イスカンダルとは? わかりやすく解説

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イスカンダル

名前 Iskandar; Iskandal; Iskander

イスカンダル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/22 16:40 UTC 版)

イスカンダルアラビア語: إسكندر‎, ラテン文字転写:Iskandar, IPA:/ʔis.kan.dar/)[1]は、男性名アレクサンドロスアラビア語ならびにアラビア語に由来する複数地域での呼称である。

イスラーム圏を中心にアラビア語由来の男性名としても用いられており、ペルシア語ではエスキャンダル(ペルシア語: اسکندر‎, 中世での発音:Iskandar(イスカンダル)、現代での発音:Eskandar(エスキャンダル、IPA:[ʔes.kʰʲæn̪.d̪ǽɹ]))[2][3]、トルコ語ではイスカンダル(トルコ語İskender, Iskender, 日本語での慣用カタカナ表記:イスケンデル)[4][5]などと発音されている。

概要

アラビア語化と音位転換・異分析

アラビア語では、

  1. ギリシア語人名 Αλέξανδρος (アレクサンドロス) 由来の外来人名として ألكسندر(Alaksandar, アラクサンダル)とつづるべきところを、音位転換でkとsが入れ替わりألسكندر(Alaskandar, アラスカンダル)になった
  2. さらに、語頭の أل がアラビア語における定冠詞のアルと同一であるかのように扱われる(異分析)ことで أل(Ala-, アラ)が除去され、سكندر(skandar, スカンダル)となった
  3. 続けて、アラビア語で禁じられている子音連続による開始を回避するために改めて声門破裂音と母音イである إ(ʾi , イ)を語頭に付加し、إسكندر(Iskandar, 実際の発音:ʾiskandar, イスカンダル)となった

のが人名アレクサンダーの中東における呼称「イスカンダル」の由来だとされている。[6][7]

アラビア語圏では الإسكندر(al-Iskandar, アル=イスカンダル)と إسكندر(Iskandar, イスカンダル)両方の形が用いられており、特に後者の「イスカンダル」は男性名としての命名で使われている。

しかしながら中世の学者アッ=タブリーズィー(التبريزي, al-Tabrīzī)などは一部外来固有名詞の語頭にある أل は本来除去せずに الإسكندر(al-Iskandar, アル=イスカンダル)のまま使うべきであり、إسكندر(Iskandar, 実際の発音:ʾiskandar, イスカンダル)のみとするのは大衆の不正確な慣用(لحن, laḥn, ラフン)だとしている。[8]

関連した地名

上記の手順によってアラビア語化された الإسكندر(al-Iskandar, アル=イスカンダル)の関連語としては、マケドニアアレクサンドロス3世(アレクサンダー大王)が各地に建設したギリシア風都市アレクサンドリアのアラビア語名称 アル=イスカンダリーヤ (الإسكندرية, al-Iskandarīya ないしはal-Iskandarīyah) が挙げられる。

人物

その他

脚注

  1. ^ Wiktionary - إسكندر”. 2024年6月12日閲覧。
  2. ^ Wiktionary - اسكندر”. 2024年6月12日閲覧。
  3. ^ Forvo - How to pronounce اسکندر”. 2024年10月23日閲覧。
  4. ^ Wictionary - İskender”. 2024年3月4日閲覧。
  5. ^ Forvo - İskender”. 2024年6月12日閲覧。
  6. ^ المعرب من الكلام الأعجمي على حروف المعجم. دار القلم. (1990). p. 77 
  7. ^ شفاء الغليل فيما في كلام العرب من الدخيل. دار الكتب العلمية. (1999). p. 51 
  8. ^ حاشية الشهاب المسماه عناية القاضي وكفاية الراضي. دار الكتب العلمية. (2017). p. 158 
  9. ^ 「解説 豊田有恒」松本零士『宇宙戦艦ヤマト (1) イスカンダル遥か』(秋田書店秋田文庫〉、1994年、ISBN 4-253-17017-X)p. 314。

関連項目


イスカンダル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 22:01 UTC 版)

宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」の記事における「イスカンダル」の解説

スターシャ イスカンダル女王。イスカンダルの暴走後も脱出しようとせず、母星運命共にする覚悟貫き続ける。しかし、自らの身を呈してゴルバ倒そうとするデスラー見捨てられず、それでいてイスカンダリウムを戦争道具使用されることも許容できなかったため、表向き降伏し、守とサーシャ脱出させた後、イスカンダルを自爆させ死亡する死後幽霊のような存在としてヤマトデスラー前に現れ感謝自身思い、そしてサーシャへの愛情伝え消えて行った古代守 古代進実兄で、元地防衛軍所属駆逐艦ゆきかぜ艦長第1作においてガミラス捕虜護送船が難破したところをスターシャ保護され、彼女と愛を育み、ともにイスカンダルで生きて行くことを決める。本作でもスターシャとともに最後までイスカンダルに残る覚悟をしていたが、終盤スターシャによって娘のサーシャ一緒に強引に脱出させられる戦いの後サーシャとともに地球へ行く。 サーシャ スターシャ古代守との間に生まれた娘。イスカンダルの消滅後、守とともに地球へ行く。

※この「イスカンダル」の解説は、「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」の解説の一部です。
「イスカンダル」を含む「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」の記事については、「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」の概要を参照ください。

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