グロンギ(未確認生命体)
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「仮面ライダークウガ」の記事における「グロンギ(未確認生命体)」の解説
本作品における敵。人間とは生物学上、同一の存在であり、極めて近い身体・血液成分を持つ、人類に極めて近い超古代の好戦的な先住人類(のちにその1体は人間と自分たちは等しいと述べている)。残忍かつ闘争心旺盛であり、超古代に戦士クウガによって封印されていた。九郎ヶ岳遺跡発掘に伴い、遺跡の東南にある滝付近の森にあった集団の墓のような場所から推定でも最低200体が現代に復活。警察や世間からは「未確認生命体」と呼ばれている。 普段の外見は人間と変わりないが、その肉体に動植物や昆虫の能力を宿しており、体のどこかに怪人体のもととなる動植物や昆虫のタトゥがある。腹部にアマダムと同質の物体魔石・ゲブロンが埋め込まれており、人間を遥かに上回る運動能力と、拳銃の弾丸をも受け付けず強い衝撃にも耐える強靭な体を持ち、全員が動植物や昆虫の力を持った怪人体に変身する。クウガとグロンギは基本的に同じ力を有している。ゴ集団やズ・ゴオマ・グのように、より強力になるほど体が黒く変化していく。クウガの技で死亡する場合、ほとんどは体に打ち込まれた封印エネルギーが腹部の核に伝達することで「封印」のリント文字が体に浮かび上がり爆発する。 ン・ダグバ・ゼバを頂点とし、ゴ集団・メ集団・ズ集団の階級が存在し、階級ごとに怪人体時に装着しているベルト・ゲドルードのバックルやプロテクターなど、装飾品の色や種類が異なる。リント(現代人をリントの末裔と見なしている)を標的とする殺人ゲーム・ゲゲルを、進行役のラ集団のもとで行う。登場時期が後になるほど強さが増していき、ゴ集団の終盤の3体はクウガのフォームチェンジに当たる超変化が可能。強さはゲブロンの強さに比例し、爆発した際の被害も甚大になる。特にライジングマイティキックで倒すと、その衝撃は半径3キロメートルに及ぶ(ゴ・ガメゴ・レやゴ・バダー・バなど)。 他に、ダグバのゲドルードの修復など裏方仕事を担当していたヌ・ザジオ・レ(登場したのは人間体のみ)や、ゴ・ジャーザ・ギの台詞で存在が示唆されただけのベ集団もいた。 独自の言語「グロンギ語」を話し、位取り記数法として九進法を用いる。個体差はあるが日本語や自動車・バイクの運転、インターネットなどを短期間でマスターするほど知能は高い。ゴ集団の中には人類の文化・芸術に興味を示して熟達する者もいた。人類はあくまでもゲゲルの標的=リントであり、クウガすらゲゲルの難度を上げる障害物かやや強い標的としか見ていない。人間社会との文化の違いのためか、服装のセンスも一部の者を除いて通常の人類とは大きくかけ離れたものとなっている場合が多い。 倉庫・廃墟・植物園・水族館・飲食店など営業していない複数の施設をアジトとして使い、彼らの文化に合わせたかのようにマネキンや鎖などで個性的な装飾を施すか、最初から神秘的な内装をされている店内などを好んで使っている。 九郎ヶ岳遺跡のある長野県を皮切りに山形県から岐阜県まで広い範囲で行われたが、主に人口の多い東京都を中心とする関東地方周辺に集中していた。グロンギが関係すると思われる殺人・窃盗などの事件は「未確認生命体関連事件」として広域指定事件とされ、警視庁に置かれた合同捜査本部によって捜査される。 グロンギは毎回1体ずつ登場するということがなく、ストーリーの節目となる回ごとに数名がバルバのもとに人間体で現れ、自分がゲゲルを行う順番を待っていた。初登場から怪人体になるまで数週かかった者も多い。怪人体が出現した順に「未確認生命体第○号」と呼称されるが、前述した事情に加えて設定のみでテレビシリーズ未登場のグロンギも多いため、必ずしもテレビシリーズでの登場順とは一致しない。なお、人間体しか目撃されていていなくても未確認生命体と判断される場合は、「未確認生命体B群」として分類される。 詳しい出自などはテレビシリーズでは最後まで描かれていないが、小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER KUUGA EDITION』では地球に落下した隕石により、DNAの塩基配列が変化した狩猟民族として位置付けられている。書籍『平成仮面ライダー怪人伝』では始祖的なグロンギが突然変異によって発生し、その始祖の攻撃対象がグロンギ化して行くことによって、同族を増やしていったと目されている。 野蛮のため対話不可能だが、自分たちの文化を持っているものを表現するアイテムとして褌を付けている。ベルトのバックルのテイストに寄せていく感じで装飾品のディテールを展開している。タトゥーはギャングのおどろおどろしい刺青やサモアのトライバル模様を参考にしている。 名称の末尾の語は、もとの生物の種別を表している。 バ:昆虫やクモ類などの節足動物ゼバ:特別な“バ”(「特別な」または「神聖な」虫) ダ:陸生の哺乳類 ギ:魚類などの水棲生物 レ:爬虫類、両生類 グ:鳥類などの有翼生物 デ:植物、菌類
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グロンギ(未確認生命体)
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「仮面ライダーシリーズ登場怪人一覧」の記事における「グロンギ(未確認生命体)」の解説
『仮面ライダークウガ』に登場する怪人。※劇中、グロンギは「未確認生命体(B群)第○号」と呼称されており、名前の後の「第○号」「B群○号」は、その号数を表す。「◎」は『クウガ』本編登場。また「◎」がない怪人は本編未登場(名前のみ設定)の怪人。なお、仮面ライダークウガも未確認生命体第2号(グローイングフォーム)と第4号(マイティフォーム)として扱われた。 下記のリスト以外にも、テレビ本編では怪人体の登場していないン・ダグバ・ゼバに殺害された死体で登場した人間体のグロンギ(第38話)が登場。 『仮面ライダーディケイド』では、ン・ガミオ・ゼダにより一般人の人間の死体が多数グロンギ化している。 怪人の名称認識番号変化形態の名称登場作品備考究極の闇を齎す者 クワガタ種怪人 ン・ダグバ・ゼバ(白い服の青年) 第0号B群13号 ◎『スーパーヒーロー大戦』『ジオウ』『バトライド・ウォー』 ○◆ 中間体 ◎HERO SAGA オオカミ種怪人 ン・ガミオ・ゼダ - - 『ディケイド』『オーズ・電王』『スーパーヒーロー大戦GP』 ☆ ラ集団のグロンギ バラ種怪人 ラ・バルバ・デ(バラのタトゥの女) B群1号 ◎『HERO'S版 クウガ』 ○◆※人間体のみ コンドル種怪人 ラ・ドルド・グ 第47号B群9号第8号(『ディケイド』) ◎『ディケイド』『オーズ・電王』『HERO'S版 クウガ』 ○ ヌ集団のグロンギ サンショウウオ種怪人 ヌ・ザジオ・レ B群14号 ◎ ○※人間体のみ ズ集団のグロンギ クモ種怪人 ズ・グムン・バ 第1号 ◎『ディケイド』『HERO'S版 クウガ』 ○(漫画) コウモリ種怪人 ズ・ゴオマ・グ(黒コートの男(神父))(神父となった真鍋教授(漫画)) 第3号B群2号 ◎『ウィザード』『HERO'S版 クウガ』 ○ 強化体 ◎ ○ 究極体 ◎『ディケイド』『劇場版 ディケイド』『W&ディケイド』 ○ ヒョウ種怪人 ズ・メビオ・ダ 第5号第48号(『ディケイド』) ◎『ディケイド』『劇場版 ディケイド』『HERO'S版 クウガ』 ○ バッタ種怪人 ズ・バヅー・バ 第6号B群5号 ◎『HERO'S版 クウガ』 ○ クジラ種怪人 ズ・グジル・ギ 第7号 カンガルー種怪人 ズ・ガルガ・ダ 第8号 ウミウシ種怪人 ズ・ミウジ・ギ 第9号 ウツボカズラ種怪人 ズ・ガズボ・デ 第10号 タコ種怪人 ズ・ダーゴ・ギ 第11号 ネズミ種怪人 ズ・ネズマ・ダ 第12号A ネズミ種怪人 ズ・ネズモ・ダ 第12号B ヤモリ種怪人 ズ・ジャモル・レ 第13号 サイ種怪人 ズ・ザイン・ダ 第22号B群3号 ◎『ディケイド』『オーズ・電王』『スーパーヒーロー大戦Z』『HERO'S版 クウガ』 ○ メ集団のグロンギ ハチ種怪人 メ・バヂス・バ 第14号第47号(『ディケイド』) ◎『ディケイド』『劇場版 ディケイド』『HERO'S版 クウガ』 ○ アンコウ種怪人 メ・アゴン・ギ 第15号 アリクイ種怪人 メ・アグリ・ダ 第16号 ハエ種怪人 メ・イバエ・バ 第17号 トカゲ種怪人 メ・ガーゲ・レ 第18号 ムカデ種怪人 メ・ムガド・バ 第19号 ゴキブリ種怪人 メ・ゴリギ・バ 第20号 イカ種怪人 メ・ギイガ・ギ 第21号 ◎『HERO'S版 クウガ』 ○ ピラニア種怪人 メ・ビラン・ギ 第23号B群7号 ◎『ディケイド』『HERO'S版 クウガ』 ○ ヤドカリ種怪人 メ・ギャリド・ギ 第24号第7号(『ディケイド』) ◎『ディケイド』『HERO'S版 クウガ』 ○ トラ種怪人 メ・ガドラ・ダ 第25号 ◎『ディケイド』『オーズ・電王』『HERO'S版 クウガ』 ○ キノコ種怪人 メ・ギノガ・デ(ノア(漫画)) 第26号A第49号(『ディケイド』) ◎『ディケイド』『劇場版 ディケイド』『HERO'S版 クウガ』 ○ 第26号B ギノガ 変異体 ◎『ディケイド』 カエル種怪人 メ・ガエラ・レ 第27号 エビ種怪人 メ・ゾエビ・ギ 第28号 ウサギ種怪人 メ・ウザー・ダ 第29号 テントウムシ種怪人 メ・デムド・バ 第30号 カメレオン種怪人 メ・ガルメ・レ(ズ・ガルメ・レ) 第31号B群4号 ◎『ディケイド』『HERO'S版 クウガ』 ○ キツネ種怪人 メ・ギネー・ダ 第32号 クラゲ種怪人 メ・ゲグラ・ギ 第33号 ペリカン種怪人 メ・ガベリ・グ 第34号 てれコロコミック シマウマ種怪人 メ・ジュウマ・ダ 第35号 カマキリ種怪人 メ・ガリマ・バ 第36号B群6号 ◎『ディケイド』『オーズ・電王』『スーパーヒーロー大戦』『ウィザード』『HERO'S版 クウガ』 ○ ゴ集団のグロンギ フクロウ種怪人 ゴ・ブウロ・グ 第37号 ◎『ディケイド』 ○ ウミヘビ種怪人 ゴ・ベミウ・ギ 第38号 ◎『ディケイド』 ○ カメ種怪人 ゴ・ガメゴ・レ 第39号 ◎ ○ イノシシ種怪人 ゴ・ジイノ・ダ 第40号 ビデオ バッタ種怪人 ゴ・バダー・バ 第41号B群8号 ◎『HERO'S版 クウガ』 ○ ヤマアラシ種怪人 ゴ・ジャラジ・ダ 第42号 ◎『ディケイド』『W&ディケイド』 ○ サソリ種怪人 ゴ・ザザル・バ 第43号 ◎ ○ ライオン種怪人 ゴ・ライオ・ダ 仮称49号 『小説 クウガ』 ゴ集団最強3人衆 サメ種怪人 ゴ・ジャーザ・ギ 第44号B群10号 俊敏体 ◎『ディケイド』『スーパーヒーロー大戦』 ○ 剛力体 ◎ ○ バッファロー種怪人 ゴ・バベル・ダ 第45号B群12号第9号(『ディケイド』) 格闘体 ◎『ディケイド』 ○ 剛力体 ◎『スーパーヒーロー大戦』 ○ カブトムシ種怪人 ゴ・ガドル・バ 第46号B群11号 格闘体 ◎ ○ 俊敏体 ◎ ○ 射撃体 ◎ ○ 剛力体 ◎ ○ 電撃体 ◎『ディケイド』『劇場版 ディケイド』 ○ ベ集団のグロンギ ミジンコ種怪人 ベ・ジミン・バ - アトラクションショー 階級不明のグロンギ 揚羽蝶型のグロンギ 『小説 ディケイド』 ザルボ - 『小説 クウガ』 ゲラグ 第48号 『小説 クウガ』 ドルド 『HERO'S版 クウガ』 謎の影 『HERO'S版 クウガ』
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