魔界探偵事務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 21:00 UTC 版)
「魔人探偵脳噛ネウロの登場人物」の記事における「魔界探偵事務所」の解説
脳噛 ネウロ(のうがみ ネウロ) 声 - 子安武人 / 同左 本作の主人公。魔人探偵。詳細は脳噛ネウロの項目を参照。 「謎」を主食・栄養源とする突然変異種の魔人。魔界の「謎」を喰い尽くし、自らの脳髄の空腹を永遠に満たすことのできる「究極の謎」を求めて地上に降り立った。地上に来てまもなく弥子と出会い、彼女を隠れ蓑に選んで「謎」を探し始める。 桂木 弥子(かつらぎ やこ) 声 - 植田佳奈 / 同左 3月10日生まれ、16歳。身長159cm、体重43kg。座右の銘は「まず白米ありき」。黄色のショートヘアに赤いピン止めを両方のサイドに付けている。 本作のもう一人の主人公・ヒロイン・人間側の探偵。基本的に彼女の視点で物語が進む。「桂木弥子魔界探偵事務所」の所長で女子高生探偵。アヤ・エイジアの事件や電人HALの事件を解決したことで名探偵としてその名を広く知られる。だが本当はネウロの正体を隠すための傀儡探偵であり、実際に事件の真相を解明しているのは魔人探偵ネウロである。 当初は、ネウロの強要・脅迫に屈し、父を殺した犯人を見つけてくれたことへの恩義もあって、渋々探偵役を引き受け、ネウロに流されるまま行動していた。しかし数々の事件に関わっていくうちに犯人の心理に興味を持ち始め、自身で思索を深めていく中、前向きに彼の協力をするようになる。魔人であるネウロには理解出来ない「人の心」に関与した問題がある際には、彼女がその人間観察力・相互理解力をもって解決に当たる。事件の被害者(や犯人)に対し、持ち前の優しさと思いやりを持って気遣いの言葉をかけることもある。進化していく彼女の能力をネウロも(あまり褒めないが)認めており、吾代やアヤなども彼女の長所を見抜いている。 細身な体型によらず、超のつく大食いで美食家。思考も突拍子も無いところから食に繋がる。週刊連載時の登場人物紹介では、食に対するこだわりが垣間見られるような好物が毎週一つずつ紹介されていた。「食」に対する貪欲さはネウロと共通しており、その点では2人の性質は非常に似通う。食への欲求及び強靭な胃袋は母親の壮絶な料理下手に由来していると述懐する。食に関してはギャグキャラ。 ネウロとは出会って間もない頃から常軌を逸した主従関係が成立しており、2人だけの場面ではネウロの気分次第でSMプレイじみた仕打ちを受けさせられている。乱暴に扱われるのは日常茶飯事であり、「ゾウリムシ」「ナメクジ」などと酷い形容をされたり、貧乳で寸胴な体型であることをバカにされたりと悲惨な待遇を受けている。だが本人はネウロの傍若無人な振る舞いに呆れており、諦念の観がある。だがプライドはあり、ただ奴隷になる気はなく、あまりに理不尽な要求には反発しあくまで対等でいようとする。父の敵を突き止められただけでなく、自身の視野の広がりや中身の進化のきっかけとなったネウロに対し、感謝と信頼を確かに抱いているようである。物語中盤以降はネウロに協力する事を厭うことは無く、彼の弱体化を気にかけてもいる。 怪盗Xとの決戦時には洗脳されてネウロの敵となってしまう。しかもXは弥子に化け、どちらが本物かわからなくしてネウロを翻弄するという絡め手に出る。ネウロの知略で見抜かれて、Xを倒され、洗脳を解かれて元に戻る。 「魔人」脳噛ネウロと「絶対悪・新しい血族」シックスの戦争に、人間として巻き込まれる。普通の人間にしか見えない者達による、常軌を逸したテロ犯罪という脅威。笹塚と本城博士の死によって心に大きなショックを受けた際には、「あんたとなんか出会わなければよかった」とネウロに当たり散らして彼に見捨てられてしまい、自身も逃げ出し探偵として再起不能になりかける。しかしアヤや同級生たちの励ましをもらって復活し、ネウロとも和解する。シックスとの最終決戦では、XIを怪盗Xに引き戻す事に成功し、絶対悪シックスの撃破に大いに貢献する。 シックスを倒すも衰弱極まったネウロが、魔界に帰ろうかどうか迷っている時に、励まし、人間や彼女の成長に満足したネウロに「留守は任せたぞ、相棒」と初めて対等な存在として扱われた。3年後は、それまでの経験・人脈・名声を利用して、世界の謎を求め、どんな事件も重箱1つで解決する「交渉人」として世界各地で活躍し、「世界一の探偵」と呼ばれるようになっている。人の心を「探り偵う」として「探偵」の肩書きを使い続けている。 『暗殺教室』のキャラクターブック「名簿の時間」によると、「世界一の探偵」になって以後、椚ヶ丘中学校の探偵部に招かれて講演をしたらしい。また、『暗殺教室』とのコラボが行われた2016年11月28日発売の『週刊少年ジャンプ』52号収録の「みんなのこち亀」によると、『こち亀』の単行本を全巻彼女のお金で買わされたとのこと。 吾代 忍(ごだい しのぶ) 声 - 吉野裕行 / 谷山紀章 11月3日生まれ、25歳。身長190cm、体重83kg。得意技は凶器攻撃と求人誌速読。最も多く付けられたアダ名は0~11歳:子猫ちゃん、11~20歳:狂犬、21歳以降:ハイエナ。 元々は闇金融「早乙女金融」の副社長代理。社長が殺害された事件の解明をネウロ達に(消極的ながら)依頼し、その報酬として事務所をぶん捕られた。使える人材としてネウロに目をつけられ、脅され協力者(雑用)となる。弥子に心境の変化を見抜かれたことから、ネウロだけでなく弥子もただ者ではないと勘付く。2人からの「内と外からの監視」により、自ら事務所で働く意志を持つようになる。後に望月の調査会社に出向し、(実質的な社長として)働きながら、情報をネウロに提供する。魔人という存在を知っているわけではないが、ネウロが人知を超えた存在であることは身をもって体感しており、彼を「化物」と呼んでいる。 元チンピラなだけに血の気が多く短気でキレやすいが、義理堅い性格。喧嘩の腕は相当なもので、業界でも有名。裏の世界にも詳しく早乙女金融で法律などの知識も叩き込まれたため、仕事もそれなりにできる。複雑かつ劣悪な家庭環境で育った過去を持ち、最終学歴は小卒(実際は中卒)で、学力は低い。 望月の会社では、激務ながら高給取りとなり、高級車を購入した。だがHALとの戦いの中でネウロに強奪され、大破。代わりにオンボロの軽トラを与えられたが、そちらも後にシックスとの最終決戦で大破する。 笹塚とは正反対な体質・性分。職業柄もあり犬猿の仲であるが、いざという時は絶妙なコンビネーションを発揮する。ネウロも弥子も予測できなかった、笹塚の豹変を、見抜いていた。 年下の友人・チー坊(ヴァイジャヤ)との再会を機に、人間と「新しい血族」の戦いに関わっていくことになる。ヴァイジャヤを倒し、友を失う。シックスとの最終決戦でも、ネウロと弥子を支援し、Xの埋葬にも立ち会う。ネウロが魔界へ帰った後も、探偵弥子をサポートしている。 彼は「新しい血族」と「人間」について、最も鋭い指摘をしている。いわく「血族など本当にいるのか?」「豹変しない人間などいない」。アニメでは初めから雑用として働いており、早乙女金融の副社長代理だったのは4ヶ月前までという設定に変更された。また望月・早坂兄弟が登場しないため、調査会社に出向せず、雑用として事務所に常駐している。そのため原作に登場しないエピソードに登場したり、慰安旅行やオズワルドに同行したりと、大幅に出番が増えている。 あかねちゃん 早乙女金融が入る以前からそこにあったと思われる、事務所のコンクリート壁に塗り込められた少女の死体。ネウロの瘴気にあてられて中途半端に生き返り、壁から露出しているおさげだけが動く。直接話す事はできないため、筆談で意思疎通する。おさげを自在に動かし、メールでの依頼人の応対・パソコンを使った情報処理などの業務をそつなくこなす有能秘書である。また頭脳明晰であり、外国からのメールによるインタビューもそつなくこなした。弥子曰く、性格は優しくてキュート。その髪は最高級のキューティクルで、噛み切り美容師・百舌をも魅了させるほど。単行本のキャラ紹介によると、本体は「(かなりの)美少女」とのこと。第18話で弥子が助けた(学校の食堂にいたところを窓から放り出した)カマドウマと友達になったらしく、時々リバーシなどで遊んでいる描写が見られる。 おさげの部分は基本的には壁の本体から離れることが出来ないが、何かしらの物質にくっついてエネルギーを貰い活動できるようにネウロに改造されている。普段は弥子のケータイのストラップとなって移動することが多い。長時間の活動を行う時は、弥子の髪の毛と合体し“弥かねちゃん”となって行動する。 彼女の死には何らかの「謎」があるようだが、ネウロはその解決をしなかった。作者曰く、ネウロが帰還するフラグの1つであったため解決させる事はほとんど考えていなかったのこと。
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