STS-41
名称:STS-41
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1990年10月6日
着陸年月日:1990年10月10日
宇宙飛行士:リチャード・リチャーズ/ロバート・D・カバナ/ビル・シェフゼド/ブルース・メルニック/トーマス・エイカーズ
飛行時間:98時間10分
STS-41のディスカバリーは「ユリシーズ」を宇宙に運びました。
ユリシーズは、ESA(欧州宇宙機関)が製造した機体にNASAの観測機器を搭載した太陽探査機です。太陽極軌道(太陽の南北方向に周回する軌道)をまわりながら、太陽風や磁場などを観測するために作られました。
ディスカバリーの打ち上げから約6時間後に、ユリシーズはシャトルから宇宙空間に放出されました。シャトルからの放出エネルギーでは太陽極軌道に直接乗ることができないで、ユリシーズはまず木星にむかい、木星の重力を利用して加速と方向転換を行ってから太陽へとむかいました。5年もの長い旅をして1994年にやっとユリシーズは太陽の南極上空に到達しています。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
太陽探査機ユリシーズの打ち上げです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
太陽探査機ユリシーズを宇宙に運びました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 平成2年10月
STS-41
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/11 06:20 UTC 版)
STS-41は、スペースシャトルディスカバリーの11回目のミッションである。4日間のミッションの主目的は、"International Solar Polar Mission"の一環としてのユリシーズの軌道への投入であった。
- ^ Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA 2007年8月13日閲覧。
- 1 STS-41とは
- 2 STS-41の概要
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