メニュー食材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 08:03 UTC 版)
トリコ達が捕獲・食べる目的で、冒険に繰り出すきっかけとなる食材。(漫画の題材に、Menu.○○と書かれる食材) ガララワニ(捕獲レベル5)【爬虫獣類】 「バロン諸島」の生態系の頂点に君臨する真紅の鱗を持つ巨大なワニ。世界最高級のワニ肉として有名。 8本の脚を持ち、それらを駆使して跳躍することで巨体に似合わない敏捷な動作を見せる。また、口の中に吸血性のヒル「バロンヒル」を飼っており、撒き散らしたヒルが吸った血の匂いを辿って獲物を捕食する。繁殖力が弱い反面、個体の寿命が長く、平均寿命は150年近い。また、歳を重ねるほど食欲や獰猛さが増す特徴がある。最近は個体の寿命が延びており、トリコが遭遇した個体は300歳以上の長命であった(この個体の推定捕獲レベルは8)。近年、IGOの庭にて養殖が成功した。 虹の実(単体の捕獲レベル6)【果実】 虹の樹と呼ばれる樹木に生る巨大な果実。気温や湿度によって七色に味を変え、25mプールの水に果汁をほんの一滴たらすだけでプール内の水全てが濃厚で芳醇なジュースに変化するほど果汁濃度が高い。口に含むと胃に到達するまで7つの味が味わえる。また、その芳醇な香りはあらゆる動物の食欲を刺激し、野生動物にさえ身の危険よりも食欲を優先させるほど。果肉はプリンのように軟らかく、金のように重みがある。重さは1個900kgは下らない。 自然界ではここ数年発見情報が無く絶滅したかと思われていたが、IGOが「第8ビオトープ」にて栽培に成功した。トリコに収穫の依頼が舞い込み、「トリコのフルコースメニューのデザート」に決定された。上記の捕獲レベルは人工栽培されたものの数値で、天然で育った虹の実の捕獲レベルは12。後にアルコール度数85%の「虹の実ワイン」が登場した。 フグ鯨(捕獲レベル29)【魚乳類】 「深海の珍味」と称される鯨。「ミジンコ鯨」とも呼ばれ、大きさは通常のフグに近い。成魚になるまでの数年間を浅瀬で過ごし、一度体長6mにまで成長するが、その後は深海へと潜り水圧で体長50cmほどにまで縮む。それによって体の各部の旨みが凝縮されて最高の味を持つようになるが、同時に老廃物が凝縮された「毒袋」をも持つようになる。毒袋の毒は強力な神経毒で、一度毒袋が破れてしまうとフグ鯨の体全体が「毒化」してしまい、食べられなくなってしまう。毒袋を完全に取り除いた個体は一瞬で黄金色に輝くが、フグ鯨に「包丁を入れたことに気付かせない」ほど高い技量で毒袋が取り除かれた個体は色が変わらない。末端相場は、毒化しているものは売買禁止で価値はゼロ(ただし闇ルートでは約800万の値がつく)、毒袋が破れていない状態だと1億、毒袋を完全に取り除いた状態だと3億になる。 非常に神経質な性格で、特に産卵期のフグ鯨はわずかな刺激(触れるだけ)で毒袋が破れ毒化してしまう。また、毒袋を破かずに捕獲できたとしても、毒袋の位置が個体により異なっており、個体ごとに毒袋の位置に合った捌きの順序立てをしないといけないため、破かずに除去するのは至難の業。その二つの困難があるため「特殊調理食材」に指定されており、フグ鯨の毒袋を除去できる料理人は世界に10人もいないと言われている。食義の上級者は泳いでいるフグ鯨からノッキング無しで毒袋を取り除くことが可能であるという。 毒化したフグ鯨は原則として流通が禁止されているが、毒化しても味は変わらないため、「死んでも構わないから食べてみたい」と言う人間も多く、ジダル王国などの闇ルートで密かに取り引きされる。なお、29と言う捕獲レベルは毒袋を破かずに捕獲する際の数値で、毒化の是非を問わなければ捕獲レベルは1以下と、非常に容易である。 宝石の肉(ジュエルミート) リーガルマンモスの最高級部位。太古の時代では結婚指輪の代わりとして用いられていた。「宝石」という名前の通り、周囲が明るくなるほどの眩しい輝きを放っている。リーガルマンモスの個体によって存在する場所が異なる。グルメ細胞の「壁を打ち破る食材」の一つで、これを食べたトリコは爆発的なパワーアップを果たした。また、これを食べると全身が発光する。トリコとサニーは2人ともこの食材をフルコースに入れようとしたが、互いに食材がかぶるのは嫌だと引かないため、取っ組み合いの喧嘩までした挙げ句、最終的にはジャンケンで「サニーのフルコースのメインディッシュ」に決定された。後にBar メリアにて「乾燥 宝石の肉」が登場した。 BB(ブルーブラッド)コーン(捕獲レベル35、グルメ界の物は測定不能)【穀物】 「グルメ界」に存在する穀物だが、太古の昔グルメ界から渡ってきた怪鳥を通じて種が運ばれ、「人間界」の「ウージャングル」にも生息している。「バトルウルフ」などの肉食の猛獣達も大好物であり、古代のグルメ貴族達にもおやつとして親しまれていたという(「ブルーブラッド (Blue Blood)」とは、英語で貴族を指す俗語)。圧倒的な香ばしさとコクを持ち、粒の大きさによってできる量は大きく変化するが、たった1粒を強い火力で炒れば100人前のポップコーンが取れるという。取引も一粒数10万単位で行われ、一本丸々なら末端相場で10億は下らないとされている。ただし根が「ウージャングル」全体と繋がっているため、トリコの腕力でも引き抜けないほど頑丈で、小型サイズでも収穫は非常に困難。成長したコーンは全体の高さが20階建てのビルにも匹敵し、実は1粒だけでもバスケットボールより大きい上、実際にポップコーンを作るためには実をこまめにひっくり返しながら低温で徐々に加熱し、最終的には1200度という超高温で加熱しなければならないため凄まじい忍耐力が必要。 ポップコーンは味もさることながら「食欲増進効果」が非常に高く、これをフルコースの最初に出せばその後の料理も全て美味しく食べられるという理由から、「トリコのフルコースメニューのオードブル(前菜)」に決定された。BBコーンから作られたポップコーンはテリーの主食になっている。 センチュリースープ(捕獲レベル60、ただし天然物の数値)【スープ】 「アイスヘル」にある幻のスープで、その名の通り100年に一度しか出現しない。数多の食材が保存された「グルメショーウインドー」がメタンハイドレートの大量発生により解凍され流れ出たもの。スープには無数の具材の旨みが凝縮されており、極めて濃厚な味わいでありながら喉越しはしつこくなく、器に入っているものを目視できないほどに透明度が高い。また、完全なスープからは美しいオーロラが立ち昇る。 過去に飲んだことがある節乃によって味の再現が試みられたが、彼女が30年がかりで取り組んでもなお未完成であった。現在では強力な抽出が幾度となく繰り返されたことにより、すでに資源として枯渇状態に陥っており、「アイスヘル」で最後の一口分を口にした小松の手により、半年余という異例の早さで完成を果たし、「トリコのフルコースメニューのスープ」に決定された。完成には「ウォールペンギン」の唾液が必要だが、絶滅危惧種である「ウォールペンギン」の乱獲を防ぐため、小松はあえてレシピを公開していないが、使用した食材は百種類以上だというこれを口にした者は、至福のあまり笑いが止まらなくなり、「みだらな顔」と呼ばれるほどのだらしない顔つきになってしまうため、サニーだけは「あの顔になりたくない」と飲むのを拒否した(ただし、三虎だけは満足しなかったためか表情を崩さなかった)。多忙で笑顔を忘れたスマイルもこれを飲んで笑いが止まらなくなるがあくまでスープによる一時的なものであったため、トリコ達がスウィーツハウスを食い尽くした後、笑顔を失ってしまった。 ビックリアップル(捕獲レベル1 - 88)【果実】 声 - 高橋伸也 読者投稿食材。人のような顔があり、別名「人面林檎」。元々は「バトルアイランド」に実る固有のリンゴだったが、近年IGOが人工栽培に成功した。ビックリさせればさせるほど美味しくなる特殊なリンゴであり、ビックリアップルが栽培されている「ビックリ島」では、毎年ビックリアップルをビビらせる「仰天祭」が行われる。 驚きの度合いによって「ビックリLV」が決められ、LV100ともなるとその価値は時価にまで跳ね上がるとされ、トリコとリンの結婚披露宴で登場した(ちなみに仰天祭当時のトリコは推定LV50前後)。最高LVは一龍が95、次郎が92で、非公式だが美食會の誰かもLV90台を出したとされている。通常は銃火器を使って驚かせる人が多いが思わぬことでビックリすることもあり、ゾンゲの屁の臭さはLV80を叩き出した。 ニワトラ(捕獲レベル50)【鳥獣類】 読者投稿猛獣。虎のような風貌をしている四足歩行のニワトリ。凶暴な性格で捕獲レベル50は下らないが、ヒナの時から愛情を込めて育てれば人間にも懐く。まろやかな中に強いコシがあって美味い超高級食材「ニワトラの卵」を産む。ただし、自分の気に入った土地にしか卵を産まず、産卵場所に選ばれた土地は「巨万の一坪」と呼ばれている。 アニメでは翼が生えており、空を飛べる他外敵からのストレスを受けると産卵に響く為、無理矢理捕獲しない方が良いとトリコの口から語られている。
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