喰籠とは? わかりやすく解説

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茶道具

(喰籠 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/25 00:53 UTC 版)

茶道具の設置例。左から、風炉と釜・建水(中に蓋置)・柄杓と火箸・水差・煙草盆で下に敷いてあるのは長板。床の間に左から花入・掛け物・香合。風炉を用いた夏の飾り(配置)で、この後客が入り茶碗と茶器が持ち込まれてお手前が開始される。
茶道具の名前
(前左)瀬戸唐津茶碗 瀬戸・加藤春岱 江戸時代(19世紀) 個人蔵
(前右)茶入 銘山蔭 戸山 江戸時代(19世紀) 個人蔵
(後左)黒釉釜 瀬戸・高島徳松(二代) 大正時代 愛知県陶磁美術館
(後右)藻掛芋頭水指 常滑・初代松下三光 江戸時代(19世紀) 個人蔵(以上愛知県陶磁美術館にて展示)

茶道具(ちゃどうぐ)は、茶道に用いる道具類の総称。
主に、抹茶を点てる茶碗、抹茶を泡立てる竹製の茶筅、抹茶を計る茶杓、抹茶を保管する茶入、お湯を扱う柄杓、お茶に使う水を入れる水指などがあり、季節や茶会のテーマに応じて選ばれる[1]

歴史

茶を飲む文化は、平安時代に僧侶によって中国(唐)から伝わったとされる[2]。中国からもたらされた茶道具は「唐物(からもの)」と呼ばれ、賞玩物として茶会で飾られた。
室町時代になると、唐物だけでなく日本で作られた道具も使うなど、わびの精神に基づく「わび茶」が生まれ、新たな趣向のもとで茶道具もさまざまに生み出されていった[3]。特に、わび茶を大成したと言われる千利休(1522~1591)は、独自の哲学・審美眼によって革新的な茶道スタイル・茶道具を考案した。

一般的な茶道具の一覧

  • 茶碗(ちゃわん)
  • (茶釜/ちゃがま、風炉/ふろ)、炭十能(たんじゅうのう)、火起こし(ひおこし)
  • 風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)
  • 柄杓(ひしゃく)
  • (ぼん)
    • 千歳盆(ちとせぼん)
    • 花形盆(はながたぼん)
    • 山道盆(やまみちぼん)
  • 水指(みずさし)
  • 水注薬缶(みずつぎやかん)
  • 茶筅(ちゃせん)
  • 茶巾(ちゃきん)
  • 茶巾筒(ちゃきんづつ)
  • 茶器(ちゃき)
    • 茶入(ちゃいれ)
    • (なつめ)
    • 薄茶器(うすちゃき)
    • 茶壷(ちゃつぼ)
    • 茶筒(ちゃづつ)(
    • 抹茶篩(まっちゃふるい)(
  • 茶杓(ちゃしゃく)
  • 蓋置(ふたおき)
  • 杓立(しゃくたて)
  • 建水(けんすい)
  • 台子(だいす) - (たな) - (いた)
  • 袱紗挟み(ふくさばさみ)
  • 菓子器(かしき、ヤンポ)
    • 菓子鉢(かしばち)
    • 振り出し(ふりだし)
  • 香合(こうごう)
  • 掛物(かけもの、掛け軸
  • 花入(はないれ、花器、花かご
  • (つくばい)

出典

  1. ^ 茶道具買取・高額査定 | 茶道具売るなら獏 美術品買取専門店 獏(バク)(2025年4月24日閲覧)
  2. ^ 茶の歴史 裏千家(2025年4月24日閲覧)
  3. ^ 特別展 京(みやこ)に生きる文化 茶の湯 京都国立博物館(2025年4月24日閲覧)

関連項目

外部リンク




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