inclusive
別表記:インクルーシブ、インクルーシヴ
「inclusive」とは、全てを含んだ・包括した・~を含んでなどを意味する英語表現である。
ちなみに、「claudo」を語源を持つ単語は、「inclusive」の他に「排他的な」という意味を持つ「exclusive」がある。「in-」ではなく「外に」を意味する接頭辞の「ex-」が付与されたことで、「外に閉じる」、即ち「締め出す」という意味の「excludo」となり、英語に伝わっていくうちに「exclusive」に変化していった。
基本的には「inclusive of ~.」の形で、「of」の後ろに何が含まれるのかを説明することが多いが、「Under the current system, the tax-inclusive price of an item with a list price of 1,000 yen is 1,100 yen.」(現行制度において、定価1000円の品物の税込価格は1100円である)のように、ハイフンを使って包含対象を示すケースも存在する。
「inclusive」とは、全てを含んだ・包括した・~を含んでなどを意味する英語表現である。
「inclusive」とは・「inclusive」の意味
「inclusive」は、「全てを含んだ」、「包括した」などを意味する英語の形容詞である。また、数詞などの後ろに置いたり、「of」を後ろに付与して前置詞的に用いたりすることで「~を含めて」、「~を入れて」といった意味で用いられることもある。形容詞のため、名詞を修飾したり、SVC構文における補語となったりする。対義語は「uninclusive」で、「包括的でない」、「すべてを含むわけではない」などの意味である。「inclusive」の発音・読み方
「inclusive」の読み方は、「インクルーシヴ」である。アクセントは「ル」に置く。「ヴ」の発音は唇を破裂させる「ブ」と違って、上の前歯で下の唇を噛みながら発声する。なお、クイーンズイングリッシュの場合、「イ」にアクセントが置かれる点に注意したい。「inclusive」のコアイメージ・覚え方
「inclusive」のコアイメージは「中に閉じ込める」ことである。「様々なものを中に閉じ込める」ことから「すべてを含んだ」、「包括した」といった意味を連想すると覚えやすいだろう。また、対象を「中に閉じ込める」ことから、「~を含めた」、「~を入れた」といった意味が連想できる。また、「病院、苦しむ患者に包括的な治療を施す」という語呂合わせで覚えてもよいだろう。「院、苦しむ」で発音、「包括的な」で意味をそれぞれ表現している。「inclusive」の語源・由来
「inclusive」の語源は、ラテン語で「閉じる」という意味の「claudo」に、「中に」を意味する接頭辞の「in-」を付け加えたものとされている。「中に閉じる」ということから、「含める」という意味の「includo」という単語になった。さらに時代が下ると「inclusus」と語形が変わり、接尾辞「-ivus」(~している)がつくことによって「含めた」という意味の「inclusivus」へと派生する。中期フランス語が生まれた際に「inclusif」(含めた)となり、英語へと伝わる過程で「inclusive」となっていった。ちなみに、「claudo」を語源を持つ単語は、「inclusive」の他に「排他的な」という意味を持つ「exclusive」がある。「in-」ではなく「外に」を意味する接頭辞の「ex-」が付与されたことで、「外に閉じる」、即ち「締め出す」という意味の「excludo」となり、英語に伝わっていくうちに「exclusive」に変化していった。
「Inclusive教育」とは
「Inclusive教育」とは、障害等のハンディキャップを持っている人とハンディキャップのない人がともに学ぶ教育の仕組みである。人間の多様性を尊重し、ハンディキャップのある人が自身のスキルを最大限に発揮して自由な社会への参加を可能にすることを目的としている。ハンディキャップのある人に対する合理的な配慮が提供されること、一般的な教育制度から排除されない仕組みを構築することなどが方法として挙げられている。ハンディキャップを持つ人が通常学級に加わり、ハンディキャップのない人と共に学ぶことで全ての人が平等に同じ水準の教育を受けることができる反面、特定の児童や生徒が「お世話係」を強いられる、教員側に対して高い指導力を要求されるなど、課題点も多い。「INCLUSIVE株式会社」とは
「INCLUSIVE株式会社」は、日本国東京都に本社を持つウェブメディア企業である。2007年に創業され、メディアマネジメントやウェブ広告関連の事業を取り扱ってきた。WebメディアやDX関連に強い子会社を傘下に置くことで、広告運用やPRに関する効果的なソリューションの提供を実現していることが最大の特徴である。「inclusive」の使い方・例文
「inclusive」は、「Critics say the murals represent the inclusive art form of the time.」(批評家によれば、その壁画には当時の包括的な芸術様式が認められるとのことだ)のように、名詞を修飾する形で用いる。また、「When I used that service, I can say that the amount charged was inclusive.」(あのサービスを利用した時、請求された金額は包括的だったと言える)のように、主語を説明する補語として用いられることもある。基本的には「inclusive of ~.」の形で、「of」の後ろに何が含まれるのかを説明することが多いが、「Under the current system, the tax-inclusive price of an item with a list price of 1,000 yen is 1,100 yen.」(現行制度において、定価1000円の品物の税込価格は1100円である)のように、ハイフンを使って包含対象を示すケースも存在する。
インクルーシブ
英語:inclusive
「インクルーシブ教育」は「Inclusive Education」の日本語訳で、知的障害や身体的障害といった人間の多様性を尊重することを目的として、障害の有無にかかわらず全ての子供たちが一緒に学ぶための教育システムを示す言葉である。具体的には、障害のある子供たちを通常学級に在籍させて、障害のない子供たちと同じ授業を受けたり、一緒に行事に参加することなどを指す。
「インクルーシブ社会」とは、障害の有無をはじめ、性別、年齢、国籍、文化などの多様性をお互いに認め合いながら、さまざまな境遇にある人たちが共に暮らしていくことを目指していく社会のことである。「バリアフリー社会」の考え方をさらに進めたもので、あらゆる社会的なマイノリティーを受け入れていくためのアプローチを積極的に行っていくなど、これからの社会が目指すべき指標にもなっている。
「インクルーシブ保育」とは、子供の年齢や障害の有無によって特別扱いをせずに、全ての子供が必要な援助を受けながら、同じ空間で保育活動を行う取り組みのことである。「インクルーシブ教育」を幼児期にまで拡充させたもので、幼少期の子供たちがそれぞれの違いを受け入れる意識を自然に育むことができるメリットがある。
「インクルーシブ公園」とは、公園を訪れる全ての人たちが、障害の有無や身体的な能力にかかわらず一緒に遊ぶことができるように整備された公園のことである。「インクルーシブ公園」の中には、身体的障害を持つ子供でも安全で快適に遊べるように設計された「インクルーシブ遊具」が設置されている所も多い。
「オールインクルーシブ」とは、英語表記では「All Inclusive」となり、ホテルの宿泊料金の中に滞在中の食事代、ドリンク代、施設の利用料金などが全て含まれて示されている料金体系を指すトラベル関連の用語である。カリブ海のリゾートホテルが発祥とされているが、現在では海外のリゾート地だけではなく、国内のホテルの料金プランにも採用されている。追加料金などの費用を気にせずに、飲食やアクティビティなどを思い切り楽しむことができるのがメリットである。
「インクルーシブな」とは、形容動詞として使う「インクルーシブだ」の連体形である。さまざまな名詞の前に付けることで修飾語の役割を果たし、「包括的であること」や「多様性に富んでいること」などを表現する言葉として活用されている。
・世界各国において、インクルーシブ教育への方針転換が始まっている
・持続可能な開発目標であるSDGsには、インクルーシブ社会の理念につながる目標が数多く定められている
・インクルーシブ社会とは、全ての人が尊重し合い、支え合っている共生社会のことである
・インクルーシブ保育のメリットは、子供自身が状況に応じた対応力を自然に身に付けていけることにある
・インクルーシブ公園で楽しむためには、公園を訪れる人たちの思いやりや配慮などが必要となる
・長期休暇をホテルでのんびり過ごしたいので、オールインクルーシブを活用したいと思っている
・インクルーシブな職場を実現することは、企業を運営する上で欠かすことができない
・さまざまな個性を受け入れて、それらを最大限に生かすことがインクルーシブな環境作りにつながる
・障害者や高齢者などの協力を得て、インクルーシブデザインの商品を開発している
「インクルーシブ」とは・「インクルーシブ」の意味
「インクルーシブ」は、「包括的なさま」や「全てのものを含んでいるさま」の意味を持つ言葉で、ノーマライゼーションの理念の一つとして、主に社会福祉や教育の現場などで使われる用語である。「インクルーシブ」の熟語・言い回し
インクルーシブ教育とは
「インクルーシブ教育」は「Inclusive Education」の日本語訳で、知的障害や身体的障害といった人間の多様性を尊重することを目的として、障害の有無にかかわらず全ての子供たちが一緒に学ぶための教育システムを示す言葉である。具体的には、障害のある子供たちを通常学級に在籍させて、障害のない子供たちと同じ授業を受けたり、一緒に行事に参加することなどを指す。
インクルーシブ社会とは
「インクルーシブ社会」とは、障害の有無をはじめ、性別、年齢、国籍、文化などの多様性をお互いに認め合いながら、さまざまな境遇にある人たちが共に暮らしていくことを目指していく社会のことである。「バリアフリー社会」の考え方をさらに進めたもので、あらゆる社会的なマイノリティーを受け入れていくためのアプローチを積極的に行っていくなど、これからの社会が目指すべき指標にもなっている。
インクルーシブ保育とは
「インクルーシブ保育」とは、子供の年齢や障害の有無によって特別扱いをせずに、全ての子供が必要な援助を受けながら、同じ空間で保育活動を行う取り組みのことである。「インクルーシブ教育」を幼児期にまで拡充させたもので、幼少期の子供たちがそれぞれの違いを受け入れる意識を自然に育むことができるメリットがある。
インクルーシブ公園とは
「インクルーシブ公園」とは、公園を訪れる全ての人たちが、障害の有無や身体的な能力にかかわらず一緒に遊ぶことができるように整備された公園のことである。「インクルーシブ公園」の中には、身体的障害を持つ子供でも安全で快適に遊べるように設計された「インクルーシブ遊具」が設置されている所も多い。
オールインクルーシブとは
「オールインクルーシブ」とは、英語表記では「All Inclusive」となり、ホテルの宿泊料金の中に滞在中の食事代、ドリンク代、施設の利用料金などが全て含まれて示されている料金体系を指すトラベル関連の用語である。カリブ海のリゾートホテルが発祥とされているが、現在では海外のリゾート地だけではなく、国内のホテルの料金プランにも採用されている。追加料金などの費用を気にせずに、飲食やアクティビティなどを思い切り楽しむことができるのがメリットである。
インクルーシブなとは
「インクルーシブな」とは、形容動詞として使う「インクルーシブだ」の連体形である。さまざまな名詞の前に付けることで修飾語の役割を果たし、「包括的であること」や「多様性に富んでいること」などを表現する言葉として活用されている。
「インクルーシブ」の使い方・例文
・インクルーシブ教育には、教師の負担が大きくなることや授業に遅れが出る場合があることなどの課題も多く残っている・世界各国において、インクルーシブ教育への方針転換が始まっている
・持続可能な開発目標であるSDGsには、インクルーシブ社会の理念につながる目標が数多く定められている
・インクルーシブ社会とは、全ての人が尊重し合い、支え合っている共生社会のことである
・インクルーシブ保育のメリットは、子供自身が状況に応じた対応力を自然に身に付けていけることにある
・インクルーシブ公園で楽しむためには、公園を訪れる人たちの思いやりや配慮などが必要となる
・長期休暇をホテルでのんびり過ごしたいので、オールインクルーシブを活用したいと思っている
・インクルーシブな職場を実現することは、企業を運営する上で欠かすことができない
・さまざまな個性を受け入れて、それらを最大限に生かすことがインクルーシブな環境作りにつながる
・障害者や高齢者などの協力を得て、インクルーシブデザインの商品を開発している
インクルーシブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 00:31 UTC 版)
インクルーシブとは、日本語にすると「包み込むような/包摂的な」という意味。
- ^ “用語の説明「インクルーシブ」 - ヒューライツ大阪(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター)” (日本語). www.hurights.or.jp. 2019年5月8日閲覧。
[続きの解説]
「インクルーシブ」の続きの解説一覧
- 1 インクルーシブとは
- 2 インクルーシブの概要
- インクルーシブのページへのリンク