ビジターゲームの中継
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「サンテレビボックス席」の記事における「ビジターゲームの中継」の解説
ビジターゲームについては、例年東京ヤクルトスワローズ・横浜DeNAベイスターズ・中日ドラゴンズ・広島東洋カープ主催ゲームにおいて、明治神宮野球場・横浜スタジアム・ナゴヤドーム・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(旧広島市民球場時代も含む)に向けて中継車を送り、自社制作を行っている。 以下、主催チームごとに中継の傾向を挙げる。 セ・リーグ公式戦 東京ヤクルトスワローズ 1984年から自社制作による神宮球場でのナイトゲーム中継を実施。一時期はデーゲームや地方開催は中継しなかった が、2011年(平成23年)7月9日に秋田県立野球場で行われた試合を自社制作で中継するなど地方開催でも中継を行うケースがある。 広島東洋カープ 1973年に独自実況の中継を、1975年に自社での中継車と技術スタッフの派遣による独自映像の制作を開始して以来、地方球場での試合も含め、他球団と比べるとかなりの割合で中継されている。一時期は、全ての広島側の主催ゲームを中継することもあった。また、1984年にはオープン戦で中国放送(TBS系列)からのネット受けを実施した。 2010年(平成22年)からは、地元の広島県内の地上波で中継がない場合に、J SPORTSに映像を提供している(J SPORTSの放送においても「製作協力・サンテレビジョン」のクレジットがある。サンテレビの中継で特徴的な、犠牲フライ時のワイプもそのまま表示)。 横浜DeNAベイスターズ 2003年まではテレビ神奈川(tvk)の『YOKOHAMAベイスターズナイター』を、改題の上番組販売形式でネット受け(サンテレビでは「入り中継」と称する)していた。 2001年(平成13年)のシーズン終了後に横浜ベイスターズ(当時)の経営権をTBSテレビが取得したため、テレビ神奈川が制作する中継の本数(ネット受けの回数)が減った一方で、TBS系列の毎日放送で横浜対阪神戦を横浜スタジアムから中継する日が増えた。2012年(平成24年)シーズン以降は同球団の経営権がDeNAに移行(チーム名を横浜DeNAベイスターズに改称)しているが、引き続きTBSテレビがBS・CSを中心に放映権を保持していたこともあり、当番組では2004年(平成16年)から2019年(平成31年・令和元年)までの中継を自社制作のみで賄っていた。 2020年(令和2年)には、6月26日・6月27日のナイトゲーム(いずれも横浜スタジアムでの無観客試合で18:00開始)で、テレビ神奈川からの「入り中継」を16年振りに(地上デジタル放送への完全移行後では初めて)実施。テレビ神奈川は両日とも当該中継でマルチチャンネル編成(メインチャンネルでは20:00から中継)を実施していたが、27日は同局サブチャンネルでも放送開始時刻が18:30であったため、試合開始から冒頭の30分間はサンテレビへの裏送り向けに中継を制作していた。9月9日・10日のナイトゲームでも、試合開始時刻の17:45から「入り中継」を実施した。テレビ神奈川では(サンテレビで放送しなかった9月8日中継分を含めて)メインチャンネルの放送開始時刻を18:15に統一する一方で、サブチャンネルを通じて17:45から中継を開始。当番組では、9日・10日の試合開始から冒頭の30分間を、サブチャンネル向け中継の同時ネットに充てていた。上記の3連戦の試合開始時間が通常のナイトゲームより早い17:45に設定されたのは、DeNA球団が試合の終了後に「STAR☆NIGHT NOVAS」(夏季恒例のスタジアムイベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」の2020年版)を組み込んでいたことによる。テレビ神奈川では3日間ともこのイベントが終了するまで中継を続けていたが、9日の試合では阪神が敗れたため、サンテレビではイベントの開催前(試合ハイライトの放送中)に中継を飛び降り。翌10日の試合では阪神が勝利したため、ジェリー・サンズへのヒーローインタビューなどをはさんで、イベントの途中(21:49)まで中継を放送した。 10月30日(金曜日)のナイトゲームでも、試合開始時刻の18:00から「入り中継」を実施。テレビ神奈川にとっては2020年シーズン最後のプロ野球中継で、メインチャンネルの放送時刻を18:30 - 21:30に設定しているため、当番組では一部の時間帯(試合開始から冒頭の30分間および21:30以降)にサブチャンネル向け中継の同時ネットで対応している。 2021年(令和3年)にも、4月9日・5月7日に2020年と同様の「入り中継」を実施(いずれも金曜日に横浜スタジアムで開催のナイトゲーム)。両日とも試合開始時刻が18:00に設定されていたが、以下の事情で17:45に繰り上げられている。NPBがレギュラーシーズンの開幕前に発表したシーズン日程では、両日とも18:00からの試合開始を予定。テレビ神奈川では、メインチャンネルでの中継時間を18:30 - 21:00として、試合開始から30分間の中継をサブチャンネルで放送することを計画していた。しかし、開幕日(3月26日)から4月17日までの期間に関東圏の一部(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の球場で予定されているナイトゲームの開始時間(例年は基本として18:00)を、新型コロナウイルスへの感染拡大防止策の一環で17時台後半(17:30または17:45)へ繰り上げることが開幕直前の3月22日に決定。この決定に沿って、主管球団のDeNAが4月9日・5月7日開催分の試合開始時刻を17:45、テレビ神奈川がメインチャンネルでの中継開始時刻を18:00に繰り上げた。サンテレビでは、17:45から中継の放送を開始すべく、『NEWS×情報 キャッチ+』(本来は17:00 - 17:55に放送する兵庫県内向けの報道・情報番組)の放送を17:43で終了した(実際には17:30以降のニュースパート「NEWS+」を12分短縮)。なお、試合開始時間が17:45で定着したシーズン終盤にも、10月5日(火曜日)からの3連戦で上記の方式による「入り中継」を実施。 「Tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE#主に中継される試合」も参照 2021年8月17日(火曜日)からの3連戦は、横浜スタジアムが2020東京オリンピック(同月8日閉幕)の野球・ソフトボール競技の会場に充てられた関係で、DeNAの主催試合でありながら読売ジャイアンツ(巨人)の本拠地・東京ドームを使用。当番組では、17日・19日(木曜日)の試合(いずれも17:45開始)で、自社制作による完全生中継へ踏み切った(詳細後述)。 2022年(令和4年)には、サンテレビの自社制作による横浜スタジアムからの中継を3年振りに再開する予定。 中日ドラゴンズ 放映権をCBCテレビと東海テレビが独占しており、元々は例外的に三重テレビ が制作する数試合程度(阪神戦が放送できない時の他カードを含む)のネット受けしか放映されなかった。 2005年(平成17年)に2試合を初めて中継車を派遣して自社制作で放映したことをきっかけに、2006年(平成18年)は2試合、2007年(平成19年)も4試合を中継するなど、中継回数を増やしている。現在はデーゲーム中継も含めて、三重テレビが放映権を持つ試合を自社制作で放送しているほか、CBC、東海テレビ、テレビ愛知が放映権を持っていても、それぞれ関西での系列局である毎日放送、関西テレビ、テレビ大阪が放送しない場合はサンテレビが自社制作するケースが多い(火曜日および土曜日ナイターの場合はCBCテレビ、東海テレビ、テレビ愛知のいずれが放映権を持っていてもテレビ大阪が放送することが多いため、テレビ大阪が放送しない場合のみ)。 2016年ごろからは中日OBの選手(山崎武司、山本昌ら)が本数契約出演のゲスト解説で登場することが増えている。 バックスクリーン付近からの映像は、在名テレビ局各局と比べるとやや高い位置(バックネット裏の回転看板が映らない角度になる)からとなっており、見辛くなる場合がある。 「三重テレビナイター#中継されるビジターゲーム」も参照 ※上記の5球団については、火・土曜開催分のナイトゲームをテレビ大阪で中継することが多い。 読売ジャイアンツ 放映権を日本テレビが独占しているため、サンテレビでの放映実績は1978年に対阪急、1979年に対阪神のオープン戦を東京12チャンネル(現:テレビ東京)からネット受けしたのみである(いずれも鹿児島県立鴨池野球場での開催)。近年、視聴率の関係で日本テレビが地上波で中継しないケースがあるものの、この場合でもサンテレビで中継されたことはなく、読売テレビのローカル中継もない。巨人戦が日本テレビ系以外の地上波で放送されたのはNHK(2002年以降)、テレビ朝日(2005 - 2008年、但し対阪神戦だけは中継実績がない)、テレビ東京(2006 - 2008年)のみで、地上波全国ネットおよび系列BS放送でしか放送実績がない(いずれもCS放送は日本テレビが別途制作して日テレジータスで放送)。 ただし、阪神の話題を定期的に取り上げる自社制作番組(2021年度以降は『NEWS×情報 キャッチ+』『熱血!タイガース党』)向けの報道素材を収録する目的で、サンテレビのスタッフが東京ドームでの対阪神戦に乗り込むことがある。この場合には、実況用の放送ブースやセンターカメラを使用せず、三塁側(または一塁側)の内野スタンドから試合の模様を撮影している。 交流戦 太字で表記したチームは、朝日放送とのリレー中継も実施(2006年から)。 他局制作の番組をネット受けする場合は、制作局の放映終了後は裏送りを受ける形式となる。逆に、阪神主催ゲームを対戦相手の地元の放送局に向けて配信することもある。 オリックス・バファローズ パシフィック・リーグ公式戦中継と同様。ただし、関西ダービーで、水曜ナイターを朝日放送で放送する場合は阪神主催試合に準じて同局製作のリレーナイターとなる。2012年は当初朝日放送とのリレーナイターを予定していたが、急遽朝日放送製作によるサンテレビでの完全中継となった。また2014年は朝日放送では放送するがサンテレビとのリレー中継は行われなかった。2017年は朝日放送とのリレー中継を行った他、2019年は6月15日の試合を自社制作で完全中継を実施した(関西テレビ・BSフジとの並列)。 東北楽天ゴールデンイーグルス 2006年(平成18年)より中継を開始。本来は前年の2005年(平成17年)5月に自社制作で中継を行う予定だったが、雨天中止により取り止めとなった。 2007年(平成19年)までは楽天ティービーとクロステレビ、2008年(平成20年)からは楽天ティービーがプロデュース・オン・デマンドに売却されたため、それ以前から技術面を担当していたTCPが正式に制作協力。2016年からは制作協力会社がExpressに交代した。これらが実製作した公式映像を使用するため、sky・A sports+→J SPORTS→日テレプラス→J SPORTS向けと基本映像は同じで、実況・テロップを差し替えて一部に独自映像を挿入する形式で放送。2008年(平成20年)からは、ハイビジョン映像による中継の制作も始めている。 福岡ソフトバンクホークス リレー中継は、九州朝日放送と福岡ソフトバンクホークスマーケティング(年度によりクレジットなし)制作協力。完全中継でも翌日に朝日放送テレビで中継がある場合は朝日放送テレビが製作協力に加わることがある。 埼玉西武ライオンズ 完全中継をテレビ埼玉(テレ玉)からのネット受け時に限っているが、2006年には朝日放送とのリレー方式で中継した。2013年はサンテレビからベンチリポーターを派遣。 千葉ロッテマリーンズ 千葉テレビ放送(チバテレ)からのネット受けに限っての中継ながら、OPを独自に挿入しているほか、ローカルのCM枠内などで阪神関連の情報を伝えることがある。2013年からはサンテレビから阪神側のベンチリポーターを派遣しているが、2019年と2022年には1試合のみ中継を放送。 北海道日本ハムファイターズ 2014年にはデーゲーム1試合を中継。それまではリレー中継のみ実施(北海道テレビ制作協力)。2016年にはデーゲーム1試合を中継した。
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