ギルド「烈風! 世直し隊」
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「アリアンロッド・リプレイ・ブレイド」の記事における「ギルド「烈風! 世直し隊」」の解説
ギルドマスターはオトハ。システム上はギルドだが、物語上では『水戸黄門』風の旅行者を装っている。プレイヤーの総合レベルは8から開始されている。また、2巻4話「悪魔の天才料理人その名はテイエン!?非情の兄弟料理対決!」で全員が上級クラスにクラスチェンジし、4巻8話(最終話)「決戦! 浮遊天守閣~おんみつ姫よ永遠に~」ではPCの一人が『2E』で設けられた「称号クラス」を取得している。 アオイ・オトハ(小島めぐみ) ヒューリン(エルダナーンの血を引く)のウォーリア→ウォーロード/サムライ。ダイワ群島国タイクーン(国家元首)アオイ・カゲユキの実妹。15歳。 先代タイクーンである父テルユキの葬儀の場で倒れた兄の無念を汲み、世直しを志す。学問よりは身体を動かすことが好きで、シンエイ流剣術の使い手でもある。反面、城内で過ごしてきたタイクーン家の人間らしく世間知らずで、さらに食いしん坊。真っ先に食べ物のことが出て来るため、しょっちゅうリンからたしなめられている。好物は団子。 パーティ内では完全なボケ役で、PCというよりプレイヤーである小島めぐみ自身がギミックに気付かない事が多い。また、印籠をかざしたはいいが定番の台詞を自分で言ってしまったり、私情で他人を疑ったりなど天然な部分も散見される。その反面、間違っていると思った事には全力で抵抗する芯の強い部分もある。戦闘では《レイジ》による一撃必殺と《ストライクバック》《スタイル:シンエイ》によるカウンターを主体に接近戦を行う。3巻6話「タマモ復活。愛と恩讐のすえに」では《レイジ》の反動で刀が折れた状態にも関わらず、素手で《ストライクバック》を仕掛ける、4巻7話「託す者、託される者。御先祖様万歳!」ではノブカタの刀一閃を素手で止めるという果敢な一面も見せている。 本リプレイのいわゆるPC1(主人公的立ち位置)だが、プレイヤーが最後まで決まらず、JGC2010のトークイベント「菊池たけしとかいな仲間たち2010」の席上において、同イベントに出席していた小島に決まったという経緯がある。 リン(久保田悠羅) ヴァーナ(アウリク)のアコライト→パラディン/カンナギ/メンター。ダイワの首都オオドの神殿に仕える巫女。18歳。 もとはあるダイミョウ家の姫としてオオド城に住まわされていた。実家が改易された際、サクザの尽力でオオド神殿預かりとなり、そこで巫女になったという過去を持つ。オトハの世直しの意を受けたサクザの紹介で、オトハに付き従うことになる。 温厚な性格で、年下で世間知らずなオトハに対するブレーキ役。だが、オオド神殿に伝わる「闇の武術」なる徒手格闘術を会得しており、「生身で受けた魔導銃の弾丸を抉り出して指で撃った相手に弾き返す」「魔族が生成した『実体を持った幻影』の虎の首を抱えて折る」など戦い方は豪快。敵に対しては物騒なセリフを吐くこともある。 物語が進むにつれて、古武道に造詣の深い久保田の知識と相まって戦闘方法が豪快を通り越して凄惨の域に達し始め、「全身の骨を外す」「正拳突きで刀を止める」「肩口で斬撃を止めて反撃する」「首を折りつつ投げ飛ばす」「足の甲を踏みしだきつつ鳩尾に肘を入れる」「自身の両腕が骨折した状態で、相手の首を両足で挟み、反動をつけて回転して脛骨を折りかつ地面に叩きつける」と言ったものが見られ、久保田自ら「悲惨なことになるので描写はしない」と発言したこともある。4巻7話では、初代タイクーン霊廟での試練の一環として見せられた過去のオオドの幻の中で、「闇の武術」の開祖と拳を交え、「逆らわない(相手の攻撃を受け流す)武術」に開眼している。 本リプレイで唯一、『2E』で設けられた「称号クラス」を取得したPCでもある。 チンエン(菊池たけし) エルダナーンのメイジ→ソーサラー/チューシ。セーリア大帝国の宮廷料理人だが、同国の対外諜報機関「鴉廠」(あしょう)のエージェントという裏の顔を持つ。年齢は30代。 一子相伝の「暗殺料理術」を代々受け継ぐ一族の出だったが、兄テイエンが「白い翼の付け根に十字の傷を持つ」料理人との決闘で敗死したため没落。その腕を惜しんだジャン・リャンのスカウトで宮廷料理人兼鴉廠の密偵となった。 新たなダイワのタイクーンとなったカゲユキとその妹オトハの調査のためダイワに渡り、そこでエチゴ屋を巡る一件に巻き込まれ、オトハたちと出会う。普段は飄々として愛想がいいが、眼鏡をかけると一転してシリアスな言動に変わる。 兄テイエンに対しては、料理人として尊敬しつつも一族没落の原因を作ったとして複雑な感情を持っていたが、2巻で兄の決闘に魔族タマモが絡んでいた事実を知り、改めて兄の報仇とタマモ討伐を誓う。ちなみに仇と同じオルニスであるユーノスとは基本的に折り合いが悪い。 メイジとしての魔法攻撃と『アリアンロッドRPG』ルール上のアイテムである「料理」を用いた自己強化・他者強化を兼ね備える。特に2巻3話「激突!! おんみつ姫vsタイガー必殺拳」では《アースブレット》と《リゼントメント》の組み合わせに行為判定でのクリティカルが重なり、敵ボスをオーバーキルしてのけた。3巻では御前料理大会の優勝によって出世しており、5話「ドキッ、おんみつ姫だらけの夏休み」より一門の生き残りである「十徳包丁」なる部下を抱えている。 オオドでの最終決戦後はセーリアに帰国。ジャン・リャンへの一件報告ののち、辛うじて生き延びることができた兄にダイワでの経験を踏まえた「活殺料理術」の道を往くと告げ、何処かへ去っていった。 ユーノス・ローリングスター(田中信二) ドゥアン(オルニス)のシーフ→スカウト/バード。自らを「夢と希望を与えるために使わされた天使」と自称する吟遊詩人。24歳。『アリアンロッド・リプレイ・レジェンド』からの続投。『レジェンド』最終話(4巻8話)「はじめての遠征試合」開始時点でちょうど8レベルであったため、本シリーズ開始に際してレベルアップは行われず、リビルドは一部のバードスキルの差し替えだけとなっている。 エリンディル西方の都市国家クラン=ベルのモンスターコロシアムで活動した後、海路ダイワに渡ったが、オオド近郊で、『レジェンド』での敵役であったマティアス・アディンゼルを模したネオ=ダイナストカバル極東支部の怪人に襲撃され、大怪我を負ったところをおミツに助けられ、彼女が働く小料理屋に居候することになった。 オルニス自体はエリンディル東方でも珍しい種族ではないが、西方からの渡来者とあって「天狗」呼ばわりされており、そのたびに否定している。クラン=ベルで過ごした日々は今でも強く印象に残っているらしく、時々サーガの第一部となっているフレアとセレネのコロローナ姉妹の物語「貧乏姉妹の伝説」を歌っている。 強力な他者強化能力は変わらず、2巻4話「悪魔の天才料理人その名はテイエン!? 非情の兄弟料理対決!」でスカウトにクラスチェンジしてからは攻撃妨害と回避にも磨きがかかり、GMからは「狙って攻撃する時は、倒しても大抵意味がない場面になっている」「GMからすると、なんともいやらしいデータ構成」と評された。さらに3巻5話で『2E』準拠のリビルドを行った際に《タウント》を取得したため、回避が高い上に倒しても支援は消えず、しかし狙わないと判定にペナルティがかかるという、エネミー視点で厄介極まりないキャラクターに組まれている。その一方、自身が直接攻撃に参加するほどギルド全体が窮地に追い込まれた4巻7話のクライマックスフェイズでは攻撃力の少なさを露呈してしまい、続く最終話では、万一の事態に備え、あらゆる判定にダイス1個を加える《フィールドワーク》や攻撃用アイテム「バーストルビー」を取得している。 最終決戦後は見送りに来たおミツとおキツに未完成ながら「おんみつ姫のサーガ」を披露し、再び船上の人となった。その際南方もしくはアルディオン大陸への渡航を示唆している。
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