ギルド「黄金の狼」(初期は「銀の鈴」)
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「アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス」の記事における「ギルド「黄金の狼」(初期は「銀の鈴」)」の解説
ゲームシステム上はギルドだが、物語序盤では、傭兵団「黄金の狼」の偵察小隊「銀の鈴」という扱い。ギルドマスターはユンガー。攻撃役全員が遠距離攻撃持ちという珍しい構成になっている。4巻で全員上級クラスにクラスチェンジした。公式リプレイではストーリー上、唯一戦闘で全滅したことがある。なお、4巻の帯では「金色の狼」と誤記されていた。ちなみにストーリー上、ギルドマスターが3回交代している(カテナ→ユンガー→ツヴァイ)。無論、ギルドマスターの交代自体、滅多にあるものではないため、歴代でもかなり珍しいギルドと言える。 ユンガー (矢薙直樹 / -) エルダナーンのシーフ→スカウト/レンジャー→ニンジャ。 エルフには珍しい無精ひげを持ち、眼鏡を着用している。少々天然が入っており、無精ひげがあることに気付いていない。身を潜めた状態から矢を放つ戦法を得意とする。 元々はレイウォール王国の貴族・ハーリング伯爵家に代々使える暗殺者の家系の出であり、「黄金の狼」に所属したのもそれが縁。偵察小隊「銀の鈴」の小隊長を務めたが、その後の撤退戦でも3人の指揮を執ったため、その流れで新たに結成された新生「黄金の狼」の隊長となる。 3巻ではノルスティンを倒した直後、ダルトン殺害犯としてザロスに追われたため、傭兵を続けられなくなってしまった。その後、逃走のために女装をする事になるがよく似合っており、黄金の狼の副隊長だったノルベルトにも気づかれないほどだった。ザロスとの戦いの後、サイラスの口利きでエストネル王国のノーデンス、その中でもバルムンクとの戦いを任務とする「ライノット」となる。そのサイラスとは知り合いで、カテナの兄アドルフィスに擬態したベイオネットの調査を進める中で助けられたことがある。ベリアルとの決戦後は引き続きノーデンスとして活動しているが、竜輝石戦争の結末を受け、エルザを通じてカテナへ警告を送っている。 その後は『ブレイク』4巻7話「グレートレベリオン」にNPCとして登場し、グラスウェルズ内戦についての情報をエルザに教えている。また、飛行中のエグベルト要塞で戦うファントムレイダーズを、遥か遠くの高台から射撃で援護すると言う神業をやってのけている。『サガ無印』7巻11話「共に幸せな未来を」ではエル・ウォーデンの非常招集を受け、”真の四宝の試み”を狙う妖魔・魔族に応戦した。その後のエストネル崩壊に際しては、一時エルザのもとへ確認に現れ、混乱する状況を把握すべく行動している。 「ディスアピア」+「サプライザル」による「消えて撃つ」を唯一の攻撃手段としている。レベルが上がってもこのスタイルを崩すことはなく、これ一つを伸ばす形でデータが組まれている。5巻においては「インターフィアレンス」が猛威を振るい、相手ギルドの攻撃が8割方不発に終わるという事態になっている。 エルザ・ブルックス (吉村清子 / 早見沙織) ヒューリンのメイジ→ウィザード/メイジ→サモナー→セージ→サモナー→メンター。 武器商人という生まれから、GM発案で『サガ無印』シリーズのプレイヤーキャラクターであるアルの姉、すなわちブルックス家(商会)の娘ということになった。 商人の娘らしくお金にうるさいが、役人への賄賂は惜しまないなど使うところをしっかり把握しているタイプ。朝に弱く、壊した目覚まし時計は数知れない。 アヴェルシア東部のネヴァーフの古代都市「オートニア」で拾ったオルゴーレムをファミリアとして連れており、「メロディ」と名付け、目を描いたりリボンを巻いたりして可愛がっている。 炎系統の魔法を得意としていて「炎の申し子」の異名を持っている。また発想力に優れ、2巻4話「運命のカデンツァ」では、予想外のアイデアを連発して状況を見事にコントロールして見せた。さらに5巻で「ケセドの杖」を取得したため、ただでさえ高い攻撃力がバランスブレイカーレベルまで高まり、ほぼ一人で敵を一掃していた。 イルマ救出後はエストネルに移住し、シェルドニアン学園の嘱託魔術師兼特別講師、ブルックス商会エストネル支店のオーナー、ユンガーの支援など忙しい毎日を送る。シェルドニアン学園においてはいたずらをした生徒に対して「ファイアボルト」でお仕置きをしているというとんでもない一面を見せていた。 『アクロス』完結後も別シリーズへの登場が多く、『サガ無印』4巻7話「ステラ奪回」ではベイオネットの動きを捜索する中でドーントレス卿と接触し、彼から得た重要な情報をカテナやナヴァールに提供した他、ドーントレス卿とナヴァールの会談を仲介。ファンブックCDドラマ「思い出フロントライン」ではアキナとともにディーンに応戦。『サガ無印』5巻9話「世界が変わる日」ではベネットにアルディオンに留まる理由を問い、連合王国長老会議にはラドフォード伯の代理として出席した。 そして『ブレイク』4巻7話「グレートリベリオン」・『サガ無印』6巻10話「巨星、立つ」においては、吉村本人が招かれて五人目のプレイヤーとして登場。後者では、未だ自身の影響力に自覚のないアルにピアニィとの関係についての助言(中身はほとんど説教だったが)をしている。同話のクライマックスでは『アクロス』本編以上の火力を叩き出し、パーティの勝利に大きく貢献した。 ウィルフレッドがピアニィよりアヴェルシア(旧フェリタニア)王位を譲位されてからは、シェルドニアン学園を退職してウィルフレッドの後見人を務めている。シナリオ集『ベルリールの竜輝石』にも登場している。ベリアルとの決戦後、新生「黄金の狼」として戦った日々を歴史の闇に消さないため、その全てを手記に記している。 瞬間火力に特化する形でデータが組まれており、スキル「リゼントメント」の効果とケセドの杖のコストもあって継戦能力は低い。そのため短期戦には強いが『アクロス』のようなシーンをまたいでの戦闘は不得手。 ツヴァイ (菊池たけし / -) ヒューリン(ハーフドゥアン(オルニス))のウォーリア→ウォーロード/ガンスリンガー→ウォーリア。 病弱な母イルマの薬代を稼ぐために傭兵になった新米。自身の出生に何らかの秘密を持っているらしいが本人も分かっていない。血気盛んな若者といった性格と、出生の秘密などがシナリオに大きく関わることが多いこともあり、実質的に『アクロス』の主人公的な立ち位置にいる。なお、ツヴァイとは古エルダ語で「2」を意味する。 カテナより譲り受けた二丁の魔導銃を使用した接近戦を得意とする(菊池曰く「ガン=カタ」)。 その出自については「バルムンク」の「アイン」の項目を参照。イルマ救出後はダインと組んでフリーランスの傭兵として活動し、バルムンクに対する調査を進めていた。4巻8話「折れたる剣のオラトリオ」では、ライバルにして実兄たるアインとついに決着をつけるが、その結果バルムンクの罠にかかって「始祖の四人」ベリアルに憑依されてしまい、ベリアルを危険視するエストネルの招集を受けた新生「黄金の狼」に、即ち仲間達に追われることとなってしまった。その後はエストネルに囚われていたが、潜入して来たミリアに救出され、逃亡。その中で、ベリアルのみを滅ぼす方法として、アインの企てを場所を移して行う事を閃き、結果呪縛から解放された。一人称は3巻まで「僕」、4巻「俺」、5巻「オレ」。彼の持つ白い翼はベリアルの持つ3対の翼のうち「未来」を意味する。 1巻では前髪に一房だけ色の違う部分があったが、2巻でなくなり、4巻で戻っている。また、2巻の表紙ではなぜか髪が真っ黒になっていた。なお、好みの女性のタイプは年上。以前はブルックス商会の手伝いをしていたらしいが、アルの姉妹達にいい様に使われていたらしい。「折れたる剣のオラトリオ」冒頭ではエストネル支店の手伝いをしていたが、一日16時間労働というハードワークだったため死にそうになっていた。 全てに決着がついた後は、第3次「黄金の狼」を組織して隊長となり、ダイン・ミリアと共に活動している。『ブレイク』4巻に、エルザに雇われる形でダイン・ミリアと共に登場し、アンリ軍の長距離砲に対する破壊工作を実行した。 「ラストリゾート」+「ブレットレイブ」で回避を封じて確実に当てる、という方向でデータが組まれており、パーティ内では率先して前に飛び出し、ダインと共に前線構築役を担っている。 ダイン (遠藤卓司 / -) エクスマキナのアコライト→パラディン/アルケミスト→モンク→アルケミスト→ウォーリア。 常に冷静沈着で、パーティの参謀役といったところ。防御や回復など、援護を担当している。攻撃に回ることはないが、実はかなりの怪力(データ的にも筋力が高い)。また頭の回転が早い上に直感力・判断力に優れ、その機知で何度かパーティの危地を救っておりその圧倒的防御力と仲間を庇う姿勢から「“黄金の狼”の守護神」と評される。ただし、他のメンバーが全員遠距離攻撃型であることもあって、支援担当にも関わらず一人突出することが多々あり、序盤はたまに戦略ミスでピンチを招いてしまう事もあった(1巻では2話とも戦闘不能になっている)。 敬虔なアコライトであるため何かと「神」を持ち出す。傭兵としてはごく普通の現実的な思考を持っており、四角四面な言葉遣いから冷たい性格と思われがちだが、冗談を言ったり、ツヴァイと一緒にエルザに怒られたり、何かと説教を持ち出す(しかもかなり話が長い)など人間味のある一面も持つ。また、傭兵時代の隊長であるカテナとユンガーには強い信頼を寄せている。 イルマ救出後はエストネルの巡回神官を務める傍ら、ツヴァイと組んで傭兵稼業を続け、ベリアルとの決戦後、第3次「黄金の狼」の再建と共にその一員に加わった。 その正体は長らく不明だったが、5巻において、バルムンクの工房に放置されていたゴーレム「嘆きの一撃(ドウラーレスストローク)」のコア(の同型機)であることが明らかになった。
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