ワッツアップ
「ワッツアップ」とは、相手の現在の状況を尋ねる意味を持つ表現である。
「ワッツアップ」とは・「ワッツアップ」の意味
「ワッツアップ」とは、アメリカ英語のスラング「What’s up?」を日本語表記したものである。主にアメリカの若者が親しい間柄の人物に対して挨拶する際に用いられ、日本語では「調子どう?」「よう!」「元気?」等と訳される。「What’s up?」と挨拶された場合の返し方は、「Not much.(特になにも。)」や「Just the usual.(いつも通りだ。)」等の表現が用いられることが多い。同様の意味を持つ「How is it going?」や「How are you?」に比べてカジュアルな言い回しとなるため、相手が目上の人物や顧客の場合、注意が必要なフレーズである.メールやSNSなどで使用される際には「sup」と略されることもある。返し方 メールでは、 対面の場合と異なり相手に自分の現在の状況が伝わらないため、「Not much, I'm Just chilling(特になにも。まったりしているところだよ。)」など、簡単に近況を伝える言葉を付け足す必要がある。
アメリカ・ニューヨーク発祥の黒人文化「ヒップホップ」のひとつとして発達したヒップホップ・ミュージックにおいても、「ワッツアップ」は用いられている。ヒップホップ・ミュージックの特徴であるラップの歌詞の中で、「ワッツアップ」あるいは「What’s up?」というフレーズを使う例が多く見受けられる。また、2003年にユニバーサルミュージックジャパンから発売された、ヒップホップ・ミュージックのコンピレーションアルバム「ワッツアップ?」は、数あるヒップホップコンピレーションアルバムの中でも最大のヒットとなった。
「ワッツアップ」は、スマートフォン向けメッセンジャーアプリの名称としても知られている。英語名では、「WhatsApp」「WhatsApp Messenger」とされる。アメリカのメタ・プラットフォームズが所有するフリーウエアで、オンラインでテキストの送受信や通話、写真・動画のやり取りが可能となっている。「ワッツアップ」では、メッセージの送受信や既読の状況をチェックマークによって知ることができる。送受信画面にチェックマークが1つで「メッセージを送信済み」、2つで「相手の端末にメッセージが届いた」、マークが青色になると「既読」を表す。
また、フランスのzenly社が開発した位置情報共有アプリzenly(ゼンリー)には「ワッツアップ」という機能がある。ゼンリーは、GPSで家族や友人が今どこにいるのかがわかるアプリであるが、「ワッツアップ」機能を使うと相手にその場の写真や動画を送るようリクエスト出来る。写真や動画を受け取った側もまた、その返事として写真や動画を送ることで互いの状況を共有できる機能となっている。10代から20代の若者中心に人気のアプリだったが、2022年12月、ゼンリーの日本向けツイッターアカウント(zenly japan)より、2023年2月3日をもってサービスの提供を終了することが伝えられた。
「ワッツアップ」の使い方・例文
「ワッツアップ」の使い方・例文には以下のようなものがある。・挨拶や相手の現在の状況を尋ねるときの「ワッツアップ」の使い方/例文
「What’s up?」(最近調子どう?元気?)
「What's up? You look pale.」(どうしたの?顔色が悪いようだよ)
「What's up now?」(今は何しているの?)
・ヒップホップ・ミュージックにおける「ワッツアップ」の使い方/例文
「『ワッツ・アップ?ヒップホップ・グレイテスト・ヒッツ』は2003年6月発売のコンピレーションアルバムだ。
「『ワッツ・アップ?ヒップホップ・グレイテスト・ヒッツ 2』もすばらしい完成度だった。
・アプリとしての「ワッツアップ」の使い方/例文
「アプリストアまたはWhatsApp公式サイトにて、「ワッツアップ」をスマートフォンやパソコンにインストールして使用する。」
「ゼンリーの場合、zenlyアプリをインストール後、相手に「ワッツアップ」スタンプを送ることで「ワッツアップ」機能を使うことが出来る。」
・その他の「ワッツアップ」の使い方/例文
「『ワッツアップ』の意味を教えてくれ」
「『ワッツアップ』はヒップホップ・ミュージックにおいてよく用いられている」
「『ワッツアップ』は軽い挨拶に用いられる」
ワッツアップ【WhatsApp】
NPO法人ワッツアップ
行政入力情報
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(ワッツアップ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 08:44 UTC 版)
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作者 | Meta |
---|---|
開発元 | WhatsApp Inc. |
対応OS | Android iOS Windows macOS |
対応言語 | 英語、フランス語、簡体字中国語、繁体字中国語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、カタロニア語、クロアチア語、チェコ語、ノルウェー語、デンマーク語、ポーランド語、フィンランド語、オランダ語、タイ語、トルコ語、ギリシャ語、アラビア語、ヘブライ語、ハンガリー語、インドネシア語、マレー語、ルーマニア語、ロシア語、スロバキア語、スウェーデン語、ウクライナ語、ベトナム語 |
種別 | インスタントメッセンジャー |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | www |
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種類
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子会社 |
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設立 | 2009年2月24日[1] |
創業者 |
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本社 | 、 |
主要人物
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Will Cathcart(WhatsAppの責任者) |
従業員数
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50 |
親会社 | Meta Platforms, Inc. |
ウェブサイト | WhatsApp.com |
WhatsApp Messenger(ワッツアップ・メッセンジャー)、または単にWhatsApp(ワッツアップ)は、Meta(旧Facebook)が所有する、世界最大級のアメリカのフリーウェア、クロスプラットフォームの集中型メッセージングおよびVoIP(VoIP)サービスである[2]。
ユーザーはテキストメッセージや音声メッセージを送信したり、音声通話やビデオ通話を行ったり、画像、ドキュメント、ユーザーの場所、その他のコンテンツを共有したりすることができる[3]。WhatsAppのクライアントアプリケーションはモバイルデバイス上で動作するが、デスクトップアプリを使用している間、ユーザーのモバイルデバイスがインターネットに接続されたままであれば、デスクトップコンピュータからもアクセスできる。 このサービスに登録するには、各ユーザーが標準的な携帯電話番号を提供する必要がある。2018年1月、WhatsAppは、小規模事業主をターゲットにしたスタンドアロンのビジネスアプリ「WhatsApp Business」をリリースし、企業が標準的なWhatsAppクライアントを使用する顧客と通信できるようにした[4]。
2009年5月4日に提供を開始し、2016年2月1日午後(米国時間)にユーザー数が10億人を超えた[5]。2021年現在は20億人を超えている[6][7]。
2014年2月19日に米Facebook(現Meta)が160億ドルで買収することを発表した[8]。さらに30億ドル相当の制限株式ユニットを付与したので190億ドル(当時のレートでは約1兆9000億円)規模の買収と報じられている[9]。
概要
機能
インターネットを通じて、無料でテキストメッセージ・写真・動画を送信したり、位置情報を共有するなどの機能を備える。VoIPによる音声通話機能はないが[10]、2013年8月にはボイスメッセージ機能(日本語公式サイトなどでは「音声ノート」と表記)を追加しており、最高経営責任者 (CEO) のジャン・コウムは「異なる言語を使うユーザー間のやりとりなどではキーボード入力より音声を使った方が簡単」と説明した[11]。
WhatsAppはスマートフォンのアドレス帳に登録された電話番号をアカウントに利用している。WhatsAppユーザー同士はお互いの電話番号が登録されたアドレス帳を同期することで登録を行う。
メッセージを送信すると、灰色のチェックマークが1個、相手に届くとチェックマークがもう1個ついて2個になり、相手が読むと青色のチェックマークが2個になる。同様のサービスであるLINEと異なり、既読(Read)という表示や既読人数は表示されない。
マネタイズ
WhatsAppは、アプリのダウンロード、サービスの利用料ともに無料である[12]。以前は2年目以降は年間99セントの利用料が発生していたが、2016年1月に無料化された[5][13]。アプリについても、かつては有料アプリとして配信されていた[14]。
一方で同社は、WhatsAppには広告を載せないとしている[15]。コウムCEOは「広告が表示されることを好むユーザーなどいない[16]」とし、またスペインで発生した列車脱線事故が原因で車内に閉じ込められた乗客の一人が「WhatsApp」上で配偶者と連絡を取り合っていたことを紹介し、「もしそんな差し迫った場面で、ユーザーが広告を見なくてはならないとしたらどうだろうか?[11]」と、広告掲載による収益化を狙う競合他社を批判している。
開発元
WhatsApp Incは、カリフォルニア州サンタクララで2009年に元Yahoo!社員のブライアン・アクトン (Brian Acton) とジャン・コウム (Jan Koum) が設立した[17]。社名のWhatsAppは、「What's Up(どうしてる?)」と「App(アプリ)」を掛けた駄洒落に由来する[18]。
個人情報とセキュリティ
WhatsAppによる個人情報の扱いについて共同調査を行ったカナダとオランダの規制当局は、2013年1月28日にWhatsAppはプライバシー関連法に抵触するという見解を示し、非WhatsAppユーザーを含むアドレス帳全ての電話番号を収集・維持していることと、送信されるメッセージが暗号化されていなかったことを問題点として挙げた[19]。後者については2012年9月に暗号化に対応して改善されたが、両当局は同社の対応にまだ満足していないとしている。
2013年9月17日、セキュリティ対策ソフトの開発・販売を手がけるトレンドマイクロ社は、「WhatsApp」の新たな音声メッセージが届いたことを知らせる通知を装ったスパムメールをPCやスマートフォン上で確認したと同社ブログで発表した。音声メッセージの再生に偽装した「Play」と表示される入り口からユーザーを不正なWebサイトへ誘導させて不正なプログラムをダウンロードさせる手口が使われているとしている。またトレンドマイクロはこのスパムメールについて、PCよりAndroidなどのモバイル端末を標的にした脅威であるという見解を示している[20]。
2013年12月26日、セキュリティ関連のソフトを手がけるマカフィー社は、Google Playで公開されていた人気ゲームアプリに「WhatsApp」のテキストメッセージと写真をユーザーに無断で抜き取るトロイの木馬が組み込まれていたとする内容をブログで公開した。圧倒的に利用者の多いWhatsAppの暗号の脆弱性に付け入ってトロイの木馬を使った攻撃の対象にされたとしている[21]。
2014年、イランはインターネットを厳しく検閲する動きのなかで、米フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグを、WhatsAppおよびインスタグラムにおけるプライバシーを侵害しているとの訴えを問題にして、法廷に召喚した。米国とイランの間には犯罪人引渡し条約は結ばれておらず、召還は実現しなかった。2015年、イラン政府は「非イスラム的な情報媒体である」としてWhatsAppとLINEへのアクセスを禁じた。実はロウハーニー大統領自身はWhatsApp、フェイスブック、ツイッターなどのアカウントを持っており実際に使っていた。同氏はイラン国民にネット使用の自由をもたらしたい立場であったため使用継続を指示していたが、結局イラン政府が好ましくないメディアであるとして禁止に至った[22][23]。
2016年、セキュリティ対策強化の一環として、画像も含めエンドツーエンドの全てのやり取りの暗号化を完了したと発表した。これにより、WhatsAppのサーバーにやりとりされているコンテンツがプレーンテキストで保存されなくなったことを意味する。WhatsApp側が暗号化キーを保有してないため、ユーザーのメッセージを解読してアクセスすることはありえない。また、仮にアクセスへの令状が出ても、政府に要求されても、WhatsAppはメッセージデータを開示することは不能である [24]。
利用状況
全世界の月間アクティブユーザー数(1か月間に1回以上使用したユーザー)は、2013年4月に2億人、同年8月に3億人、2015年4月現在で8億人を突破したと公表されている[25]。2020年に20億人を突破した。
交わされるメッセージは、送信が一日当たり160億件、受信が同320億件、処理される画像は同5億件に上るとしている[26]。現在他社に比べて、特に西ヨーロッパ諸国で圧倒的な利用者数を得ている[27]。
脚注
出典
- ^ “2月24日将是 WhatsApp 的八岁生日”. blog.whatsapp.com. blog.whatsapp.com. 2021年3月19日閲覧。
- ^ “Forget Apple vs. the FBI: WhatsApp Just Switched on Encryption for a Billion People” (英語). Wired. ISSN 1059-1028 2021年2月13日閲覧。
- ^ “WhatsApp Voice Calling Now Open to All Android Users: Report” (英語). NDTV Gadgets 360. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “There's a new version of WhatsApp” (英語). The Independent (2018年1月19日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ a b 「WhatsApp」無料化、ユーザー数は10億人に到達 - WIRED.jp 2016年2月3日
- ^ “Two Billion Users -- Connecting the World Privately”. blog.whatsapp.com. blog.whatsapp.com. 2021年9月14日閲覧。
- ^ “Number of monthly active WhatsApp users worldwide from April 2013 to March 2020”. www.statista.com. www.statista.com. 2021年9月14日閲覧。
- ^ 無料チャットアプリ「WhatsApp」をFacebookが1兆6400億円で買収 - GIGAZINE 2014年2月20日
- ^ “フェイスブックの巨大買収は正しい戦略か?”. 東洋経済新報社 (2014年2月27日). 2014年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月7日閲覧。
- ^ グループチャットアプリ「WhatsApp」アクティブユーザー4億人突破、「LINE」に大差 - bizmash 2013年12月20日
- ^ a b WhatsAppが急成長 - 月間アクティブユーザー数が3億人に - WirelessWire News 2013年8月8日
- ^ Google Playのダウンロードページ説明
- ^ Making WhatsApp free and more useful - WhatsApp blog January 18, 2016
- ^ SMSのように使えるiPhone向けIMアプリ「WhatsApp」を使ってみた - ITmedia Mobile 2010年1月8日 (ITmedia)
- ^ WhatsAppホーム - WhatsApp公式サイト
- ^ WhatsApp、アクティブユーザー数で「Twitterを超える規模」に成長 - WirelessWire News 2013年4月17日
- ^ Why Selling WhatsApp To Facebook Would Be The Biggest Mistake Of Jan Koum's And Brian Acton's Lives
- ^ WhatsApp について - WhatsApp公式サイト
- ^ 人気メッセンジャーアプリ「WhatsApp」はプライバシーを侵害――カナダとオランダの規制当局が見解 - ITmedia Professional Mobile 2013年1月29日 (ITmedia)
- ^ 「WhatsApp」の通知を装うスパムメールを確認、標的はモバイル端末(トレンドマイクロ) - Scan NetSecurity 2013年9月18日(水)
- ^ マカフィー、世界的人気のメッセンジャーアプリを攻撃対象にした、2013年を代表するモバイル脅威の一例を紹介 - mobileASCII 2013年12月26日
- ^ https://pando.com/2015/01/08/irans-judiciary-orders-its-government-to-block-access-to-whatsapp-line-tango/
- ^ http://america.aljazeera.com/opinions/2014/4/iran-twitter-rouhaniinternetcensorship.html
- ^ http://jp.techcrunch.com/2016/04/06/20160405whatsapp-completes-end-to-end-encryption-rollout/
- ^ “WhatsApp、月間アクティブユーザー数8億人突破”. (2015年5月18日) 2015年6月26日閲覧。
- ^ WhatsApp announces 400 million active users
- ^ 『LINE』が欧米で普及してない驚くべき理由 外に目を向けて見ると(ガジェット通信)
関連項目
外部リンク
- WhatsApp - 公式サイト
History
WhatsAppは2009年2月、Yahoo!の元社員であるブライアン・アクトンとヤン・クームによって設立されました。その1か月前、クームがiPhoneを購入したのをきっかけに、彼とアクトンはApp Store向けのアプリを作ることを決意しました。当初のアイデアは、電話の連絡先メニューにその人が仕事中か通話中かといったステータスを表示するアプリでした。
ワッツアップ?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 17:14 UTC 版)
「ニューヨーク・エリアで終了したエンターテイメントの一覧」の記事における「ワッツアップ?」の解説
ワッツアップ?What's up?開始日2011年3月3日 終了日2012年1月9日 開催場所ニューヨーク・エリア 開催時間1日5回程 タイプストリート・ショー 所要時間約15分 ワッツアップ?(What's up?)は、ニューヨーク・エリアで開催されていたストリート・ショーである。パークの全ての商品を管理しているイーグル・ウェア・ハウスで働いているマックスは、開けてはいけないと言われていた「MAGIC」と書かれた箱を開けてしまう。中に入っていたステッキを振ると、先輩のハリーや様々なものに魔法をかける。
※この「ワッツアップ?」の解説は、「ニューヨーク・エリアで終了したエンターテイメントの一覧」の解説の一部です。
「ワッツアップ?」を含む「ニューヨーク・エリアで終了したエンターテイメントの一覧」の記事については、「ニューヨーク・エリアで終了したエンターテイメントの一覧」の概要を参照ください。
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