ビジュアル・演出(テレビアニメ第2作)
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「Fate/stay night (アニメ)」の記事における「ビジュアル・演出(テレビアニメ第2作)」の解説
今作では、武内監修の元それまでの私服に加え新たに私服デザインが増えている。武内は今作のデザインに関して、どうしても気になるところのみ変更し完全には変えてしまわないよう新たにデザインしたと語る。しかし、藤村大河のデザインに関しては武内の要望により服装を大幅に変更し、士郎の姉という立場を強調する演出となった。キャラクターデザインは『Fate/Zero』と同様に各キャラクターの担当を数人のスタッフで振り分けて制作されている。さらに武内の要望によりデザインを原作の絵ではなく2014年現在の武内崇の絵に近づけるデザインにしている。キャラクターデザインは須藤友徳が『Fate/Zero』から引き続き登場する人物、士郎やアーチャー、大河などを担当。碇谷敦はランサーやバーサーカー、慎二などを担当。本作からプロジェクトに初参加のフリーアニメーター、田畑壽之は凛やキャスターなど女性キャラクターを中心に担当した。 武内はアーチャーに関して、原作において弓を射る原画をほぼ描いておらず、「弓を持たなくてもアーチャーは格好いい」と考えていたが、今作で弓を使用するシーンが大幅に増加したのを見て「弓兵は格好いい」と改めて認識したという。 戦闘シーンの演出については、奈須から「宝具の演出を設定自体は変えられないがギミックを今に通じるものに」と依頼され、ランサーのゲイ・ボルクやギルガメッシュのゲートオブバビロンなどの新たな演出を三浦を中心としたufotable演出陣が担当した。奈須は三浦のつくる宝具・戦闘演出について「アクションの外連味やギミックの見せ方が化け物じみたところがある」と評している。また、士郎について奈須から「笑わない、成長しないキャラクター」と説明され、三浦はその言葉を意識して「最後までブレないキャラクター」を描いたとしている。士郎の表現について奈須は第1話にて初めて画面に映された表情に対し「これが描ける時点で内面描写に不安はない」と評しており、「あまりに理想的に作ってもらえていて、逆に引いたぐらい」と語っている。士郎とアーチャーの戦いは奈須曰く「ボクシングで例えるのなら、ゲーム版はフルラウンド使って戦いきる判定戦、アニメ版は1R目で燃え尽きるKO劇」と例え、「最高の結果」「アニメの『物語作り』はバトンリレーのようなもの。 脚本からコンテに、コンテからさらに演出に渡って、最終的に何倍もいいものになる。」と演出を担当した三浦やufotable演出家の栖原隆史、該当シークエンスにおける後述の挿入歌の作詞、歌唱を担当したAimer、挿入歌の採用に尽力した近藤など、関係スタッフたちを高く評価した。士郎とアーチャーの戦いを中心に展開された固有結界に関する表現は場面によって異なるが、空は3DCG、地面は背景美術など3DCGと背景美術を組み合わせる絵作りとなっている。また、士郎とアーチャーの内面を空の色や雲の形で表している。
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ビジュアル・演出(劇場アニメ第2作)
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「Fate/stay night (アニメ)」の記事における「ビジュアル・演出(劇場アニメ第2作)」の解説
武内はキャラクター原案のほかにプロデューサーも務めるが、基本的にはキャラクター監修と新規衣装制作のみに関わる。キャラクターデザインは『UBW』と同様に3人体制でクレジット表記されているが、これは『UBW』のデザインの幾つかを本作でも使用している関係があるためであり、田畑壽之は本作には参加していない。また、キャラクターデザインは『Zero』『UBW』のデザインをもとに新たにデザインを再調整している。キャラクターデザインは須藤が『Zero』と『UBW』で担当したキャラクターと田畑が担当していたキャラクターの一部変更箇所を担当し、碇谷が『Zero』と『UBW』で担当したキャラクターに加えて真アサシンなどを担当した。 絵コンテは第一章・第二章では須藤と『UBW』監督の三浦が共同で担当。第三章では須藤と三浦に加え、全章で演出を担当したufotable演出家の恒松圭が担当している。三浦は複数ある戦闘シーンの中でもメインの見せ場となるアクションの絵コンテを担当し、第一章ではランサーVS真アサシンと柳洞寺の戦い、第二章ではアインツベルンの森での戦い、第三章ではセイバーオルタVSライダー&士郎のアクションの絵コンテを担当した。須藤は第一章と第二章にて三浦に依頼したシーン以外のアクションシーンも含めた全パートの絵コンテを担当している。第三章では須藤、三浦のほかに、本作品のメイン演出を務めるufotableの恒松圭が参加している。 演出に関しては須藤は担当しておらず、ufotableに所属する演出陣が担当。そのため、一般的な監督のように作画作業の初期段階で行う演出の工程には参加していない。その代わりに須藤は総作画監督として原画の最終段階で画の修正を行っている。これは演出より作画監督の経験が圧倒的に長い須藤にとって、演出作業を自身が行うより経験を積んだ演出家に任せ、須藤自身は総作画監督として最終的な芝居の調整を行った方が効率が良いと考えたため。しかし、須藤は絵コンテの全カットを背景も含め原画に近いレベルに描き込んでおり、キャラクターデザイン・演出の碇谷は「須藤の絵コンテが非常に作り込まれていたため基本的に絵コンテ通りの作業を行うだけでよかった」と評している。全章を通してメインの演出を務めるのはufotable演出家で須藤の演出の師である恒松圭。第一章の演出は須藤の絵コンテパートを須藤とも関係の深いアニメーターの碇谷敦が務め、第二章ではufotable徳島スタジオ統括の野中卓也とufotableアニメーターの南野純一が新たに参加している。第三章ではこれまでの4名に加えて『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』監督の高橋賢が新たに参加している。三浦は全章にて自身が担当した絵コンテパートの演出を担当した。 総作画監督は須藤が単独で担当している。そのため、作品全体の絵柄は須藤のものに統一されている。須藤は全章で全カットを監修し、多くのカットに自ら手を加えている。 須藤は間桐桜を象徴するものとしてクラゲをキービジュアルや作中の演出に取り入れている。これは熱帯魚好きの須藤がクラゲの在り方を桜と重ねていたことから取り入れられた。 映像の方向性は『UBW』と違い、『空の境界』の頃の雰囲気に寄せたものになっている。これは須藤の「映像は乾いた空気感で、不健全な雰囲気を出したい」という要望からきている。一方、衛宮邸に関しては不穏なシーンを除いて手描きによる一般的なアニメらしい温かい雰囲気を感じられる美術にしている。 第三章にて、士郎がバーサーカーに対抗するために彼の武器を投影する際に流れる「十二の試練」の12枚のイメージイラストは漫画版「Fate/Zero」を担当した漫画家・真じろうが手掛けている。
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