キリア陣営
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「魔界戦記ディスガイア5」の記事における「キリア陣営」の解説
キリア 声 - 宮野真守 本作の主人公。魔帝ヴォイドダークに復讐を誓う魔族の青年。過去に起きた悲劇ゆえに仲間作りは嫌い。普段は他人を突き放すような印象で口数が少なく、物静かな態度である。一方で暴走するウサリアを傷だらけになって止めようとしたりプリニー達の賄いを作ってやるなど面倒見が良くお人好しな性分でもある。ストーリーが進むに経て少しずつ周囲の者に心を開くようになっていく他、個性的な面々の中では数少ない常識人でもあるため、苦労人な一面も見られるようになる。 食べることが大好きで、気まぐれに状況や場所関係なく胡坐をかいて食事をし出すが、これは彼がエネルギー消費が激しい体質である事も理由であり、いわゆる「痩せの大食い」である。その量はストーリーが進むごとに多くなっているらしく、中盤では数人分の食事を3分で食べていた。そのため、彼が来てからのセラフィーヌのミニ魔界の食糧備蓄事情は逼迫している模様。好物は1000年を生きたロードドラゴンの胸肉とその卵で作った「ふんわり昇竜親子丼」や、絶滅危惧種を食材にした「絶滅危惧チャーシュー麺」など、セラフィーヌが聞いたことも無く、クリストも文献でしか見た事が無い高級食材や希少食材を使ったB級グルメであり、その食材の採取(溶岩の中で卵を採取、など)や調理は自分でやっている。料理の腕前は自慢なようで、自作の料理の味が不味いと言われると静かに凹む。ローディング画面ではロード進捗に応じて右下で丼を積み重ねながら食べている。セラフィーヌの都合のいい解釈や妄想、銃乱射には参っている様子。 かつては暴虐の魔王キリディアと呼ばれた実力を持つ。その頃の名残である「破壊衝動」が彼の中で彼に復讐を語り続けるもう一人の彼らしき存在として存在し、時折その存在と心の中で言い争うことがある。先述の大食いはこの破壊衝動を抑えるためであったが、中盤でついにこの小手先の姑息療法では押さえきれなくなり、終盤の冒頭でセラフィーヌが敵の攻撃で倒れたのがきっかけで暴走し、倒れてしまう。その後、守る対象を「仲間たち」(つまりセラフィーヌら反乱軍を含める)と解釈し、過去の自分を拒絶し押さえ込むのではなく受け入れてさらけ出す事で破壊衝動をコントロールすることに成功し、ブラッディスとの最終決戦でゴルディオンが制御できなかった超魔流の究極奥義を習得するに至る。 出自は魔界のなかでもクズの掃き溜めと言われる氷血地獄のスラム出身で、生きるために毎日が戦いと裏切りの連続の修羅の世界で最強魔王と言われた「暴虐の魔王」となったが、同時に孤独の境地に陥った。そんな時にゴルディオンに戦いを挑んで初めての敗北を味わい、無理矢理彼の弟子にされてしまい、ヴォイドとリーゼロッタと一つ屋根の下で暮らす羽目になった(暴虐の王が歴史から突如として消えたのはこのため)。その後はゴルディオンに勝つために弟子になったふりをしていたが、彼やリーゼロッタとの関わり合いの中で家族や無償の愛というものを知る。結局、ここで超魔流の極意や最終奥義を習得する事は出来なかったが、ゴルディオンからはその潜在魔力を買われていた。しかし、ゴルディオンが自分の跡目をキリアに継がせるとしたためヴォイドが出奔。その後、復讐に囚われたヴォイドが彼を襲った際にリーゼロッタが庇って死亡した事で独り放浪の身となった。 暴虐の魔王としての魔奥義は、どんなものでも瞬時に氷結させて時間を止める「氷刻のアルマ」。この魔奥義は先述のヴォイドの襲撃の際にヴォイドに奪われた。この氷刻を使って保存したリーゼの花(この花はリーゼロッタが好きだと言ったから摘み取った際に起きた「命を奪うな」という問答の過程で保存されたもの)を持ち歩いており、先述の破壊衝動との言い争いになる度にこれを取り出している。 セラフィーヌ 声 - ブリドカットセーラ恵美 絢爛魔界の王女で、「魔性の姫魔王」の二つ名を持つ。悪魔としては異例である名前の「セラフ」は「天使の皮をかぶった悪魔のような魔性の女になってほしい」という意味で父に付けられた。レッドマグナスからは「セラ」と呼ばれている。自由気ままで優雅な生活を送りたいと思っていたのに、父が無断で魔帝ヴォイドダークとの結婚を決めた事に怒り家出したという経緯を持つ。「紅茶より重い物は持った事が無い」と豪語し、自分の手は汚したくない性分であり、冒頭の渇血地獄での戦闘でも自分で吹っかけておきながら自らは後方で紅茶を飲んでいた。些細な事で拳銃をぶっ放す(キリアの背後を撃つ事も)が、本人は「戦闘経験は一度も無い」と言い張っている。 惚れっぽい性分で、いわゆる少女漫画の典型的な展開のような恋にあこがれてる模様。章の終わりに流れる偽次回予告の多くはそんな彼女の妄想(恋愛物や探偵物など)によって語られている。但し本人は第2章で、キリアへの態度が変だと感じてカマをかけてきたレッドマグナスに対して「男を手のひらの上で操りこそすれ、恋に落ちるなどありえない」と怒っている。自分にとって都合の悪い事は都合のいいように解釈・妄想している。自分の意のままにならないとすぐに、魔奥義「魔眼のバロール」で男を操るのだが、その魔眼が利かないキリアへの執念が最終的には恋心に変化した、と同時に、彼のリーゼロッタへの想いの強さに複雑な思いを抱いている模様。 三界一の富を持つ絢爛魔界の姫にふさわしくなく金に細かい。本人は「金持ちだからこそ金勘定は厳格に」と言っているが、最大の理由は父親がヴォイドダーク対策のシェルターに全財産を突っ込んだために絢爛魔界の財政が危機に陥ったためであった。 ウサリア 声 - 明坂聡美 兎兎魔界の姫。黒いウサギの耳のような物を頭に生やした黄色い服の幼女。肥満体の黄色いプリニーを連れており、移動の際にはそれに乗って移動する(拠点では玉乗りの玉にしている)。ニンジンが大好物で辛いものが苦手であり、カレー嫌いだったが、マジョリタから掛けられた呪いのせいで嫌いな物を食べないと狂暴化し死にいたる(逆に好物を食べると呪いの進行が早くなる)呪いをかけられていることもあり、カレー好きになった。配下の黄色いプリニーがキリアが作ったプリニーの賄いの鰯カレーを盗んだのを、そのカレーが食べたい反乱軍一行が追いかけた先で暴走する姿を見せたのが反乱軍との馴れ初めである。 自分のせいでマジョリタの手先として働かされ、死人にもされている兎兎魔界の仲間や、母親が作った甘口カレーを本当はおいしかったのにカレー続きでうんざりしていて「まずい」と言ってしまい、それが両親との最後の会話になってしまったことを後悔していたが、死人でありながら自分の意志で動いた兎兎魔界の兵士から彼女に手渡されたその甘口カレーのレシピや、死人でありながらマジョリタの意に反して彼女の身をマジョリタから守った両親の姿に吹っ切れ、呪いを吸収して自らの魔奥義に変えた。 一連の騒乱の後は兎兎魔界を復興し、平和な魔界を実現した。 レッドマグナス 声 - 子安武人 灼熱魔界の王で、「灼嵐(しゃくらん)の魔王」の二つ名を持つ。「超絶」と言うのが口癖で、ワイルドで力を盲信する人物であり、最強の座を手に入れるべくヴォイドダーク打倒に情熱を燃やす。セラフィーヌからは「思い出すだけで頭痛がする」「粗野でデリカシー0で、おつむのレベルはオーク以下」と酷評されている。 クリスト 声 - 間島淳司 さる巨大魔界を治める魔王たちの一人を自称し、知略に長ける。それ故に効率を重視し勝利の為なら手段を選ばない。縁無しの眼鏡をかけており、おっとりした態度で時に酷な事をいう。魔奥義は遠方の様子や相手の魔力など、あらゆるものを見通す「千里眼のリチェルカ」。 その正体は出世コースまっしぐらの最中にヴォイドダークのスパイという濡れ衣を着せられ、それを返上するために魔界へ調査にやってきた天使。黒い角はヘアバンド。序盤から「神に誓って」(魔界の住人なら「魔神に誓って」と言う)と口走る、魔界の有名人であるゴルディオンの事を知らない、などボロが出まくっており、中盤で魔界に治療法がない毒をマジョリタに盛られたウサリアの治療に成功した事で主人公サイド一同に天使だとバレるが、最後まで魔王だという嘘を突き通した。 その本性(中盤まで無自覚であった)は他人を信じず周囲を蹴落とす性分で、反乱軍一向(特にキリア)の仲間や情を大事にする、という、自分が伝聞で知っている悪魔とは掛け離れた(一番悪魔らしいのはプリニー、とのこと)悪魔たちとの関わることで天界での出世との間で気持ちが揺れ動く。中盤で天界が魔界ごとヴォイドダークを滅ぼす決定をし、自分がその最終兵器のターゲットマーカーにされた(兵器が作動する前にその場から離れれば命は助かる)と言う通信が入り、反乱軍を抜けようと思い悩むもキリアたちの思いやりによって吹っ切れ、天界の位置をヴォイドダークに教える、と連絡相手の上司を脅して攻撃を止めさせた。とはいえ、自分を蹴落とした天界の連中への不信感は拭い切れておらず、最終決戦で天界からの援軍と遭遇した際には、自分を殺しに来たのかと疑い、上司からの通信で自分を陥れた連中が泣いて謝った事と、純粋にヴォイドダークを倒すためだけの援軍である事を伝えられて胸を撫で下ろす場面がある。 一連の騒乱の後は長らく魔界の復興に携わった後に天使長を経て大天使に昇格した。 ゼロッケン 声 - 柿原徹也 ヴォイドダーク打倒に燃える自称魔王。お調子者で一人称は「オイラ」。 その正体は魔王ではなくロストの脱走兵だった。出自は貧乏らしい。ヴォイドダークに故郷を滅ぼされ生きるために従属する事になり、囚人の世話係をしていたところに負傷したゴルディオンと出会い、彼の手当てをしている内に懇意になり彼から超魔流を伝授された。そのため、「ゴルディオンの意思を継ぐ者」を自称している。昔からゴルディオンに憧れており、半ばストーカーの域に達している。 一連の騒動が終結した後は各地の魔界で「ゴルディオン道場」という名の道場を開き、超魔流を教えている。
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