STS-98
名称:STS-98
オービター名称:アトランティス
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:2001年2月7日
着陸年月日:2001年2月20日
宇宙飛行士:ケネス・D・コックレル/マーク・L・ポランスキー/ロバート・L・カービーム/マーシャ・S・アイビンス/トーマス・D・ジョーンズ
飛行時間:309時間20分
STS-98の飛行は、国際宇宙ステーションにアメリカの実験棟「デスティニー」を取り付けることが任務でした。「デスティニー」は、シャトルに装備されたロボットアームによって、ステーションの「ユニティ」に結合されました。3回の船外活動により、結合部分の配線がなされました。その3回目は、アメリカ史上100回目の船外活動となりました。
「デスティニー」はステーション初の実験棟です。内部は地球上と同様な環境で、普段着で過ごせます。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの?
スペースシャトル・アトランティスは、軌道船オービター、固体ロケットブースター、液体燃料タンクで構成されています。全体の長さは56.1m、高さ23.3m、幅23.8m、重さ2,050t。オービターだけの長さは37.2m、高さ17m、幅23m、重さ約85t。オービター後部の機器収納室は、全長18m、直径4.6mです。オービター、固体ロケットブースターは再利用され、ブースターとオービターエンジンで計3,000tの推力があります。
2.打上げや飛行の順序はどうなっているの?
機体は、固体ブースターロケットと、外部燃料タンクにある液体水素の燃焼で上昇します。2分後、燃料の尽きたロケットは切り離され、パラシュートで落下。8分後、高度250〜400kmに達したとき外部燃料タンクが切り離されます。オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。地球に戻るとき、オービターは下部を前方に向けて減速した後、グライダーのように滑空して着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
「国際宇宙ステーション」にアメリカの実験棟「デスティニー」を取り付けるのが目的でした。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
「デスティニー」は、シャトルに装備されたロボットアームによって、ステーションの「ユニティ」に結合されました。本ミッション3回目の船外活動はアメリカ史上100回目、シャトルでは60回目を記録しました。
※参考文献
「改訂版[図解]SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司+studio HETERO・編(PHP研究所)
STS-98
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 20:15 UTC 版)
STS-98 | |||||
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徽章
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ミッションの情報 | |||||
ミッション名 | STS-98 | ||||
シャトル | アトランティス | ||||
発射台 | 39-A | ||||
打上げ日時 | 2001年2月7日 18:13 EST | ||||
着陸または着水日時 | 2001年2月20日 15:33 EST エドワーズ空軍基地 22番滑走路 |
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ミッション期間 | 12日21時間21分0秒 | ||||
高度 | 173 海里 (320 km) | ||||
軌道傾斜角 | 51.6 度 | ||||
航行距離 | 5,300,000 mi (8,500,000 km) | ||||
乗員写真 | |||||
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年表 | |||||
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STS-98は、スペースシャトル・アトランティスによって行われた国際宇宙ステーション (ISS) への飛行ミッションである。このミッションでは、デスティニー実験モジュールが ISS へ運搬された。12日の飛行期間のうち6日間を ISS とドッキングしていたシャトルは、2月20日に再突入して無事にエドワーズ空軍基地へ着陸し、全てのミッションを完了した。
乗員
- ケネス・コックレル (4), 船長
- マーク・ポランスキー (1), 操縦手
- ロバート・カービーム (2), ミッション・スペシャリスト
- トーマス・デイヴィッド・ジョーンズ (4), ミッション・スペシャリスト
- マーシャ・アイビンス (5), ミッション・スペシャリスト
括弧内の数字は今回を含めたフライト回数を表す。
ミッション・パラメータ
ISS とのドッキング
船外活動
ミッションのハイライト

このミッションでは、国際宇宙ステーションの組み立てと拡充を進めるために、米国のデスティニー実験モジュールが取り付けられた。この取り付け作業の間、シャトルは6日間 ISS にドッキングし、船外活動が3回実施された。この時 ISS には、最初の長期滞在乗組員 (Expedition 1) が常駐していた。
外部リンク
STS-98
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 04:51 UTC 版)
「マーク・ポランスキー」の記事における「STS-98」の解説
STS-98ではアメリカ合衆国のデスティニーモジュールを運び、ISSの建設と拡張が継続された。デスティニーが結合され、3回の宇宙遊泳で組立が完成するまでの間、スペースシャトルは7日間、ISSに係留された。またドッキングポートを移動し、補給品や装置を第1次長期滞在の乗組員に届けた。ミッションは、12日間と21時間20分続いた。
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