木枯し紋次郎とは? わかりやすく解説

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こがらしもんじろう〔こがらしモンジラウ〕【木枯し紋次郎】

読み方:こがらしもんじろう

笹沢左保時代小説渡世人の木枯し紋次郎を主人公とする股旅物第1作の「赦免花(しゃめんばな)は散った」は、昭和46年1971)「小説現代」誌に掲載以後断続的に平成11年1999)まで書き続けられた。作品数100を超えており、映像化作品も多い。主人公口癖「あっしには、かかわりのねえことでござんす」は流行語にもなった。


木枯し紋次郎

原題:
製作国:日本
製作年:1972
配給:東映
スタッフ
監督:中島貞夫 ナカジマサダオ
原作:笹沢左保 ササザワサホ
脚本:山田隆之 ヤマダタカユキ

中島貞夫 ナカジマサダオ
企画:俊藤浩滋 シュンドウコウジ

日下部五朗 クサカベゴロウ
撮影:わし尾元也 ワシオモトヤ鷲尾元也
音楽:木下忠司 キノシタタダシ
美術:吉村晟 ヨシムラアキラ
編集:堀池幸三 
録音:溝口正義 ミゾグチマサヨシ
スチール:諸角義雄 モロヅミヨシオ
助監督:志村正浩 シムラセイコウ

斎藤一重 

亀岡正人 カメオカマサト
照明:中山治雄 ナカヤマハルオ
キャスト(役名
菅原文太 スガワラブンタ (木枯し紋次郎)
伊吹吾郎 イブキゴロウ (清五郎
山本麟一 ヤマモトリンイチ (拾吉)
渡瀬恒彦 ワタセツネヒコ (源太
賀川雪絵 カガワユキエ賀川ユキ絵 (お花
江波杏子 エナミキョウコ (お夕
小池朝雄 コイケアサオ (左文治
有川正治 アリカワマサハル (佐吉
大木悟郎 オオキゴロウ (半五郎
東龍子 アズマリュウコ (たみ)
小田真士 オダシンジ (井筒屋
木下正司  (丈八)
国一太郎 クニイチタロウ (寅吉
中村錦司 ナカムラキンジ (島役人)
熊谷武 クマガイタケシ (村役
畑中伶一 ハタナカレイイチ (流人の男)
阿由葉秀郎  (泥棒
女屋実和子 オナヤミワコ (クス
丘路千  (役人
唐沢民賢 カラサワミンケン (役人
池田謙治 イケダケンジ (千乗
小田部通麿 オタベミチマロ (流人頭)
西田良 ニシダリョウ (亀蔵
藤岡重慶 フジオカジュウケイ (長三郎)
川谷拓三 カワタニタクゾウ (乾分)
なべさとる  (三ン下)
芥川隆行 アクタガワタカユキ (ナレーター
解説
色あせた紺の合羽三度笠長い楊枝に左ほおの優。股旅小説新風吹きこみテレビ化話題となった笹沢左保原作映画化脚本は「日本悪人伝 地獄の道づれ」の山田隆之監督は、脚本執筆している「現代やくざ 血桜三兄弟」の中島貞夫撮影は「純子引退記念映画 関東緋桜一家」のわし尾元也それぞれ担当
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されいますのでご注意ください
上州無宿紋次郎は、日野宿貸元井筒屋殺害の罪で三宅島流された紋次郎日野宿にある兄弟分の左文治の家に滞在していたのだが、ある日紋次郎が心秘かに思いを寄せていたお夕が、井筒屋手ごめにされそうになり、左文治斬殺してしまった。紋次郎は、左文治が、病床の母を思い嘆くのを聞き死水をとるまでと、身替り自首することにしたのである島の生活苦しく悲惨であった飢えをしのぐ道は、島民の情にすがり仕事与えて貰うだけだった果てしない海に突き出た断崖の上二本蘇鉄流人たちは、この蘇鉄赤い花が咲くと御赦免船が来ると信じ赦免花呼び最後の夢賭けていた。流人中に女郎あがりで、妊娠しているお夕という女かいた。男たち誰ひとりとして寄りつこうとしなかったが、紋次郎は、日野お夕への心の負担やわらげろため、何くれとなく面倒をみてやるのだった半年振りに、流人船が島に着いた。が、お夕への赦免状はなかった。最後の夢打ち砕かれたお夕は、断崖の上から身投げた新入り流人亀蔵は、意外な事を紋次郎告げた。左文治の母は、数力月前にすでに死亡しているというのだ。紋次郎は、以前から島抜け計画していた拾吉、清五郎源太お花らの誘いを受けることにしたその夜三宅島火山大噴火起した。彼らは、船着場の船を奪う。五人脱走成功した。ところが、島抜け成功させるには、秘密を知る人間多すぎた。絡み合う源太お花を、捨吉ドス串刺しにする睨み合う三人乗せた船は、伊豆浜辺打ちあげられた。捨吉清五郎にも斬りつけたが、紋次郎叩き斬られるひん死清五郎は、左文治紋次郎殺害依頼されていたことを告げ息をひきとった紋次郎表情には、虚無感広がってゆく。襟に縫いつけてあった一分銭を元手に、長脇差旅支度整え日野へと急いだ一方紋次郎島抜け知った文治は、一家の者たちを甲州街道配し紋次郎待ち伏せした。紋次郎は、そのほとんどを斬り捨てると、左文治一家に乗り込む。左文治は、紋次郎目に殺気を見た。そして、全ての筋書お夕書いたものである白状したかたわらには、赤ん坊抱いたお夕が、恐怖おののき立っている。左文治長脇差抜こうとしたのと、紋次郎長脇差が左文治の胸に突き立てられたのは、ほとんど同時であったお夕悲鳴をあげて左文治の身に取すがった三日後、紋次郎の姿は中仙道熊谷の北にあった歩きながら紋次郎楊枝くわえた口の隙間からヒュー木枯し似た音を鳴らした紋次郎目に浮ぶのは三宅島から見た海と、女流人のお夕の姿であった

木枯し紋次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/31 03:12 UTC 版)

木枯し紋次郎』(こがらしもんじろう)は、笹沢左保の股旅物時代小説シリーズ、及びそのテレビドラマ化、映画化された作品。小説は1971年から発表され、1972年からフジテレビ系列で放映された市川崑監督、中村敦夫主演のテレビドラマは、視聴率が30%を超える人気となり、主人公紋次郎の決め台詞「あっしにはかかわりのないことでござんす」は流行語となり、様々な紋次郎グッズが売り出されるほどの一大ブームとなった[1]。その後もたびたび映画化、テレビドラマ化がなされた。


注釈

  1. ^ スポンサーからの広告料でも足りない制作費は、テレビ局が負担。
  2. ^ 電通の企画プロデューサーとして、『一休さん』『まんがことわざ事典』『まんが日本史 (日本テレビ)』『松本清張作家活動40年記念ドラマ』などのアニメ作品や数々のドラマ作品を手がけた。
  3. ^ 紋次郎の設定はほぼ原作に準じているが、唯一、口に咥えている楊枝は見栄えを考え、かなり長く設定されている。
  4. ^ バックのカラオケはいずれも、1番のものを使用。
  5. ^ 主演の中村に勧められ、同話冒頭に「通りすがりの忠七を呼び止め、同行を依頼する三下の渡世人」役で、素顔で出演している。NGを連発した経験から、これ以降、テレビドラマの出演は無い。
  6. ^ 本編9枚組+特典ディスク。

出典

  1. ^ 縄田一男「解説」(『木枯らし紋次郎(一)斜面花は散った』光文社文庫、1997年)
  2. ^ 笹沢左保「あとがき 紋次郎とぼくの長い長い旅」(『木枯し紋次郎 人斬りに紋ひは暮れた』光文社文庫 1998年
  3. ^ 大村彦次郎『文壇うたかた物語』ちくま文庫、2007年(第7章 笹沢左保の「木枯し紋次郎」)
  4. ^ 縄田一夫「解説」(『帰って来た木枯し紋次郎』新潮文庫 1997年)
  5. ^ 尾崎秀樹『殺しの美学 チャンバラ剣豪伝』旺文社文庫 1985年
  6. ^ 井上俊『死にがいの喪失』筑摩書房、1973年
  7. ^ 笹沢左保「無宿人に現代人の”分身”を見た」(『月刊現代』1971年10月号
  8. ^ 縄田一男、永田哲朗『図説 時代小説のヒーローたち』河出書房新社、2000年
  9. ^ 吉原敦子『あの本にもう一度-ベストセラーとその著者たち』文藝春秋、1996年
  10. ^ 清原康正「解説」(『帰って来た紋次郎 最後の峠越え』新潮文庫 2001年)
  11. ^ 『キャラクターメイキングの黄金則』(著:金子満、近藤邦雄。発売:株式会社ボーンデジタル)44頁
  12. ^ 『実録テレビ時代劇 ちゃんばらクロニクル1953-1998』(著:能村庸一、発行:東京新聞出版局)179 - 180頁
  13. ^ シリーズ・広告人インタビュー2012 <第7回>松前洋一氏”. (早稲田大学)土屋礼子ゼミジャーナル. 2013年10月31日閲覧。
  14. ^ 『実録テレビ時代劇 ちゃんばらクロニクル1953-1998』183 - 184頁
  15. ^ ただ一人の主役、紋次郎のキャスティング”. 木枯し紋次郎の風景・・・上州長脇差のダンディズム (2007年5月22日). 2014年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月22日閲覧。
  16. ^ 「小室等が語る主題歌『だれかが風の中で』誕生秘話」”. WEBサライ小学館) (2009年9月24日). 2014年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月22日閲覧。
  17. ^ 『キャラクターメイキングの黄金則』(著:金子満、近藤邦雄。発売:株式会社ボーンデジタル)44頁
  18. ^ a b 『実録テレビ時代劇 ちゃんばらクロニクル1953-1998』185頁
  19. ^ 『コンテンツを面白くする シナリオライティングの黄金則』(著:金子満、発売:株式会社ボーンデジタル)226頁からの記述によれば、英語のReminderとは「思い出させるもの」という意味を指す。著者の金子は視聴から長い時間を経ても、その映像コンテンツを思い起こさせる印象的な筋立てや描写などを「リマインダー」と定義している。
  20. ^ 『コンテンツを面白くする シナリオ ライティングの黄金則』234 - 235頁
  21. ^ a b 中村敦夫が語る、“木枯し紋次郎の時代”とは”. WEBサライ小学館) (2009年9月15日). 2009年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月22日閲覧。
  22. ^ a b c 北國新聞』1972年12月16日付朝刊、テレビ欄。
  23. ^ 「テレビ視聴率季報(関東地区)」ビデオリサーチ。
  24. ^ キネマ旬報/www.kinenote.com/main/public/cinema/person.aspx?person_id=105766
  25. ^ 本編予告編に映像あり
  26. ^ “九月配収の概要”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 1. (1973年1月1日) 
  27. ^ “大作挑戦の布陣が目立つ邦画四社の九月以降態勢 東宝八月以降番組”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 1. (1974年8月17日) 





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