幻想御手編
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「とある科学の超電磁砲」の記事における「幻想御手編」の解説
木山 春生(きやま はるみ) 声 - 田中敦子 大脳生理学の研究者。専攻はAIM拡散力場。8月9日生まれ。愛車はランボルギーニ・ガヤルド(車体色ブルー・ケーラム、シザードア化)。 ウェーブのかかった栗色のロングヘアの女性で、目の下には濃いクマがある。性格も見た目通り暗いが、容姿は良くプロポーションも良いため、「残念美人」と称される。一般常識に囚われない性格で、「暑い」「ストッキングが濡れた」などの理由で人前でも平気で服を脱ぎ出す癖がある(テレビアニメ版では、都市伝説の1つ「脱ぎ女」にされている)。 「幻想御手(レベルアッパー)」事件の首謀者。かつては木原幻生の下でAIM拡散力場の研究に従事しており、その過程において被験者として集められた「置き去り(チャイルドエラー)」達の担任教師として彼らと過ごしていた。しかし、その子供達は「暴走能力の法則解析用誘爆実験(能力体結晶投与実験)」の犠牲となり、昏睡状態に陥る。以後は子供達を目覚めさせることを第一に研究し、そのために必要な「樹形図の設計者」の使用申請を23回も行うが、全て却下される。そこで、代替の演算装置として「幻想御手」を開発、その音声ファイルをネットを通じて学園都市中へばらまいていた(別途、アンインストールする為の治療プログラムも開発)。美琴達に犯人と突き止められた後、「警備員」に包囲されるも自身の得た能力を使って圧倒し、逆に彼らを全滅させる。追ってきた美琴とも戦い、手加減していたとはいえ超能力者の彼女を一時は追い詰めるも、油断を突かれて敗北。その直後に「幻想猛獣(AIMバースト)」が発現したため、それを止めるべく美琴達に協力した。事件後は「警備員」に連行されるが、その際に美琴には「妹達」の存在を仄めかす発言を行っている。 能力開発を受けていないが、「幻想御手」の副産物で「多才能力(マルチスキル)」の能力を手に入れる。「幻想御手」によって形成された脳波ネットワークを用いることで、「幻想御手」に取り込まれた能力者の能力を自由に引き出し発現させる。一度に複数の能力を併用するということも可能で非常に強力な能力であったが、事件後は脳波ネットワークが解除されたため、使用不能となる。 テレビアニメ版では「幻想御手」事件以前のオリジナルストーリーで初登場し、「幻想御手」事件で連行された後の顛末がオリジナルストーリーの「乱雑開放」編として描かれている。自分を保釈してくれた冥土帰しの協力を得て昏睡状態の教え子達を快復させようとするが、それが「乱雑開放(ポルターガイスト=RSPK症候群の同時多発」)を引き起こした上、美琴との再会がテレスティーナに教え子達を奪われることに繋がってしまい、落胆。しかし、テレスティーナが本性を現した後は教え子達を守るべく奮闘し、美琴達と協力して彼女を倒す。その後、テレスティーナが持っていた「ファーストサンプル」を元にワクチンソフトを完成させ、教え子達を目覚めさせる。 介旅 初矢(かいたび はつや) 声 - 野島裕史 「幻想御手」使用者の一人。「連続虚空爆破(グラビトン)」事件の犯人。異能力者(レベル2)。 イジメや不良に絡まれる生活を送っており、自分が被害に遭うのは対応が遅い「風紀委員」が原因だと逆恨みするようになる。そのため、「幻想御手」で強化された能力を使った爆破事件を起こし、「風紀委員」を狙っていく。初春を狙った際にその場に居合わせた美琴(と上条)の活躍で捕まり、「警備員」に連行された。 能力はレベル2の「量子変速(シンクロトロン)」。アルミを基点に重力子を加速させ、周囲に放出することで、アルミを爆弾に変えていた。「幻想御手」によって、最終的にはレベル4相当にまで成長している。 鉄装 綴里(てっそう つづり) 声 - 遠藤綾 第7学区の学校教師で、「警備員」第73活動支部所属女性隊員。眼鏡を掛けており、巨乳。 教師として生徒を守る気概と使命感はあるが、経験不足と真面目で控えめな性格ゆえに「警備員」としては気弱なところがあり、修羅場に弱い。登場する度、顔のどこかに絆創膏を張っている。 原作では単独行動が多いのに対し、テレビアニメ版では「警備員」の同僚である黄泉川と組んでの行動が多い(小萌を入れた3人で飲み仲間同士でもある)。また、巨乳が「警備員」の制服を着込んだ上からでも見て取れるほどに強調されている他、第1話から登場したり第17話では主役を張るなど、出番にも恵まれるようになった。対戦型格闘ゲームのマニアであることや、使用キャラから「大宮ジェイミー」の異名を持っていたことなども明かされている。 本編には創約5巻で登場。12月25日の「オペレーションネーム・ハンドカフス」では第7学区の総合詰め所の惨劇から生き延びて脱出したものの、同僚達が守るべき子供達に殺戮された挙句、凄惨な結末に耐えきれずに次々に自殺していくという「洗練」を経て、弱肉強食がまかり通る「暗部」の強者への羨れと悪党は善人になれないという諦めから、未成年だろうと「消費型の凶悪犯」と見做して子供達を守る「怖い先生」になると決意、犯罪者と積極的に取引して吸収したテクノロジーでより強大な凶悪犯を撃破するアンチスキル=ネゴシエーターとなる。筋肉への命令信号そのものに手を加えて過剰運動を出力できる新時代のサイボーグ技術「磁力式浸透圧細胞膜操作」で地力を上げ、猛獣を調教する際に使われる様々な道具で身を固め、自分達が納得する方法で「ハンドカフス」にケリをつけるため、囚人護送列車「オーバーハンディング」のATSブレーキセンサーを操作して脱線事故を引き起こし、楽丘のどかを連れて車輌から脱走した「暗部」達を従えようと行動する。手始めにスナイパー兼パパラッチのベニゾメの捕縛に成功するが、第10学区のゴミ焼却施設では妖宴・過愛姉妹と楽丘豊富の抵抗に遭い、ベニゾメからの情報提供で現場に駆けつけた黄泉川によって撃破された。 枝先 絆理(えださき ばんり) 声 - 佐藤聡美 木山が教鞭を執っていたころの生徒。「置き去り(チャイルドエラー)」と呼ばれる孤児の一人。 前髪をカチューシャで上げた少女。とても明るい性格で木山を信頼し、木山の心に温かな変化をもたらす。しかし、「暴走能力の法則解析用誘爆実験(能力体結晶投与実験)」の被験者にされ、実験の失敗によって眠り続けることになる。 「乱雑開放」事件の主要人物でもあり、ポルターガイストの原因の一人。春上とは同じ児童養護施設にいたときからの親友で、昏睡状態に陥った後は彼女のテレパスへ声を送っていた。最終話で、木山が完成させたワクチンソフトによって目覚める。 春上が肌身離さず付けているロケットペンダントに枝先の写真が入っている。木山の記憶で枝先を知った美琴と初春がこのペンダントの写真を見たことが、「乱雑開放」事件解明の糸口になる。 アニメ『超電磁砲S』では、早く学校に通うために病院でリハビリ生活を送っており、美琴たちから柵川中学の制服をプレゼントされた。第1期のDVD第8巻のジャケットでは、これと同じ制服を着ている。その後、夏休みの内に退院し、春上と一緒の部屋に住むことになった。「スタディ」が「革命」を起こした際には通信妨害を受けた風紀委員を援護するため学級会の第二会場に向かい、春上との「精神感応」で作戦をサポートした。 丘原 燎多(おかはら りょうた) 声 - 大原崇 能力者で不良の少年。17歳。 「発火能力(パイロキネシス)」の能力を持つが、能力開発に行き詰まり非行に走る。仲間と共に銀行強盗を行うが、黒子や居合わせた美琴に敗北。その後は仲間共々拘束される際、「努力して見返せるように」と黒子に諭される。アニメ版において、黒子は彼の能力をレベル3と評したが、「幻想御手(レベルアッパー)」を使用していたことが後に判明。本来の能力レベルは不明。 テレビアニメ版では、犯罪に手を染めた理由も「能力の上昇で調子に乗ったため」となっている。そのため、黒子の台詞も「反省して出直すように」と変わっている。 鋼盾 掬彦 声 - 西健亮 レベル0のやや小太り気味の少年。 「幻想御手」の取引のためにスキルアウトと接触していたが、値段を釣り上げられて暴力を振るわれる。しかし、佐天と黒子の介入で難を逃れる。 テレビアニメ版では後に自力で「幻想御手」を入手し使用したが、間もなく意識不明となっている。「幻想御手」事件後の特別講習にも登場。黄泉川の指導する持久走トレーニングで最後まで走り続け、再起を誓っている。 トリック 声 - 近藤孝行 スキルアウトのメンバー。本名不明。 白髪でチンピラのような風貌をしており、歯が所々抜けている。「幻想御手」使用者の一人で、「幻想御手」を他者に高額で売りつけていた。それを知って取り締まりに来た黒子に対し「幻想御手」によって強化された能力で挑むが、窮地に陥った彼女の本気を前に返り討ちとなる。 能力は「偏光能力(トリックアート)」。周囲の光の屈折を変化させて自分の位置を錯覚させる能力で、殺さずに広範囲への攻撃方法を持たない黒子を苦しめた。 冥土帰し(ヘヴンキャンセラー) 声 - 仲野裕 第7学区にある病院に勤めるカエル顔の医師。テレビアニメ版でのクレジット表記は「カエル医者」。 詳細は「とある魔術の禁書目録の登場人物#冥土帰し」を参照 釧路 帷子(くしろ かたびら) 「幻想御手」使用者の一人。 レベル4の「量子変速(シンクロトロン)」を持つ能力者であるが、「幻想御手」の副作用で昏睡状態に陥っている。 テレビアニメ版の「幻想御手」事件後の特別講習にも、モブとして登場している。 絶対等速(イコールスピード) 声 - 高橋研二 『とある二人の新人研修』で登場した郵便局強盗犯の一人。本名不明。 能力は「絶対等速(イコールスピード)」。投げた物体を、それが壊れるか能力を解除するまで、前に何があっても同じ速度で進み続けさせる能力。複数の物体を対象に発動させることも可能。
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