる延長戦入り箕島失点した回の裏12回、16回)、ともに二死走者という土壇場から本塁打により同点とした。 引き分け寸前延長18回にサヨナラゲーム決着がついた(この試合以外の延長18回は全て引き分け再試合適用されている)。仮に、延長18引き分け再試合となった場合、この翌日第1試合・8時半開始組み込むことが場内アナウンスされていた。 12回裏は、最後打者打席に向かう前に監督に対してホームラン狙っていいですか?ホームラン狙ってきます!」と発言した後に本塁打放っている。 16回裏二死後に打席入った打者は、一旦は完全に打ち取られ打球放ってしまい試合終了かと思われたときに、星稜の一塁手つまずき転倒したため命拾いをし、その直後飛び出した自身初の本塁打であったそれまでこの打者練習試合含め本塁打打った経験がなかった)。 星稜の一塁手転倒原因となった人工芝この年から敷設されたものであった。 星稜も12回表の攻撃スクイズ失敗した三塁手が、14回裏一死一・三塁のサヨナラピンチ守備借りを返す隠し球成功させている。 作詞家作家阿久悠はこの試合感銘を受け、「最高試合」という詩をスポーツ紙投稿した同じく作家山際淳司は、「八月カクテル光線」という短篇(『スローカーブを、もう一球』に収録)を書き上げている。他にも、『一生分の夏 いつも胸に甲子園があった』(作家山岡淳一郎短編黄金スコアブック」を収録)、松下茂典星稜高校出身)の『神様が創った試合山下・星稜VS尾藤箕島延長18回の真実』、朝日新聞社奇跡甲子園』(『審判見た、「奇跡試合」。受け継がれる選手への思いやり。』を収録)など、この試合に関する書籍がある。 両校は1994年11月26日和歌山県営紀三井寺野球場で「再試合」と銘打って交流戦始めたその後10年ごとに再試合が行われ、2004年11月13日には石川県立野球場開催された。結果18対11で星稜が勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。 2004年11月13日試合では病気療養中の尾藤監督当時プロ野球コーチであった嶋田箕島)と音(星稜)が欠席した当時甲子園で両校のプラカード持っていた女性2人参加した当時星稜の一塁手加藤延長16回裏の人工芝に躓いた(つまづいた)シーン再現すべく手作り人工芝型のマット持参して一塁側のフェアグランドファウルグランドの間で自身が躓いたと思われる位置に置き、関係者笑い誘った2007年11月18日には、箕島高校創立100周年記念事業一環として現役部員同士による箕島-星稜戦が、マツゲン有田球場行われ19対6で星稜高校勝利した再々試合阪神甲子園球場行おうという声も出ていた中、2010年9月23日に「甲子園歴史館開館記念大会」として、実に31年ぶりに甲子園での再戦実現し雨天の中熱戦繰り広げられた。試合は星稜が1713勝った車いす参加した尾藤監督は「ベンチから見た甲子園は、故郷光景でした」と涙を浮かべた。 しかし尾藤監督は翌2011年3月6日膀胱癌により68歳病死3日後の3月9日営まれ葬儀では、星稜高校山下智茂監督参列し男泣きしながら弔辞読み最後山下監督の手によって尾藤運んでいた。 この試合に星稜の控え選手ベンチ入りし、途中出場果たした充裕は、後に根上町(現・能美市)の教育委員会職員中学校教諭地方公務員となり、教員野球部監督として、後に母校後輩となる松井秀喜に対して基礎から教え厳しく鍛え上げ松井対し大リーガー成長する基礎植え付けた。なお、高は現在は人事異動教職員ではなくなったものの、能美市職員として引き続き勤務している。その松井国民栄誉賞を受賞した2013年第95回全国高等学校野球選手権大会に、箕島と星稜がともに出場果たした箕島当時監督であった尾藤公長男・強が監督務め対する星稜は、ファウルフライ追い人工芝に足を取られ転倒した加藤長男である峻平が背番号10ベンチ入りした。多くファンが「34年ぶりの再戦」を期待したが、両校ともに初戦敗退喫した。なお加藤代打途中出場センターヒット放った後の守備で、かつて父が守ったファースト守備位置付いた箕島宮崎国体でも優勝候補挙がっていたが、接近してきた台風影響競技中止となり、春夏甲子園制覇国体制覇3冠達成潰えた。後にこの偉業1998年松坂大輔らを擁する横浜高等学校達成する2010年興南高校3冠達成期待寄せられていたが、天候不良大会中断してしまい、3冠達成にならなかったが、日本高野連10月3日付で、天候不良中止となった国体出場していた箕島優勝扱いとする見解発表したため、箕島史上初の3冠達成となった箕島は、この1979年春夏連覇後に100人もの新入部員迎えた。これに驚いた尾藤監督は、大阪府北陽高校野球部当時監督だった松岡英孝練習方法尋ねた。その年の第62回全国高等学校野球選手権大会にも出場ベスト8まで進出する愛甲猛擁する横浜高校敗退した16回裏に本塁打放った森川は、その試合本塁打を打つことを狙い過ぎて打撃フォーム崩し最終的に打順が8番まで下がった箕島高校卒業後も復調することはなかった。 NHKが、1979年甲子園の後の箕島、星稜ナイン題材にしたドキュメンタリー番組制作した。 『にんげんドキュメント』 - 「球児たちの延長戦 25年目の星稜対箕島」(2004年12月10日放送) 『NHKアーカイブス』(2009年8月1日放送) - 番組では当時試合映像と、上記2004年放送番組再放送し、新たな映像として試合から30年後の両校ナインの姿を紹介した全国高等学校野球選手権大会テレビ放送では、夏の大会名勝負名場面として、試合試合の間にこの試合が度々紹介されている。 この試合前後年には、昭和33年魚津対徳島商延長18回引き分け再試合昭和48年江川卓雨中押し出しサヨナラ四球平成4年明徳義塾高校が対星稜高校戦における松井秀喜5打席連続敬遠など、8月16日行われた球史に残る試合を『8・16現象と言われている。

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試合の評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 17:26 UTC 版)

第78回全国高等学校野球選手権大会決勝」の記事における「試合の評価」の解説

この伝統校同士激闘は、高校野球歴史に残る「平成名勝負」と呼ばれた。特に矢野返球は「奇跡のバックホーム」と呼ばれ球史に残る名場面として語り継がれている。負けた田中監督も「高校生であんな返球見たとがない」と驚嘆するほどだった。 28年前、延長18回を戦った松山商の元投手朝日新聞記者としてこの試合取材中だった井上明も、このバックホームには身震いした語った当時中日ドラゴンズ中軸打者だったアロンゾ・パウエルは、「今まで見た中で最高のプレー」と語っている。ただし、矢野と同じ右翼手である福留孝介はこのバックホームについて暴投に過ぎない分析している。 矢野バックホーム大きく取り上げられる傾向にあるが、9回裏二死からの1年生澤村による同点ホームランや、犠牲フライ直前ライト矢野への交代、そして11回表は、矢野打球澤村前に飛ぶという奇跡応酬であったことから、その流れ含めて試合自体「奇跡」とも言える内容であった熊本工四番だった西本は後に、九回裏にホームラン打たれ新田今井がまだ負けていないと抱き起こしたシーンと、延長十回裏に本塁死して倒れ込んだ星子を傍にいた西本含めだれも手を貸そうとしなかったシーン比べ、これが松山商熊本工違いだったと反省している。 『週刊甲子園の夏』(朝日新聞出版)の読者アンケート選ばれた「読者が選ぶ夢のナイン」にて 松井秀喜プロ進んだ名だたる選手混じり矢野勝嗣外野手選ばれている(プロ未経験では他に小沢章一早実)、藤井進宇部商)が選ばれた)。 2015年造幣局全国高等学校野球選手権大会100年周年記念して、「全国高等学校野球選手権大会100周年貨幣セット」の通信販売行ったが、ケースには年表などとともに名場面一つとして奇跡のバックホーム」の写真掲載されている。 スポーツニッポン公式サイトスポニチアネックス」で2015年募集された「私が選ぶ甲子園名勝負!」では、総数2993票中129票を獲得し、第6位となった。『Sports Graphic Number』で2015年実施されアンケート夏の甲子園 記憶に残る名勝負ベスト100」では第5位にランクインした。

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