フロッピー‐ディスク【floppy disk】
フロッピーディスク
【英】FD, Floppy Disk, Disket
フロッピーディスクとは、1970年代に登場した、プラスチックのジャケットに収められた一枚の磁気ディスクにデータの記録ができる記憶メディアのことである。
フロッピーディスクは、ディスクドライブ部分から記憶メディアのみ取り外して持ち運ぶことができるリムーバブルメディアである。ディスクの片面に磁気ヘッドを接触させることでデータの読み書きを行うことができる。フロッピーディスクが登場した当初は、磁気ディスクの直径が8インチ(200mm)で、記録容量は数KB単位だった。その後、改良が進められ、5インチフロッピーディスク、そして3.5インチフロッピーディスクが登場した、3.5インチは90mm程度である。
3.5インチフロッピーディスクは、1980年代から1990年代にかけて、PCやワープロ専用機の標準的における記憶メディアとして利用された。ジャケットはプラスチック製で、データを読み書きするための窓の部分は保護シャッターで隠される機能を備えており、ライトプロテクトが可能で、記録可能なデータ容量は1.44MB程度であった。ジャケットにはある程度の強度があるため、扱いやすい点も特徴だった。
1990年代後半になると、CD-Rをはじめとする光ディスクが登場し、マルチメディア化が進んで画像や音声などの大容量コンテンツが記録対象となりはじめたことによって、フロッピーディスクは徐々に他の大容量の記憶メディアに置き換えられていった。現在の新しいPCにフロッピーディスクを読み込むためのドライブ(フロッピーディスクドライブ)は搭載されないことが多いが、オプションとして搭載可能となっている場合も多い。
フロッピーディスク
フロッピーディスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:01 UTC 版)
安価だが現在では非常に小容量であり細々としたファイル単位でのバックアップ程度にしか使われない。磁気や埃、汚れに弱い。
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フロッピーディスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 14:49 UTC 版)
「PC-9821シリーズ」の記事における「フロッピーディスク」の解説
PC-9801は長らく1.25MBフォーマットを採用していたが、PC-9821の頃から、PC/AT互換機と同じ1.44MBのフォーマットも扱えるようになった。ただし、MS-DOSがそれに対応しているバージョン(Ver.5.00A-H以降)である必要がある。現在のPC/AT互換機では、1.25MBを読み書き(一部はフォーマットが出来ないなどの制限あり)するには、3-MODEに対応したBIOSと3モードフロッピーディスクドライブを用意し、ドライバを組み込む必要がある。メーカー製PCでは大抵扱うことが出来る。98シリーズは、PC/AT互換機と違い、ドライブの質が一定だったため、フロッピーディスクの特定のトラックに特殊なフォーマットを施し、それをチェックすることで正規品か否かの判断をするコピープロテクトが主にゲームソフトで使われていた。これはMS-DOSによるコピーでは同一のフォーマットを再現することが出来ないため(特殊なフォーマットが施されたトラック)、コピーしたディスクでは正規品ではないとみなして動作しないようになっていた。なお、特殊フォーマットのチェックを外す「コピーツール」(ファイラー)と称するソフト本体とソフトごとに施された特殊フォーマットに対応するデータディスクが売られていた(詳細は割愛)。 PC-9801シリーズが全盛だった時代には高額だったこともあり、なかなかHDDの普及が進まなかったが、Windowsの利用を前提としたPC-9821シリーズの登場は転機となり、MATE・FELLOW以降ではHDDモデルを中心にデスクトップでもFDDが1台しかないモデルが登場するようになった。これらの機種では当初はHDD上に構築した専用ファイルを98ノートのRAMドライブのように扱う仮想FDDツールが添付され、FDD2台を前提としたソフトを動作させる配慮が見られた。しかしPCIアーキテクチャ搭載機ではそのようなツールもサポートされなくなり、ノート機でも物理的なRAMドライブが省略されるようになるなど、PC-9821の時代にはFDD2台という構成は次第にオプション扱いとなっていった。
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フロッピーディスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 15:29 UTC 版)
「プログラム電卓」の記事における「フロッピーディスク」の解説
フロッピーディスクは適度に安価であり取扱いもし易く便利なセーブ手段である。例えばヒューレット・パッカードはHP-ILインターフェースを使用してフロッピーディスクドライブを接続可能とした。このフロッピーディスクドライブ(HP 9114A/B)を利用すると3.5インチ2DDフロッピーディスクにセーブすることが可能である。HP-ILを採用していた機種としては、HP-41C、HP-71B、HP-75C/D等がある。
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フロッピーディスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:38 UTC 版)
1971年にアラン・シュガートらがIBMで開発したフロッピーディスクを、中松は1985年頃から、自分の発明であると主張している。中松が1985年(昭和60年)に配付したとされる資料では、1947年(昭和22年)の東大在学中に「シートに面積型に記録する媒体」とその再生を行うドライブの着想を抱き、1948年(昭和23年)に特許を出願し、1950年(昭和25年)に完成させ、1952年(昭和27年)に特許が認められ、その製品化で1956年(昭和31年)に三井物産の株が上がったとしている。また中松は1979年(昭和54年)にパテント契約をIBMと締結したとして、フロッピーディスクは中松の発明によるものだとしている。 実際にはIBMの特許は日米ともに審査を経て認められており、中松が1983年に改良型フロッピーディスクを出願した際にも、審査でIBMの特許が参照されている。中松の主張に対しIBMの担当者は、「IBMはいくつかの特許使用契約を中松から得たことがあるが、それはフロッピーディスクのものではなく、フロッピーディスクはIBMが独自に開発したものである」と述べている。 中松はフロッピーディスクのパテントを主張する一方で具体的な特許番号を明かしていないが、中松の主張にある「1948年(昭和23年)に特許出願して、1952年(昭和27年)に登録されたフロッピー媒体」 と時期が重なる特許に「重色レコード」(特公昭27-001322) および「積紙式完全自動連奏蓄音器」(特公昭27-002166) の2つがある。重色レコードは音の波形が段状に記録(印刷)された紙であり、積紙式完全自動連奏蓄音器は重色レコードの波形を光学的に読み取って音を再生するので(オプティカル・サウンド参照)「シートに面積型に記録再生する媒体とドライブ」ではあるが、フロッピーディスクの特許に抵触する様な内容ではない。磁性体に円弧形に音声を記録する、よりフロッピーディスクに近いものは星野愷が開発して「シンクロリーダー」としてキヤノンから1958年に製品化されており、その際に中松の特許が注目された事で当時中松が勤務しており、後の三井物産となる第一物産の株価が急騰したと見られている。なお重色レコードの特許は料金未納で既に権利が消滅していた事が後日判明している。その後シンクロリーダーの機能を簡略化した「シンクロファクス」をリコーが開発して1959年に製品化し、そのシンクロファクスに類似した「万能シートレコーダー」が「ナカビゾン」の別名で日本コロムビアから1961年に製品化された。ナカビゾンは中松が開発したとされる。なお@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}中松がフロッピーディスクに似た構造の記録メディア(あるいはレコードジャケット)をIBMより先に開発していたという説もあるが[要出典]、該当する特許は確認できない。 中松の主張は変遷しており、1992年の著書では、中松はナカビゾン等の”フロッピー媒体”に代わってフロッピーディスクそのものを完成させ、コンピュータ用として日本の各社に売り込むも相手にされなかったところを、IBM副社長が権利を求めて来日したという話になっている。2017年現在でも中松のウェブサイトでは「フロッピーディスクの発明者、ドクター・中松」としてサイン入りのフロッピーディスクを販売しているが、このサイトで販売されている「フロッピーディスク」は重色レコードや磁気シートではない、パソコンの5.25インチドライブで扱う本物のフロッピーディスクである。
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フロッピーディスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:26 UTC 版)
「SuperDrive」の記事における「フロッピーディスク」の解説
Macintosh SEの後期型およびMacintosh IIx以降、Power Macintosh G3までMacintosh本体に内蔵されたフロッピーディスクドライブ (FDHD) をSuperDriveと呼称していた。これは、Macintosh以来の800KB対応フロッピーディスクドライブから、2HD (1.44MB) 対応に変更したため、FDHDドライブのマーケティング上の呼称であると考えられる。
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「 フロッピーディスク」の例文・使い方・用例・文例
- フロッピーディスク
- あのフロッピーディスク,どこかこの辺に置いたのはわかっているんだけど,見つからない
- どのフロッピーディスクを使ったらいいのかわからなかった
- ユーザーがファイルを自分のフロッピーディスクに保存します
- フロッピーディスクは比較的低速で容量も小さいが価格の安いことで知られている
- 情報がディスク(そしてディスクの使用不可能な領域の位置に関して)の上にそれぞれの情報の位置の周りに格納される、フロッピーディスクかハードディスクの一部
- フロッピーディスク,オンラインの情報提供により行う企業間の決済
- フロッピーディスクやオンラインの情報提供で行う企業間の取引
- 特許や意匠あるいは商標の出願をオンライン端末やワープロのフロッピーディスクで提出すること
- マイクロフロッピーディスクというフロッピーディスク
- ディスクドライブという,フロッピーディスクなどを動かす装置
フロッピーディスクと同じ種類の言葉
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