鍋奉行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:11 UTC 版)
鍋料理においては、具材を入れる順序や位置、食べ頃など、非常に細かく指定して仕切る人はしばしば見受けられる。このような人物を「鍋奉行(なべぶぎょう)」と称する。時代劇でとかく権力を振るう役回りである「奉行」(槍奉行や畳奉行のように、それぞれを管理する役職)をもじり、また少々迷惑な存在であるという意味も含んだ呼称である。 なお、鍋奉行の他に以下のような呼称もある。 鍋将軍(なべしょうぐん) “奉行よりも厳しい”仕切り役。奉行より権力があり、逆らうことができない、という意味で「将軍」をもじっている。 アク代官(アクだいかん) 鍋料理において、上に浮く灰汁をすくい取る作業を担当する人。「悪代官」のもじり。この語はウェブサイト「鍋の館 by モフモフ」でモフモフこと岡安淳司によって提唱され、ネット上を中心に流行し、2000年にデイリー新語辞典に掲載されるなどした。 待ち奉行(まちぶぎょう)・待ち娘(まちむすめ) 鍋奉行とは逆に、ほとんど手を出さずにひたすら食べられる時が来るのを待ち、おいしくできた鍋を楽しむだけの人。男性を「待ち奉行」、女性を「待ち娘」と呼び、それぞれ「町奉行」「町娘」のもじり。
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