ソクラテス以前とは? わかりやすく解説

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ソクラテス以前の哲学者

(ソクラテス以前 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/19 16:46 UTC 版)

ソクラテス以前の哲学者(ソクラテスいぜんのてつがくしゃ、: Vorsokratiker: pre-Socratic philosopher) は、西洋哲学の祖とされるソクラテスが活動する以前、すなわち紀元前7世紀から紀元前5世紀にかけての古代ギリシアで活動した思想家たちの、哲学史上の便宜的な総称である。日本語の「以前」には、基準となる時点を含む場合と含まない場合があるが、この場合は含まない。前ソクラテス期の哲学者初期ギリシア哲学者フォアゾクラティカーなどともいう。


  1. ^ 『哲学キーワード事典』  フォアゾクラティカー(木田元)、新書館
  2. ^ クレイ 2009, p. 483f.
  3. ^ Laks, André; Most, Glenn (2018). The Concept of Presocratic Philosophy: Its Origin, Development, and Significance. Princeton University Press. p. 1. ISBN 978-1-4008-8791-0. https://books.google.com/books?id=uGArDwAAQBAJ 
  4. ^ 納富信留:『ギリシア哲学史』”. clsoc.jp. 2021年9月19日閲覧。
  5. ^ 納富 2021.
  6. ^ a b 書評:リヴィオ・ロセッティ「ディールス・クランツ(DK)からラクス・モスト(LM)へ」”. clsoc.jp. 2021年9月21日閲覧。
  7. ^ 哲学史講義』において「アリストテレス以前の人たち(Voraristoteliker)」と名付ける。
  8. ^ 1872年夏学期にバーゼル大学で行った講義で「プラトン以前の哲学者たち(vorplatonische Philosophen)」と呼称している。
  9. ^ 神崎繁熊野純彦鈴木泉共編『西洋哲学史 1 「ある」の衝撃からはじまる』講談社〈講談社選書メチエ〉、2011年。ISBN 978-4-06-258514-9(丸橋裕「ニーチェとギリシア」;村井則夫「ハイデガーと前ソクラテス期の哲学者たち」 )


「ソクラテス以前の哲学者」の続きの解説一覧

ソクラテス以前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 19:41 UTC 版)

倫理学」の記事における「ソクラテス以前」の解説

古代ギリシア伝統神話囚われない哲学的営みは、アナトリア半島小アジア半島西海岸イオニア学派に始まる「自然哲学」と、イタリア半島南部マグナ・グラエキア)のイタリア学派ピタゴラス学派エレア派)に始まる「数理哲学論理哲学」という2つ潮流主導する形で始まった。その中にはピタゴラス学派ピタゴラス教団)のように宗教教団色彩帯びたり、ヘラクレイトスのようにその世界観と共に倫理説く者もいたが、後世大きな潮流を成すには至らなかった。(とはいえ、これらが後述するプラトン思想形成一定の影響与えた事実見逃せない。)

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ソクラテス以前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 22:32 UTC 版)

物質」の記事における「ソクラテス以前」の解説

次に学術世界でフォアゾクラティカーVorsokratiker」と呼ばれているソクラテス以前の哲学者紀元前6世紀ころ~前4世紀ころ)は、さかんに自然について考察していたわけであるが、現代まで伝わっているのは基本的に、後の哲学者たちが書いた文章中に含まれる断片的なテキストなので、彼らがどのように考えていたのか正確に知ることは難しい。彼らは深い思想たたえてたように読めるが、伝えられたのが断片的な短い言葉であるがゆえにそういう印象生んでいるだけなのか判断のつきかねる面もある。 イオニア人たちは、αρχη アルケー探求したが、このアルケーというのは現代ではぴったり一致する概念があるわけではないが、「原理」とも「起源」とも、知識理論の「公理」とも、物質世界の「(構成単位」とも言えるようなものであったかも知れない。(アルケー探求などと関連させて)「イオニア人たちはミュトス神話)を超えてソピア(知)へと向かった」などと言われるアルケーは、タレスと、アナクシメネス空気と、ヘラクレイトスが火と言ったと伝わるが、それはそこに語られる空気や火が、生命心・思考なども含めて全ての自然の諸現象説明するのに充分なほどに精巧なものだ、とする見方示している。またアナクシメネスにおいては空気が「すべてのものがそこにおいて構成されている」といった性質のものとされていたことからすると、それは形而上学的な宇宙論へと連なるものであったともいえる。こうした考え方は、現代では唯物論寄りのものと見なされることが多いが、その一方で彼らは物質的存在の内に生命力見出していた。 デモクリトス原子論を、プラトン有機体論を、アリストテレス質料形相論を提示した。これら、紀元前400年から紀元前300年ころにかけて提示され競合的な理論は、この時代にしてすでに、その後時代哲学学問見せることになるおおまかな輪郭をあらかじめ示しており、これらの観念群は、その後 物質に関する知識進展する中で、繰り返し現れてくることになり、大きな影響与えることになったデモクリトス(B.C 460-367)の原子論については「原子論」の記事説明譲ろう

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