STS-41-D
名称:STS-41-D
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1984年8月30日
着陸年月日:1984年9月5日
宇宙飛行士:ヘンリー・ハーツフィールド/マイケル・コーツ/スティーブン・A・ホウリー/ジュディス・レズニク/リチャード・マレーン/チャールズ・ウォーカー
飛行時間:167時間40分
コロンビア、チャレンジャーに続く3機目のスペースシャトルがディスカバリーです。1984年8月30日の打上げがディスカバリーの初飛行でした。
STS-41-Dのディスカバリーには、初めての民間人として参加する米マクダネルダグラス社の研究者チャールズ・ウォーカーや、アメリカ人で2人目の女性宇宙飛行士ジュディス・レズニクが乗っていました。ウォーカー飛行士は無重力を利用してホルモンを精製する実験を行ない、レズニク飛行士は巨大な太陽電池板をひろげて発電効率や強度などを調べる実験を担当しました。レズニク飛行士はまた、シャトルの船体に付着した氷塊をロボット・アームで取り除く作業も行っています。
ほかにも3つの人工衛星を軌道に乗せるなど、ディスカバリーの初飛行は多くの成功をおさめました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全長56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
将来の宇宙基地建設に必要な太陽電池板の実験や、3つの人工衛星を軌道に乗せることなどです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
「フリスビー方式」と呼ばれる新しい方法で人工衛星をシャトルから打ち出すなど、多くの成功をおさめました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 昭和59年8月・9月
STS-41-D
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/16 13:38 UTC 版)
STS-41-Dは、アメリカ航空宇宙局のオービタディスカバリーの初飛行となったミッションである。スペースシャトル計画としては12回目のミッションで、1984年8月30日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。6日間のミッションの間に3つの商業用通信衛星が軌道に投入され、多数の科学実験が行われた。
- ^ Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA 2007年8月13日閲覧。
- 1 STS-41-Dとは
- 2 STS-41-Dの概要
- 3 起床コール
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