ナギとその一行(紅き翼)
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「魔法先生ネギま!の登場人物」の記事における「ナギとその一行(紅き翼)」の解説
「悠久の風(Austro-africus Aeternalls)」という魔法使いの団体(表向きには国連にも参加しているNGO)に所属し、「紅き翼(アラルブラ)」と呼ばれていた、公には7人(事実上は8人)からなる一行。かつて魔法世界で起きた大戦で活躍し世界を救ったことで、魔法界全土で絶大な人気を誇っている。 ナギ・スプリングフィールド 声 - 子安武人(アニメ版第1作・ドラマCD版以降) / 鈴村健一(ゲーム版) / 沢城みゆき(アニメ版第2作) 演 - 高野八誠 主人公ネギの父親。千の魔法を使いこなす「千の呪文の男(サウザンド・マスター)」と謳われる最強の魔法使い。「紅き翼(アラルブラ)」のNo,1。20年前の戦いにおいて「完全なる世界(コズモエンテレケイア)」 一派、さらにその背後に存在していた「造物主(ライフメーカー)」らを倒した功績で、世界を救った英雄とされている。地球側の書類では10年前(1993年)に死亡したとされる。現在も魔法世界にファンクラブが存在し、幅広い年齢層の女性から好意を持たれている。 その実体は魔法学校中退の劣等生で、覚えている魔法も6つと少ないため、アンチョコやメモを片手に呪文を唱えている。しかし、使用している魔法の種類そのものは非常に少ないが、パートナーを必要としないほどの「魔法拳士」として天才的な強さを持っている(ネギはジャック・ラカンを「究極の努力の人、経験の積み重ねによる熟練者」と評したのに対し、ナギのことは「デタラメで反則な天才」と評している)。 性格は飄々として捕らえ所がなくおちゃらけており、その上意地が悪いという、ネギとは対極的な人物である。『ネギま!?』では、エヴァンジェリンとの戦いを魔法での実力で勝利したり、ネギたちがピンチの際、カッコ良く助けたりと、原作とは正反対のネギのイメージどおりの人物になっている。 熱血主人公タイプであり天才。その魔力貯蔵量は規格外でエヴァンジェリンでさえも超えており、「ぶっ壊す」ことに関しては他の追随を許さない魔法使いである。前述の通り「紅き翼(アラルブラ)」のリーダーでありながら(当時少年だったタカミチとクルトを除くと)メンバーの中では最年少。詠春とは腐れ縁の友人。魔法の師匠はゼクト。ラカンとはライバルである。 魔法世界編終盤において、物語の核である部分に登場し、ネギとも再会する。明日菜が超とエヴァの手で未来から帰還した世界の2012年(本編最終話)では、無事救出され現役引退を余儀なくされた状態ではあるが生存している。 『UQ HOLDER!』では、実は造物主を倒したことでその造物主に精神を乗っ取られていたことが判明しており、結果として『ネギま!』本編では造物主から一時的に肉体の主導権を取り戻したナギが息子を救うという構図をもたらしている。その後完全に造物主に精神を乗っ取られた後、2065年にネギによって倒された。担当声優はゲーム『1時間目』でのみ鈴村健一が担当。アニメでは第1作は子安武人、第2作では沢城みゆきが担当した。OADシリーズと並行して展開されたドラマCDでは再び子安が声を担当し、以降の作品では子安が声を担当している。 なお、テーブルトークRPG『アルシャードセイヴァーRPG』のリプレイ「モーニングムーン」に、原作者の赤松健がプレイヤーとして演じる「ナギ・スプリングフィールド」というキャラクターが登場している。『ネギま!』のナギをモチーフにしつつ、「よく似た姿の別人」とされている。 近衛 詠春(このえ えいしゅん) 声 - 寺杣昌紀(アニメ版第1作) / 森川智之(ドラマCD版) 生真面目な神鳴流剣士で、近衛木乃香の父でもあり、現在は関西呪術協会の長。「紅き翼(アラルブラ)」のNo,2。ナギとは腐れ縁の友人であり、紅き翼結成時からのナギの仲間。 学園長の近衛家の婿養子で、旧姓は青山(あおやま)。明日菜好みの渋いオジサマである。 生真面目な性格で、特に食べ物周りの決まりごとを重視しており、仲間内からは鍋将軍(鍋奉行)と呼ばれることもある。 サムライマスターの異名を持ち、実力的にはナギやラカンらと渡り合うだけの強さを持っているが、お色気に弱いなど弱点がいくつかあるらしい。実際、ジャック・ラカンと初めて敵として相見えたとき、そこを突かれて敗北している。 初登場時は本山の結界を過信したためにフェイトの不意打ちを喰らってあっさり石にされていたが、魔法世界編終盤にて、近右衛門と共に助っ人に現れた際には往年の切れを見せた。 アルビレオ・イマ / クウネル・サンダース(偽名) 声 - 矢部雅史(ゲーム版) / 小野大輔(OAD版以降)アーティファクト:イノチノシヘン(ハイ・ビュブロイ・ハイ・ビオグラフィカイ)(仮契約相手: ナギ・スプリングフィールド) 魔法始動キー:パピルス・タピルス・ロン・ジンコウ 魔法効果:契約者が所持している他人の記録の書からその能力および外見を反映させたり、「記憶」をも再現・再生して一定時間「動く遺言」として起動させることができる パクティオーカード称号:BIBLIOTHECARIUS IRONICUS(意地の悪い司書) 魔法使い風のローブをまとった長髪の美男。「紅き翼(アラルブラ)」のNo,3。 現在は何らかの理由で学園の地下から出られなくなっている。20年の間全く外見を変えていない。正確には人間ではなく一冊の魔道書で、エヴァからは「古本」呼ばわりされている。 重力魔法を基本・応用した多種多様な魔法戦闘を得意としている。近接戦闘でも多くの武術に精通しており、その実力は達人を遥かに超える。浮遊術も可能。 ナギとの仮契約によるアーティファクト「イノチノシヘン(ハイ・ビュブロイ・ハイ・ビオグラフィカイ)」を所持している。その能力は大きく2つあり、1つはアルビレオ本人が所持している他人の記録の書から、その能力および外見を反映させるものと、もう1つは記録の書から呼び起こした他人の「記憶」をも再現・再生し、一定時間内において「動く遺言」として起動させるというもの。ただし前者に関しては、本人曰く「アルビレオより強い人間がなかなか存在し得ないためあまり意味はない」とのこと。また、他人の記録の書を作成するには対象者とのコンタクトと特殊な儀式が必要となる。彼が多くの記録の書を所持しているのは、彼自身の趣味が「他者の人生の収集」であるゆえである。後者の能力は、使用が一度きりであり、麻帆良祭編の武闘大会決勝戦では友との約束を果たすためにこれを使用し、ナギの遺言を起動させた。 慇懃な言葉遣いや態度のわりに、悪ふざけを好むエッチな性格。吸血鬼であるエヴァンジェリンとは「古き友」と呼ぶ関係である。また、年齢はエヴァンジェリンより上である。 本来、彼が地球で実体化する場合は彼自身の肉体に負荷が罹ることがフェイトの回想から分かる。しかし、その上で麻帆良にいることが可能な理由は不明である。 クウネル・サンダースの名はとても気に入っているらしく、クウネルと呼ばなければエヴァンジェリンさえも無視するほど。 『UQ HOLDER!』にも登場。「千の顔の図書館司書 重力使い・クウネル」の異名を持ち、精神を乗っ取られたネギにつき従っている。 ゼクト(フィリウス) 声 - 福山潤 「紅き翼(アラルブラ)」のNo,4。ナギのお師匠。作中では既に故人である。 銀髪の幼い子供の姿をしており、常に古風な言葉遣いで話す。実際には齢数百歳であり、ジャック・ラカンからは「妖怪じじい」と呼ばれる場面も見られた。 魔法に関しても最強の一角に数えられるほどの実力者であり、グレートブリッジ奪還作戦においても戦果を挙げている。 決戦において、敵の一人である水のアダドーに「フィリウス」と呼ばれた描写がある。 作中では耳が隠れるくらいに髪が伸びていたが、決戦前にヘラスの皇女に「ウザイ」との理由で切られたという。 ライフメイカーとの戦いの後、ライフメイカーに体を乗っ取られたようでフェイトが覚醒した際にはそれを待っていたような形で出会っている。以後消息不明。 ジャック・ラカン 声 - 小山力也アーティファクト:千の顔を持つ英雄(ホ・ヘーロース・メタ・キーリオーン・プロソーポーン)(仮契約相手: ナギ・スプリングフィールド) 魔法効果:大きさ・種類を問わず、ありとあらゆる武具に変幻自在の「無敵無類」と呼ばれる至高の宝具 パクティオーカード称号:ARMIGER MILLIPLEX(千の武器を持つ者) 「紅き翼(アラルブラ)」のNo,5。「千の刃のラカン」の異名を持つ傭兵剣士。長髪で筋肉質の大男。ヘラス族であるため長寿であり、二十年前と変わらない容姿をしている。 豪快でいい加減な性格をしているが、その反面、金に細かくことあるごとに報酬として法外な金額を要求する。デリカシーがなく、セクハラ同然なことも平然と行う。アルベールとは気が合う。また、ウル眼になるとその場の雰囲気を壊すような一言を言い放つ。 生半可な攻撃ではダメージが全く通らず常人なら致死レベルの攻撃を受けてもぴんぴんしているなど、非常識かつ理不尽な戦闘力を誇ることから、千雨からは「チート無限のバグキャラ」などと呼ばれている。また、帝国拳闘界においても「死なない男」「不死身バカ」「つかあのおっさん剣が刺さんねーんだけどマジで」などの数多の異名を持つ。 その強さは圧倒的だが、40年以上前、少年奴隷剣士として戦いを重ねていたころは死に掛けることも多かった。それらを乗り越えて帝国拳闘界の頂点を極め、奴隷身分から解放されて以降、傭兵として幾多の戦場を回るうちに圧倒的な強さが身についた。ネギいわく「究極の努力の人」。作者いわく「天才」だが、作中ではリカードに教え方が粗いと指摘されているように指導力は高くない。 何も考えていないと言われながらも、その実頭はかなりよい。40年の経験もあり、戦闘においても機転を利かせている。 彼の「気合」は様々な不可能を可能にする。例えば雷の上位精霊と化したネギに素手でダメージを与えることが出来たり、結界のアーティファクトを見様見真似の重力魔法と半分気合で内側から打ち破ったりなど。 総督府にフェイトが現れたことに気づき、ネギたちにそのことを隠して単身戦いを挑むが、フェイトの操る“造物主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメーカー)”の原始分解転送魔法によってネギの眼前で消滅してしまう。その時に、今そばにいる明日菜は変装魔法による偽者だとネギに教えた。どこか遠い記憶で、“造物主の掟”の力を目の当たりにしたらしい。“造物主の掟”の力により彼とフェイトが至った美しい世界の景色は40年前に無くなった。 造物主が復活し「完全なる世界」メンバーがネギたちに総攻撃を仕掛ける大ピンチの最中に、明日菜の「力」によらず半分は「自らの気合」で復活を果たし、再集結した(ナギを除く)「紅き翼」の仲間たちと共に立ち向かう。 『UQ HOLDER!』にも登場。「最強の傭兵剣士・ラカン」の異名を持ち、精神を乗っ取られたネギにつき従っている。 ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグ 声 - 藤原啓治 「紅き翼(アラルブラ)」のNo,6。作中では既に故人であり、主に明日菜の夢や記憶の欠片の中で登場していた。 無音拳と感卦法の使い手であり、タカミチの師匠。現在のタカミチに似たヘビースモーカーのクールで渋い中年男。元メガロメセンブリア捜査官。 作中では、タカミチ率いるタカミチ少年探偵団と調査・捜査を行い、主に紅き翼の情報収集および操作の方面を担当した。かなりの調査力を有しており、またマクギル議員を通して一国家へのパイプをつくるなど、裏ではかなりの活躍をした。 戦闘力に関しても凄まじく、最強の一角に数えられる。アスナ王女救出の一件から後、ナギやアスナと共に旅をしていたが、何者かによる追撃を受けて瀕死の重体となる。死に際しアスナをタカミチに託した。タカミチにアスナの記憶を消すように促したのは彼であり、彼自身の死さえも「もう必要無いもんだ」と言い切ってその一切を消去させた。ただし、記憶封印の真意は不明と言えど、国(オスティア)から連れだされて以降もほとんど感情を表に出すことの無かった彼女が初めて涙を見せたのが彼の死である以上、その指示は彼自身の願いでありエゴに過ぎなかった。 タカミチ・T・高畑(タカミチ・T・たかはた) クルト・ゲーデル
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