来良学園
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矢霧誠二(やぎり せいじ) 声 - 堀江一眞 6月13日生まれ。 矢霧製薬社長の甥。長身。帝人のクラスメイトで、友人でもある。唯一心を開ける家族に姉の波江がおり、彼女から姉弟愛以上の男女として愛を向けられているが、本人はそれを家族愛だと勘違いしており、自分を溺愛してくる姉をやや煙たがっている。 波江を通じてセルティの「首」に出会って以降、「首」に狂的な恋愛感情を抱く。美香からストーカー的な好意を寄せられて鬱陶しがり辟易していたが、「首」を巡る事件を経て、自分の気持ちを確かなものとするために美香と付き合うことになる。そのためダラーズの集会以降は美香に優しくなっているが本心は不明。以後、美香と共に「ダラーズ」の一員となっている。 ことがセルティの「首」に関わると周りが一切見えなくなり、静雄の足を刺すなど異常な行動を取りもするが、それ以外ではまともな人格を持つ。チンピラに絡まれていた美香と杏里を助け、中々杏里に告白をしようとしない帝人を気にかけるなど、友人思いで男気ある面もある。 なお、原作では普通に高校に通っているが、アニメでは入学直後に「首」を探すため休学した。 張間美香(はりま みか) 声 - 伊瀬茉莉也 誠二のストーカー。杏里の中学時代からの友人。親しい相手を除くと常に敬語を話す。美少女だが、好意を寄せた相手へのストーキングする癖を持ち、盗聴器などを用いた情報収集やピッキングなどの技術に優れている。壁やフェンスなどを乗り越えて他人の家に侵入することもあり、そのおかげで身体能力も高い。料理センスは作中に登場する女性キャラクターの中ではずば抜けており、料理点数は100点である。 チンピラから助けてくれた誠二に惚れ、ストーカー行為を繰り返していた。誠二の部屋に忍び込んだ際に「首」を見てしまい、誠二に暴行され瀕死の重傷を負わされる。それでも想いは変わらず、波江から誠二の気持ちが「首」に向いていることを教えられ、新羅に顔を「首」そっくりに整形してもらう。その後「首」を巡る事件を経て、誠二の仮初めの恋人になる。いつか自分が「首」を取り込み、成り代わろうという願望を持ち、「首」を食べるための道具として常に園芸用のスコップを携帯している。 誠二や自分が池袋で起こる事件に巻き込まれることを防ぐため、自身の高いストーキング技術を用いて、誠二と関わる可能性のある人物全てを調べていた。そのためほとんどの事件と無関係でありながら、帝人や杏里、正臣の正体や、臨也の主催するチャットでのハンドルネーム、池袋で起こった様々な事件の真相・顛末などなど、裏の事情のほぼ全てを盗聴などにより把握している。しかしそのことを知られると誠二が自ら騒動に関わってしまいかねないため、隠している。一部情報収集能力に関しては臨也に匹敵するなど、その異常性が散見している。 そうしたストーカーに関する行為以外の面ではごく普通の少女であり、誠二への病的な愛を何よりも優先してはいるが、それを除けば、基本的に他人思いで面倒見がいい性格である。今も杏里のことを親友として気にかけており、彼女とその周囲の変化を知りつつも彼女を助けられないことに内心自己嫌悪を抱えている。 黒沼青葉(くろぬま あおば) 声 - 下野紘 8月14日生まれ。 新入生として来良学園に入学してきた少年。九瑠璃のクラスメイト。「ダラーズ」の一員。 基本的に明るく社交的な性格だが、実際には興味のない事柄にはまるで関心を示さない。ある目的の元、帝人に接触し、池袋の案内を受けている最中に、折原姉妹らも巻き込んでの騒動に巻き込まれる。 実は「黄巾賊」との抗争などの果てに壊滅したカラーギャング「ブルースクウェア」の元リーダー・泉井蘭の弟であり、チームの真の創始者。兄を無能と見下し嫌悪しているが、なぜか自分が作ったチームをあえて兄に与えて運営させていたので、青葉の仲間内以外はメンバーですらもその存在を知らない。兄と名字が異なるのは、両親の離婚の際に母方の姓に変えたため。仲間と共に池袋に大騒動を起こすために、「To羅丸」襲撃など裏で様々な活動・準備を進めている。その準備を利用しようと目論む臨也のことを、同属嫌悪も相まって敵視している。しかし臨也とは対照的に彼の妹達とは仲が良く、青葉が素で接する数少ない人物。九瑠璃からは「青葉君」。舞流からは「黒沼君」と呼ばれている。また、臨也を孤独だと感じており、自分はそうはなりたくないと考え、気のあう面々とチームを組んでいる。 帝人が「ダラーズ」の創始者であることを知っており、彼に強い関心を寄せ、自分達「ブルースクウェア」のリーダーとなるよう求める。当初は帝人の純朴さをついて主導権を握るつもりであったが、帝人の純朴さが得体の知れない狂気に包まれていることに気付き、目論見通りにいかなくなっている。とはいえ、それを楽しんでもいるようで、帝人の行動に対して笑みを浮かべたりしている。 チャットでのハンドルネームは「純水100%」。 折原九瑠璃(おりはら くるり) 声 - 金元寿子 2月14日生まれ。 臨也の妹。舞流の双子の姉。新入生として来良学園に入学してきた。舞流には「クル姉」と呼ばれている。 ショートカットで豊満な体格、学園では常に体操服を身に着けているなど活発そうな外見だが、言動は物静かで暗い雰囲気を持つ。セリフは漢字一文字にルビを振る形式を取っている。一見して気弱だが、兄である臨也の影響を強く受け継いでおり、自分たちに危害を加える者には一切の容赦がない。携帯用の催涙スプレーを武器として持つ。 双子であるため、二人揃うことで完全な一人の人間になれると考えており、そのために性格も趣味嗜好も得意分野も、全て意図的に姉妹で対称となるように設定している。しかし小学校の頃にお互いの設定を整合性を無視してくじ引きで決めたため、外見と内面に激しい不一致がある。兄である臨也によると「あきれた中二病」。 チャットでのハンドルネームは「狂」。 折原舞流(おりはら まいる) 声 - 喜多村英梨 2月14日生まれ。 臨也の妹。九瑠璃の双子の妹。新入生として来良学園に入学してきた。 眼鏡に三つ編み、細身の体に黒いセーラー服と、清楚な文学少女のような出で立ちだが、その言動は極めて明るく扇情的で、教室で平気な顔してエロ本を読む。 自称両刀だが、女性のほうが好きらしい。姉同様、敵と認識した相手には容赦がない。護身術のジムに通っており、身体能力は高い。姉妹揃って静雄の弟であるアイドル、羽島幽平の大ファンで、男性の恋人枠は彼で決定しているらしい。静雄とも面識があり、姉妹揃って彼に懐いている。青葉に対しては、彼の本性と、彼が臨也と敵対関係にあることに感づいているが、色々助けてもらったことから嫌いではないとして友好な関係にある。 チャットでのハンドルネームは「参」。密かに臨也の秘書である波江と繋がりを持ち、臨也が管理するチャットルームに潜り込む。ちなみに、チャット上では姉妹ともに言動と性格が逆転している。ただし、一度舞流が普段話す遠慮のない言葉を投稿しようとして九瑠璃に怒られており、本質的に入れ替わっている訳ではない。 那須島隆志(なすじま たかし) 声 - うえだゆうじ 一年C組の担任の強面の男。女生徒への淫行によるセクハラの噂の絶えない男で、実際にそうした行為もしているため、生徒の大半(特に女生徒)からは一切信用されずに無視されている。 自分に普通に接していた杏里に目をつけ、何かにつけて近づきセクハラ行為を働く。過去にも帝人らの一つ上の代の教え子・贄川春奈に手を出し、金儲けに利用しようとさえしていた。実は粟楠会管轄の闇金から借金をして切羽詰まっており、出会い系サイトの料金も踏み倒そうとしている。 異常なまでの愛情を示してくる贄川春奈を恐れ、職員室で斬りかかられたことで彼女を転校させるも、「リッパーナイト」事件で彼女と偶然再会。恐怖でパニックを起こし、下心から寄り縋った杏里にも完全に拒絶されて錯乱し、翌日に料金の取り立てに来た静雄を返り討ちにしようと消火器で殴りかかり、逆に入院させられた。一カ月ほど後に目覚めた時にはすでにセクハラ問題でクビにされ、周囲を粟楠会構成員に取り囲まれており、遠い海の過酷な作業の漁船へと連れて行かれた その後春奈に切られた際に宿った罪歌をねじ伏せ、自らが親となった。澱切にやとわれる形で街に戻り、罪歌の子を操って門田をひき逃げし、春奈の支配下にあったミミズを操り、厄介な存在である静雄に冤罪を着せ警察に拘留させた。さらに、春奈や四十万と共にトムを罪歌の子にすべく、大量の罪歌の子を生み出し、露西亜寿司に追い込むが、サイモンらの抵抗に合った上、本来の姿を取り戻したセルティのパワーによって計画は水の泡となる。その後暴走し、杏里を庇った帝人を複数回刺し、杏里の反撃を受けかけたところで、支配されていたように見せていた春奈によって救われるが、恐ろしさのあまり道に飛び出したところで、ワゴン組に見つかり門田のひき逃げの報復を受ける形で渡草にはねられた。その後、春奈によって臨也の所有するアジトに監禁された。「あなたの痛みを私の痛みで塗りつぶしてあげる」という春奈の宣言通り、様々な解体道具を用意した彼女による異常な愛情を受け取ることになる。 滝口亮(たきぐち りょう) 声 - 岡本信彦 アニメ1期10話から登場。1年D組。趣味は作曲。その際ハーモニカを使用する ダラーズの一員であり、ハンドルネームはタッキー。正臣が独自に行っていた「ダラーズ予想」で正臣自身が最もダラーズであると予想していた。「誰かに命令するのもされるのも好きじゃない」ようで、「なんのルールも拘束もない」という謳い文句を掲げるダラーズのことを気に入っているらしい アニメ20話で、ダラーズのメンバーであることを理由に黄巾賊に襲われる。その際に右腕の骨を折られて入院。また愛用しているハーモニカも壊された。それを機に「ダラーズを辞める」と宣言したが、22話の逃走劇でダラーズに加担していることから、未だ未練があるようにも見える。 また原作13巻で、帝人のセリフの中に彼の名前が登場する一幕がある。
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