神話とは? わかりやすく解説

しん‐わ【神話】

読み方:しんわ

宇宙・人間動植物文化などの起源創造などを始めとする自然・社会現象超自然的存在(神)や英雄などと関連させて説く説話

実体明らかでないのに、長い間人々によって絶対のものと信じこまれ、称賛畏怖の目で見られてきた事柄。「地価下がらないという—」「不敗—」

「神話」に似た言葉

神話(しんわ)

古代日本では神語(かんがたり)といい、「古事記」、「日本書紀」、「風土記」、「古語拾遺」などの上古典見え神々の物語指し天皇祖神中心とした日本人祖先歴史

神話

作者石原郁子

収載図書月神
出版社光風出版
刊行年月1997.1


神話

作者安部公房

収載図書安部公房全集 1 1942.12-1948.5
出版社新潮社
刊行年月1997.7


神話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 07:25 UTC 版)

神話(しんわ、: MythMythology)は、人類が認識する自然物や自然現象、または民族文化文明などさまざまな事象を、世界が始まった時代におけるなど超自然的・形而上的な存在や文化英雄などとむすびつけた一回限りの出来事として説明する物語であり、諸事象の起源[1]や存在理由を語る説話でもある[2][3]。このような性質から、神話が述べる出来事などは、不可侵であり規範として従わなければならないものとして意義づけられている[2][3]


注釈

  1. ^ おそらくは、神話を哲学的に解釈したものの中で最も広範にわたるものは、プロクルスの著作『Commentary on the Republic』にある (The Works of Plato I, trans. Thomas Taylor, The Prometheus Trust, , 1996)。妖精についてのHomeric Caveを分析したポルフュリオスも重要な仕事といえる (Select Works of Porphyry, Thomas Taylor The Prometheus Trust, Frome, 1994)。外部リンク参照。

出典

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神話(メガラ王女)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 17:20 UTC 版)

スキュラ」の記事における「神話(メガラ王女)」の解説

クレータ島の王ミーノースはある時、メガラ戦争仕掛けたミーノースの子アンドロゲオースアテーナイにて開かれたパンアテーナイア祭にて優勝したのだが、その時アテーナイ人の競技相手アンドロゲオース嫉妬し、彼を殺したのである優勝した彼をアテーナイアイゲウス牡牛退治に向かわせた結果死なせてしまったという説もある)。このことに怒りミーノース武力行使してアテーナイ攻めるのだが、彼はまた、アイゲウス兄弟ニーソスが統治していたメガラ対す侵攻行った。 ニーソスの髪の中には白髪に交じって緋色の毛(紫の毛または金の房毛ともいわれる)が一房あった。神託により、この毛が生えている間は、彼の王権保障されていた。事実クレータ侵攻開始されてから半年経過しているにもかかわらずメガラの町はいまだ健在であったそんな中メガラ王女であるスキュラは、戦争始まってからたびたび城の塔の上から戦闘行方眺めていた。彼女は町を包囲している敵の武将たち、ひとりひとりいでたち無論のこと、その名前さえも覚え、特に興味示したのが、クレータの王かつ軍勢総大将ミーノースだった。彼の圧倒的な戦いぶり見ているうちに、スキュラ彼に恋心抱きミーノースのために何か自分できることはないか、と考えるまでに至った。彼女は色々考えた末、ニーソスの緋色髪の毛ミーノース渡して彼に取り入ることを決めた。 そして父が眠っている隙に忍び寄り、その髪の毛奪い取ることに成功したスキュラ自力ミーノースの下まで行き彼に例の髪の毛差し出した。そして、驚く彼に対して自分メガラ王女であることを告げ、父の国と家の守り神である毛を彼に渡し愛する彼自身以外のどんな報酬一切求めないことを告げた。しかしミーノースの方は、その贈り物尻込みし異常事態困惑した。そして彼女に対し神々世界によって閉め出されてしまえ、クレータの地を汚させるわけにはいかない、などと罵ったクレータメガラ攻め落とすと、ミーノースメガラ対し公正な法をしいた後、早々に軍勢引き上げることにした。クレータ艦隊撤収していくのを見てスキュラ怒り狂い、海に潜り込む猛烈な勢いで艦隊追いつき、船の船尾しがみついた。しかし、そこに一羽の金色の翼を持つ尾白鷲飛んできて、彼女を襲った。それはニーソスが姿を変えたものであった恐ろしさのあまりスキュラは、船尾から手を離してしまった。そして、彼女はキーリス(Ciris)という一羽の(または)に姿を変えた。 以上は後代の神話であり、元の神話ではニーソスの緋色髪の毛抜かれると、彼は死ぬだろうとの神託がされていた。父を裏切った結婚するという約束ミーノース交わしたスキュラはこの髪の毛を切り、彼を殺したその後ミーノースは彼女の足を船尾に綱で繋ぎ溺死させたという。神々は彼女を憐れみ白鷺変えた雲雀変えられたともいわれる)。

※この「神話(メガラ王女)」の解説は、「スキュラ」の解説の一部です。
「神話(メガラ王女)」を含む「スキュラ」の記事については、「スキュラ」の概要を参照ください。

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神話

出典:『Wiktionary』 (2021/08/06 23:42 UTC 版)

名詞

しんわ

  1. 宇宙人間動物などの起源を、神と関連させて説明した
  2. 比喩的根拠もなく絶対的なものであるじられ、人々行動考え拘束し、左右してきた事柄
    • 安全神話

発音(?)

し↗んわ

翻訳


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