ライダー陣営
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ウェイバー・ベルベット(Waver Velvet) 声 - 浪川大輔身長:157cm、体重:50kg、血液型:B型、誕生日:10月3日 ライダーのマスターで、19歳の青年。 聖杯戦争に加わる動機は自分を見下した連中に己の沽券を示し、魔術師として正当な評価を得ること。 魔術師としては三代目と新参に入るものの、両親の死後に「時計塔」の学生となる。保守的な魔術師の世界で評価されない不遇に遭っていると、根拠のない自信をもって考えている。魔術師の能力を持つだけの一般家庭に生まれ育ったため、魔術師の常識と伝統に縛られない反面、魔術刻印や魔術回路はお粗末かつ経験も未熟で、そのことに強い劣等感を抱く。 時計塔の講師であるケイネスに「魔術の才能に、家系と塁代は絶対ではない」という内容の論文を馬鹿にされたことを恨み、ケイネス宛の聖遺物を盗み出して、冬木の地で令呪を授かり聖杯戦争に参加する。聖杯戦争の拠点として、冬木市在住の外国人マッケンジー夫妻に、自らが孫であるという暗示をかけて居候する。このことは未熟故の苦肉の策であったが、魔術師の常識を逸脱するため他勢力にとって予想困難な行動であり、長期間の生き残りに寄与することになった。 順調に戦争を勝ち進むが、ライダーに勝たせてもらうという戦局の動きに未熟さを自覚し、人間的な成長を見せていく。戦争終盤、ライダーを自身の王と認め令呪を全てライダーのために使いマスターの権利を放棄するが、ライダーの求めに応じて対アーチャー戦に同行する。ライダーの宝具を出し切り、勝敗が決した時に臣下に勧誘され、それに答えた。これはウェイバーが求めていた正当な評価そのものだった。ライダーが敗れたのちも、アーチャーに対しては一歩も退かずにライダーへの忠義から戦わないと告げたことを、アーチャーがその忠道を「大義」と評して見逃したため、聖杯戦争から生還することになる。 翌朝、マッケンジー夫妻に旅をしたくなった旨を告げ、その資金稼ぎのために暫くは時計塔を休校してアルバイトをすることになる。その後、ライダーが遺した生活の後を眺めつつ、自分が未熟である事を痛感しながらも、彼が買ったゲームを始めることでウェイバーの戦いは終わりを告げた。 後に時計塔の名物講師「ロード・エルメロイII世」となり、ケイネスの死後に起こった混乱を自らの責任と感じ、アーチボルト家の再興に尽力する。本作の20年後、遠坂凛とともに冬木の大聖杯を解体する。『Fate/stay night』より後の時期にも生き残る唯一の第四次聖杯戦争のマスターである。 『Fate/Zero』で作られたキャラクターだが、同作の出版を遅らせている間に出した資料集、『Character material』にて、ウェイバーとしてより先にエルメロイII世として紹介されている。『大戦略』のTシャツ姿で日本のゲームが趣味。エルメロイII世として多くのシリーズ作品に登場しており、『ロード・エルメロイII世の事件簿』では主人公となっている。 ライダー(Rider) 声 - 大塚明夫身長:212cm、体重:130kg、血液型:不明、誕生日:不明、属性:中立・善 パラメータ: 筋力:B 耐久:A 敏捷:D 魔力:C 幸運:A+ 宝具:A++ クラス別能力:対魔力:D、騎乗:A+ / 保有スキル:カリスマ:A、軍略:B、神性:C 真名はイスカンダル。豪放磊落を地で行く偉丈夫である。宝具は、2匹の神牛が牽引する大型戦車「神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)」による蹂躙走法「遙かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)」と、生前の遠征軍の豪傑たちをサーヴァントとして独立召喚する固有結界「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)」。ホメロスを尊敬し『イリアス』を肌身離さず持ち歩くが、現代文化への順応も早く、ビル・クリントンを難敵と見定め、近代兵器やゲーム機なども欲しがる。 後にアレクセイを名乗り、ウェイバーの友人としてマッケンジー宅に居候の身となる。 聖杯に託す願いは受肉で、その後は自らの力で再び世界を征服することを望んでいる。ギルガメッシュの好敵手として競い合う一方で、セイバーを戦士としては評価するものの対等の王としては認めず、その禁欲的で利他的な悲愴な王道を哀れんでいる。初戦で真名を公に名乗ったり、他のサーヴァントを自らの軍門に下るよう勧誘したりするなど、破天荒な振る舞いで聖杯戦争を撹乱しつづける。綺礼の計略によってセイバーと交戦して「神威の車輪」を失い、アーチャーとの最後の決戦では残った「王の軍勢」をも「天地乖離す開闢の星」によって破られ、単騎突撃の果てに敗北し、王たる生き様をウェイバーに遺して消滅する。 マッケンジー夫妻にはアレクセイは急遽イギリスに帰らなけらばならなくなったと伝えられ、彼がキャスター討伐の日の昼に買ったゲームは初回特典のTシャツとゲーム機共々ウェイバーが持つこととなり、以降日本のテレビゲームは後に成長したウェイバーの趣味となる。 『Fate/stay night』の用語集(『Fate/side material』、PS Vita版SNなどに収録)にて存在が言及されていた。ギルガメッシュの宝具と拮抗する宝具の持ち主であることと、彼の最期が記されている。また原作者である奈須は、彼のクラスはエキストラクラスを予定していたが、著者の虚淵玄の「彼のクラスはライダー」との意見により変更したと語っている。 2012年のTYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票結果発表では6位にランクインしており、本作のみに登場するキャラクターの中では最も高い人気を誇る。 作中作であるテレビゲーム『Admirable大戦略』のタイトルがプリントされているTシャツを着ているシーンが描かれているが、元ネタは『大戦略シリーズ』の一つである『現代大戦略シリーズ』である。 『Fate/Grand Order』では、本作での姿の他に少年時代の姿「アレキサンダー」が別サーヴァントとして登場する。
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ライダー陣営
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「Fate/strange Fake」の記事における「ライダー陣営」の解説
繰丘椿(くるおか つばき) ライダーのマスター。スノーフィールド中央病院に入院している10歳の少女。入院当初より意識はなく、1年あまり昏睡状態を続けている。原因は脳に巣食う細菌であり、これは両親が冬木の聖杯戦争を主催した御三家と呼ばれる魔術師の一家である「マキリ(間桐/まとう)」の魔術「蟲使い」を応用して魔術回路の増大を図った事による副作用である。その施術は苦痛を伴うが、痛がることで両親の愛情を失う事を恐れていた。実際に両親の愛情を受けてはいたが、その愛情は椿自身ではなく椿の魔術師としての将来に向けられたものであった。 昏睡状態の中、「現実の光景を夢の中に投影する」という魔術を開花させている。この夢は街の隅々にいたるまで精密に再現しているが、無機物のみで生物は存在しない上、現実に干渉する能力は持たない。その夢の中で召喚されたライダーと契約を果たしたが、彼女自身に聖杯戦争に関する知識はない。なおライダーの力によって、ライダーの影響下の人間の意識を実体として呼び寄せることができるようになっている。ライダーの分身と衝突した使い魔が病に感染したことで夢に引き込まれ、そこから椿が動物を望んだことでスノーフィールド市内の動物達へと感染がさらに拡大し始める。さらには椿の何気ない言葉を聞き入れたライダーが感染範囲を人間にまで広げたことで、スノーフィールドを脱出不能の牢獄へと変えることになる。 ライダー 身長および体重:感染、拡散状況によって変化(最小でパルボウイルスと同程度) / 属性:中立・中庸 パラメータ: 筋力:E / 耐久:A / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:C / 宝具:EX スキル: 対魔力:C / 騎乗:EX / 感染:A / 無辜の世界:EX / 冥界の導き:EX 偽りの聖杯戦争における騎乗兵のサーヴァント。椿が投影している夢の中で召喚される。実体らしき実体は持たず、椿から見ても「暗がり」に過ぎない。生物ですらないため知性などは存在せず、自らの能力の範囲内で、椿の願望を実行するだけの存在となっている。実体がないため複数に分裂することもでき、また現実世界にも干渉することが可能である。 その正体は「病」という災厄そのもの。風や水、動物などに乗って多くの感染症を引き起こし、またヨハネの黙示録において「ペイルライダー」という二つ名で擬似的な人格を与えられたことに由来する。エルキドゥの見立てでは「この世全ての悪」の「泥」と融合して、聖杯を汚染すれば星が滅亡しかねない事態になると危惧されている。宝具はマスターを起点に結界を展開、結界内部を擬似的な冥界とする「来たれ、冥き途よ、来たれ(ドゥームズデイ・カム)」、結界内にいる他者に「死」を与える物を具現化し行使する「剣、飢饉、死、獣(かごめ、かごめ)」で、呼び方は各キャラクターによって異なっている。 繰丘夕鶴(くるおか ゆうかく) 椿の父。年齢は30代ほど。オーランドらと共闘を約定していた、偽りの聖杯戦争の主催者側の魔術師。以前より妻と共に冬木の聖杯戦争を研究しており、その経過でマキリの魔術を椿に流用させている。椿に対しては魔術師の娘としての愛情は与えているものの一般的な娘としての愛情は感じておらず、椿が昏倒した現在はただ彼女の持つ優秀な魔術回路と血筋を絶やさないための生殖機能の無事のみを考えている。 始皇帝を召喚して聖杯戦争参加を図っていたが、その前に「両親に会いたい」という椿の願いを実行したライダーの病に感染して夫婦揃って昏倒。元々の意識を失い、夢の中で椿の望む光景を実現するための操り人形となっていた。後にライダーの支配から解放されるが、椿の手を切断して令呪を奪おうと画策したため、怒りを覚えたシグマによって行動不能にされる。
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