万両組と周辺人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:16 UTC 版)
横浜の暴力団で、東京にもルートを持つ。表向きは不動産業および住宅斡旋業。主な資金源はアイスとエクスタシーの密売で、他に株取引やお嬢様女子高生を専門にした高級売春組織の運営もしている。 万両苺(まんりょう いちご) 「万両組」の跡取りであり、事実上の組長である女子高生。私立聖モシカ女子高の生徒。濡烏の髪をおかっぱに切り揃え、縁無しの眼鏡をかけ、派手な指輪や時計を身につけている。蓮華や南天、梅花からは「姫」と呼ばれている。 職業柄、頭の回転と記憶力が良く、特に顔と声が一致した人間は忘れない。何かと逆上しやすく、すぐに不機嫌になる短気な性格だが、状況に応じて自分を抑える冷静さも持ち合わせている。 立場上、組の利害が絡んだ物事には殊の外に敏感で、「害を為す」と判断した場合には、蓮華と南天を動かし殺人も込みの暴力を行使させることも厭わない。 戦闘能力は皆無に等しいものの政治力や胆力等、リーダーとしての才覚は図抜けており、彼女の器量で「万両組」は横浜での地盤を不動のものにしている。かつて沙紀から仕込まれ毒薬の扱いに長けている。 幼馴染でもある蓮華と南天とは、相互に深い信頼と情愛を寄せ合う仲。揃って同性愛者であり、2人を相手にいつも3Pしたり、同級生の山王寺の虐めを返り討ちにしたあとに性奴隷にしたりしている。 癒着はするものの、基本的に大の警察嫌い。しかし、みのりだけは「調子の狂う相手」と言いながらも気に入っている。 伊万里に対しては、ルートを潰された事に加え個人的感情もあって殺したがっているが、伊万里の負荷状態を読んでおり、戦って損害を被るよりも向こうが潰れるのを待つことを選択する。 翠・藍も同様の理由で殺したがっていたが、殺人技術向上のため二人が万両組の仕事を受け始めた事により、反目し合いつつも共闘するという奇妙な関係になる。 市井蓮華(いちい れんか) 苺の護衛でクラスメートの女子高生。「万両組」の組員からは、さん付けで呼ばれている。金髪碧眼が特徴でウクライナ系のハーフだが、本人は「日本人」としてのアイデンティティを持っている。 髪の毛をドクロの髪留めでバックに纏め、背中にオールドスケータースタイルなスカルのグラフティがあしらわれたピンクのパーカーを制服の上から着込み、スニーカーはVANSのスケートハイを愛用している。 レズビアンで苺にベタ惚れしており、苺に街中でもキスしたりセックスに誘ったりしている。 苺の命令を無視して個人的な興味から戦いを優先してしまうこともあるような、戦闘狂とも言える性格。ギャンブル好きでバカラで借金を作り、登山好きが高じて遭難で死亡した父親が殺しの師であり、強敵に出会うと何かと引合いに出し比較する。 ナイフやマシェットを使って戦うスタイルを好み、バイクに乗った職業徒手をすれ違い様にバラバラにするなど腕前は相当なもの。 状況に応じて重火器も使用し、火車と交戦した際にはRPGで戦闘ヘリを撃墜している。 佐久良南天(さくら なんてん) 苺の護衛でクラスメートの女子高生。「万両組」の組員からは、さん付けで呼ばれている。大柄で鍛え抜かれた身体に、栗色のロングヘアと巨乳の持ち主。 あっけらかんとしたやや幼稚な性格で、蓮華ほどの戦闘狂ではないが強者との戦いを楽しむタイプ。その容姿から援助交際目的と思われて「いくら?」と良く聞かれたりするので歌舞伎町のような街が嫌い。甘いモノ好き。 蓮華とは息の合ったコンビであり、何かにつけ暴走しやすい彼女の押さえ役でもある。レズビアンで苺にベタ惚れしているが、蓮花との訓練中に流れで行為に及ぶこともある。 人間離れした怪力の持ち主で、車のナンバープレートを片手で引き剥がしたり、大の男を抱え上げたり出来る。 これは小学一年の頃から万両組の武器係であった父親の手伝いで、ガサ入れ対策の度に銃火器などが詰まったトランクを幾つも担いで運んだりしている内に養われたもので、南天の才能を見出した蓮華の父親から格闘術の手ほどきを受けた。 徒手空拳での肉弾戦を好んでおり、相手を一瞬で戦闘不能にする打撃や極め技を使用。梅花が複数の輩に襲われていた際には、通りがかりついでに秒殺し、武器の価格交渉で苺とマフィアが揉めた際には、相手の護衛である元ヘビー級格闘家をメリケンサックによるワンツーで瀕死の状態に追いやっている。 時折、アンバークイーンの息が掛かった賭け地下格闘技イベントのファイターとしてリングに上がることもある。 銃による武装を命じられた際はナイツPDWを使用する。また、自分と同じ名前のSAKURA M360Jを欲しがっていたが、日本警察採用モデルということで却下されたため、集金や取引に赴く時はS&W M360PDをコンシールドキャリーしている。 梅花(まいか) 万両組の情報収集担当。苺たちと同じ私立聖モシカ女子高の生徒だが、情報屋の仕事が生活の中心で学校にはほとんど通っていない。跳ねた髪が特徴のボーイッシュな少女。 レズビアンであるような描写は無いが、蓮花・南天と同じく苺を「姫」と呼び、手にキスをする等、堅い忠誠を誓っている。 尾行など仕事中は電話に出られないことが多いため、連絡をとるのは早朝になってしまう。移動には自転車を愛用している。釣りが趣味で、本人曰く「釣り以上に大事な事はない」との事。 情報収集や金勘定では才を発揮するが荒事は専門外で、しばしば敵対する勢力の襲撃に遭っており、蓮華や南天、果ては翠・藍にも心配される。グロテスクな物への耐性もお世辞にも高いとは言い難く、小説版では潰された死体を見るや嘔吐している。 翠・藍が万両組の仕事を引受ける際はフロント役を担う。 綾瀬せつな(あやせ せつな) 苺の幼馴染みの女子高生。「聖モシカ・インターナショナルスクール」の生徒会長を務める帰国子女で、国際バカロレアのディプロマプログラムを満点でパスしたほどの才媛。 県警トップの娘で、苺とは父親同士の繋がりで幼い頃に知り合った。髪型はボブカット。ヘビースモーカーで良くタバコをくわえており、KOOLを愛煙。 人当たりの良い飄々としたお嬢様だが、頭が良く裏表の激しい性格で、本性は尊大で傲慢な野心家。苺にはどんな条件でも相手を信用させてしまう能力を持つと評されており、お嬢様女子高生からなる高級売春組織「アンバークイーン」を任されている。 幼い頃から格上の友人的存在だった苺を「越えたい」と思い、偽情報を用いることで藍と翆をけしかけて抹殺し、縄張りを乗っ取ることを画策したが、2人には信用されずに失敗に終わり、逆に命を狙われて負傷する羽目に陥いるが、鷹揚に彼女の裏切りを許した苺によって、藍と翆の追撃をかわすためにマリアと共にアメリカへ放逐されることになる。 マリア せつなの護衛で同じインターナショナルスクールに通う女子高生。金髪ショートカットで黒縁眼鏡を着用しており、巨乳。せつなをはじめ、仲間からは「マー」と呼ばれることが多い。 アメリカのシールズ隊員の娘で、親から銃器の扱いや戦闘技術を仕込まれた。アフガニスタン戦線でその親を失い、無頼となっていた所を苺に拾われ、彼女の斡旋でせつなの部下となる。 苺に対する忠誠心は希薄で、せつなを自らの「王」と信奉し、レズビアンの関係でもある。せつなが苺を裏切る計画を立てた際には積極的に加担する。 移動手段はバイクで、せつなの足代わりも担当する。運転技術は非常に高く、アンバークイーンの客が下手にゴネた際には、部屋に直接バイクで乗り込みH&K MP5で事を片付ける。
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