皇帝皇族とは? わかりやすく解説

皇帝・皇族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:21 UTC 版)

銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の記事における「皇帝・皇族」の解説

ゴールデンバウム王朝歴代皇帝詳細は「銀河英雄伝説の歴史上の人物#ゴールデンバウム王朝歴代皇帝」を参照 フリードリヒ4世 (Friedrich IV) 声 - 阪脩(旧) / 稲葉実(D) 第36代銀帝国皇帝先帝オトフリート5世次男63歳次期帝位を有望視されていた兄と弟が帝位争って共倒れしたため即位した凡庸な人物国政はリヒテンラーデに委ね、自らは放蕩漁色果てバラ栽培専念する老成したというより老けて立ち枯れた生活を送る。何一つ業績らしいものは残していないが、特に悪政をしたわけでもないいかにもゴールデンバウム王朝末期ぶりを象徴する君主敬愛する姉を奪ったことで、ラインハルト憎悪する最大対象であったが、アムリッツァ星域会戦終了直後心臓発作急死しラインハルトが自らの手下すことはできなかった。 帝位即く前は、無能な上に放蕩者、先帝から勘当寸前であったことから、誰からも皇帝になることはまずないと思われ、何も期待されていなかった。帝位に即いても国政には興味示さず結果として宰相代理リヒテンラーデ侯や後ろ盾となったブラウンシュヴァイク公跳梁を許すこととなったまた、皇太子時代から漁色の癖があり、皇帝になると当初円熟した豊麗女性好んだが、40代半ばから一転して10代少女対象にし始めアンネローゼの前は、特にベーネミュンデを寵愛していた。 暗君とされる作中では思慮深い一面見せることがあり、特にラインハルト厚遇したのは、単に寵愛するアンネローゼの弟だったからではなく的確にその能力野心評価していたことが示唆され時系列上ごく初期にあたるヴァンフリート星域の会戦時点(姉の七光りとしか見られていなった時期)で、その素質見抜いている発言をしている。さらにはリヒテンラーデに、ラインハルト帝国簒奪されても構わない断言し不滅国家はなく、自分の代で滅亡して問題ないとまで言い自分ラインハルト殺される結末まで見据えてたような台詞を残す。また、道原版では死の間際決めていた、何一つ決めてやるものかと」と言い残し、あえて暗愚装っていたと示唆するシーンがある(原作OVA版では臨終シーン自体がない)。 藤崎版では実際年齢以上に老耄とした外見人物として描かれてる。また、生前数度渡り極秘裏にベーネミュンデと共に市中視察行っていたエピソード紹介されまた、この際利用していた秘密通路幼帝誘拐エピソード用いられるルードヴィヒ フリードリヒ4世皇太子故人フリードリヒ4世嫡子唯一成人した男子。非門閥貴族出身女性との間に一子エルウィン・ヨーゼフをもうけるが間もなく病没する。 没年について外伝1巻では彼の死が引き金となり、アンネローゼ召し出されたことになっているが(つまり帝国暦477年以前死去)、エルウィン・ヨーゼフはフリードリヒ4世亡くなった時(帝国暦487年)に5歳になったばかりとあり(つまり帝国暦482年前後生まれ)、矛盾生じている。 エルウィン・ヨーゼフ2世 (Erwin Josef II) 声 - 江森浩子(旧) / 美波わかな(D) 第37皇帝皇太子ルードヴィヒ遺児フリードリヒ4世の孫にあたる。後に銀河帝国正統政府皇帝フリードリヒ4世急死後、利害一致したラインハルトとリヒテンラーデによって擁立された僅か5歳幼帝ブラウンシュヴァイク公門閥貴族跳梁防止するための擁立であり、何ら実権がない。唯一の直系男子として甘やかされ育てられたために非常に我儘年齢考慮して自制心まったくないリップシュタット戦役門閥貴族及びリヒテンラーデが失脚し実質的にラインハルト最高権力者となった中でも形式的な君主として君臨していた。しかし、フェザーン思惑(と、事前に計画察したラインハルト策謀)によって、ランズベルク伯らに誘拐される形で同盟亡命する形となり、銀河帝国正統政府皇帝となる。これが対同盟宣戦布告大義名分使われ、またエルウィン・ヨーゼフ自身廃位される。 同盟敗北による銀河帝国正統政府崩壊の際、ランズベルク伯に連れられて行方不明となる。2年後にランズベルクが逮捕された際に、彼がエルウィン・ヨーゼフのものと思われる幼児ミイラ化遺体所持し、彼がそれを皇帝として敬っていたことから死亡した判断され公共墓地埋葬される。ところが、後に逮捕されシューマッハ真相明かし、ランズベルクの元を逃げ出して行方不明となり、精神安定失ったランズベルクが幼児遺体盗んでエルウィン・ヨーゼフの遺体思い込み始めたのだという。実際のエルウィン・ヨーゼフの足跡行方不明のままとなる。 カザリン・ケートヘン1世 (Kasarin Katchen I) 第38代皇帝。ゴールデンバウム朝の最後の皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐事件後にラインハルト擁立したわずか生後8カ月幼帝であり、初の女帝ラインハルト明白な傀儡かつ建前上の君主であり、乳児ゆえに皇帝職務を果たすことはできず、父親のペクニッツ公爵親権者として職務代行する間もなく禅譲という形でラインハルト帝位継ぎ、ローエングラム王朝誕生する。また禅譲にあたって、父のペクニッツと共に身の安全や生活は保証されている。 皇族として血筋原作では「先々ルードヴィヒ3世第3皇女の孫」となっているが、ルードヴィヒ3世なる皇帝存在せずOVA版では「先々オトフリート5世第3皇女の孫」に修正されている。 シュザンナ・フォン・ベーネミュンデ (Susanna von Benemünde) 声 - 藤田淑子(旧) / 鶴ひろみ(黄) 通称ベーネミュンデ侯爵夫人フリードリヒ4世愛妾子爵家令嬢。外伝主要人物本伝では故人。ただし、各版で時系列上の登場時期異なる。 かつて漁色家知られフリードリヒ4世寵愛独占し、やがて皇后になるとみなされていた30歳過ぎたばかりの妙齢女性。しかし、3度流産の後に、新たに後宮入ったアンネローゼ、後のグリューネワルト伯爵夫人にその地位をとって代わられて皇帝から距離を置かれ、現在では幻の皇后称される。そのために嫉妬狂い、再び皇帝寵愛を受けるべくアンネローゼやその弟・ラインハルト害そう数々陰謀企てる。そのしつこさから当初ラインハルトヘビ夫人仇名され、後にラインハルト苦手な食べ物引っ掛けてチシャ夫人呼称される。作中の現在時間軸上でヒステリックな一面強調されるが、共犯者グレーザーによれば宮廷上がった頃は、「開いたばかりの桜草たとえられる可憐な深窓姫君」だったという。また、3度流産自分血筋皇位につけたいブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム侯が医師買収して殺したという噂が流れており、彼女自身も死の間際参加者ブラウンシュヴァイク公に毒を盛られたと主張しているが真偽不明外伝におけるラインハルト主要な敵役の一人であり、本来の標的であるアンネローゼ安易に手を出せないため、その弟を狙う策謀企てる(「星を砕く者」「白銀の谷」「黄金の翼」)。しかし、いずれも失敗した上、正式に皇帝愛人地位失ったことでいよいよ暴走し帝国暦486年5月グリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件引き起こす結局暗殺計画露見し最期皇帝慈悲として毒による自裁命じられ当時典礼尚書であるアイゼンフート伯爵の館毒死する拒絶しようとしたが無理やり飲まされる)。その死後ラインハルト怒りは収まらなかったが、アンネローゼはベーネミュンデ侯爵夫人哀しみ理解して許すよう諭すOVA版では暗殺未遂事件時系列変更され本伝中のカストロプ動乱同盟による帝国侵攻作戦の間(帝国暦486年5月末-8月頭)のエピソードになっているため本伝中に登場するOVA第11話)。フレーゲルに操られる形でグリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件引き起こし誘拐したアンネローゼに自ら毒を飲ませて殺そうとする。しかし、キルヒアイスらに現場踏み込まれ失敗しその場では脱出は果たすものの、後日原作通り毒による自裁皇帝より命じられる衆人環視の中でラインハルトの顔にツバ吐いて悪態をつくどしたが最期無理やり飲まされ毒死するそれ以外本伝開始以前エピソードOVA外伝扱われており、OVAオリジナルの『決闘者』にも黒幕として登場する藤崎版では短編白銀の谷」よりヘルダー大佐使ったラインハルト暗殺計画エピソードはあるもののグリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件自体がなく、第6次イゼルローン攻防戦論功行賞の後、突然アンネローゼの館を訪問してラインハルトアンネローゼ両名対面するフリードリヒ4世崩御時点でも存命しており、弔問順序アンネローゼ越されあの女」と恨み節を言う。その後矜持失わず一般人紛れて市井細々暮らしていたところを旧知ボルテック訪問を受け、フェザーン唆される形で皇帝誘拐計画加担するフリードリヒ4世秘密の市中視察使っていたという新無憂宮の極秘通路案内し、さらに暴力的なエルウィンに自らの怪我厭わず優しく接して心を開かせるなど、誘拐大きく貢献するリヒャルト オトフリート5世嫡男で、フリードリヒ4世の兄。故人開明的ではないが、勤勉教養富み思慮深く有能な人物次の皇帝として有望視されていたが、父である皇帝弑逆図ったとして処刑される。後に末弟クレメンツ策謀による冤罪だと発覚するクレメンツ オトフリート5世三男で、フリードリヒ4世の弟。故人行動力恵まれ明朗快活クロプシュトック侯爵ら有力貴族からの支持も厚い人物次期皇帝の有力候補だった長兄リヒャルト反逆罪発覚して刑死したため皇帝位有力視される。ところが、それがクレメンツ自身策謀だったと発覚したため、自由惑星同盟亡命しようとするが、その道中で「偶然による宇宙船事故」によって死亡する。これによってフリードリヒ4世皇位を継ぐことがほぼ確定した

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