固有結界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:18 UTC 版)
空想具現化の亜種“異界創造”法の一種であり、自らの内面である心象世界をカタチにし、現実を侵食させて創り出す結界。術者の心象世界の体現ゆえにカタチは常に一定で術者の意思では変えられないが、影響下のあらゆるものを固有結界の規律に従わせることができる。
※この「固有結界」の解説は、「TYPE-MOON」の解説の一部です。
「固有結界」を含む「TYPE-MOON」の記事については、「TYPE-MOON」の概要を参照ください。
固有結界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 11:06 UTC 版)
「Fate/stay night」の記事における「固有結界」の解説
心象世界を具現化し、現実世界へ侵食させることで、一定領域を、通常とは異なる法則が支配する結界へと創り変える魔術。「世界」に干渉するというその特性上、発動中は「世界」、すなわち二種の抑止力(星の抑止力・霊長の抑止力)からの修正を常に受け続ける。したがって、結界の展開・維持にはそれ相応の魔力が必要であり、人間の術者は高々数分しか使用することができない。術者の心象は術者ごとに異なるため、その能力もそれぞれ異なる。魔法に最も近い魔術であり、魔術師の目指す到達点の一つだが、夥しい代償を負うことが少なくないため禁呪として扱われる。 無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)アーチャー、及び衛宮士郎が使用する固有結界。アーチャーのものは、スキル「魔術:C-」の一部であって本来は宝具ではないが、アーチャーのシンボルということで彼の事実上の宝具となっている。 数多の剣が、あたかも墓標のように大地に突き刺さっている剣の丘の心象世界。内部は武具を構成するあらゆる要素で満ちている。武具を視認するだけで、それが例え宝具であろうともその構造を瞬時に読み取り、複製して心象世界内に貯蔵する。投影魔術を用いれば、貯蔵されている武具を現実世界へ引っ張り出すことが可能である。通常の投影魔術の燃費は決して良いものではないが、アーチャーと士郎の場合は心象世界から武具を取り出す際の僅かな魔力消費のみで成立する。彼らの魔術はすべてこの固有結界から零れ落ちたものに過ぎない。 武具の複製の際には、その構造のみならず、オリジナルに宿る製作者の理念や本来の使い手の技術をも読み取る。そのため、本来の使い手には及ばないものの、アーチャーと士郎は擬似的な武具の担い手となることができ、それが宝具であれば、彼らの力が追いつく範囲の中で「真名開放」を行うことができる。また、「複製した宝具は替えが利く」という特性から、アーチャーは宝具を敢えて破壊することでその魔力を爆発的に解放する「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」をなんの躊躇いもなく使用する。その他、複製するだけにとどまらず、自分好みのアレンジを施すことも可能。ただし、宝具を複製した場合はオリジナルよりランクが一つ落ちる。加えて、弓や槍、盾や鎧など剣以外の武具の投影には、剣の投影にかかる2倍から3倍の魔力が必要となる。これらの能力から、ギルガメッシュは彼らのことを「贋作者(フェイカー)」と称して蔑む。 セイバーの「約束された勝利の剣」やギルガメッシュの「乖離剣エア」など、神造兵装の複製は原則不可能である。ただし、「約束された勝利の剣」に限ってはセイバーオルタのものを士郎が投影したと思しき描写が存在し、アーチャーは「完全な複製は不可能だが、真に迫る物なら投影できる」と述べている。『Fate/EXTRA CCC』ではアーチャーが永久に遙か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)を投影している。 ひとたび結界を展開すれば、武具は自在に操ることができるうえに瞬時に手にすることもできる。結界の展開・維持にはそれ程魔力を消費しない。加えて、霊長の守護者であるアーチャーは本質的に霊長の抑止力側の存在であるため、「世界」からの修正が軽減される。しかし、結界展開後、破壊されてしまった武具を修復する、結界展開時には貯蔵されていなかった武具を新規に複製するなどの場合は著しく魔力を消費する。なお、アーチャーと士郎の心象はそれぞれ異なるため、発動呪文と結界内の風景には若干の違いが存在する。 ギルガメッシュの「王の財宝」の天敵と呼べる魔術である。宝具が発射される前に結界内の武具をぶつけて潰すことができ、打ち出された宝具に対しても有効な武具で受け流すことができる。あるいは、擬似的な武具の担い手となれるアーチャーと士郎に対して、ギルガメッシュは基本的に持ち主に過ぎないが故に同じ武具でも相殺することができる。その上、接近戦の場合にはギルガメッシュは必ず宝物庫を開いてから宝具を取り出す必要があるが、アーチャーと士郎は結界内の武具を手元に引き寄せるだけでよい。以上の理由により、ギルガメッシュはアーチャーと士郎に後れを取ることになる。しかしながら、対界宝具たる乖離剣エアを使用する場合はこの限りではない。
※この「固有結界」の解説は、「Fate/stay night」の解説の一部です。
「固有結界」を含む「Fate/stay night」の記事については、「Fate/stay night」の概要を参照ください。
- 固有結界のページへのリンク