STS-8とは? わかりやすく解説

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STS-8

分類:スペースシャトル


名称:STS-8
オービター名称:チャレンジャー
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1983年8月30日
着陸年月日:1983年9月5日
宇宙飛行士:リチャード・トルーリー/ダニエル・ブランデンシュタイン/デイル・ガードナー/ギオン・ブラッフォード/ウィリアム・ソーントン
飛行時間:145時間7分

STS-8のチャレンジャーは、午前2時32分の打ち上げ午前0時40分の着陸と、スペースシャトルで初の夜間打ち上げ夜間着陸成功しました有人宇宙船夜間打ち上げとしてはアポロ17号以来11年ぶりのことでした。また、乗組員のギオン・ブラッフォードは黒人のアメリカ人として初の宇宙飛行士です。
チャレンジャー宇宙飛行士たちは宇宙滞在しているあいだ、中継衛星利用して高速通信テストや、故障した人工衛星回収するためのロボット・アームテスト、星を利用した天測航法テスト無重力雪の結晶作る実験などを行ないました。インド通信気象衛星インサット1B静止軌道乗せることにも成功してます。

1.どんな形をして、どのような性能持っている
スペースシャトル・チャレンジャーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(チャレンジャー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料入れてある外部タンクからなっています。全長56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンク使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。


2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンク液体燃料を使うオービター噴射打上げます。2分後に、燃料燃えつきたブースターロケットが切り離されパラシュート落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンク切り離されオービター軌道修正エンジン地球周回軌道乗りますオービター地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します

3.宇宙飛行目的は?
夜間の打ち上げ着陸です。

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果おさめたの?
スペースシャトルで初の夜間打ち上げ着陸成功し、どんな時間でも打上げ着陸できること実証しました。

参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発竹内 均監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 昭和58年8月9月


STS-8

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/06 16:17 UTC 版)

STS-8は、1983年8月30日から行われたスペースシャトル計画のミッションである。NASAスペースシャトルチャレンジャー号を使って行われた。チャレンジャー号にとっては3度目のミッション。この打上はシャトル初の夜間打上となり、シャトル初の夜間着陸ともなった。ミッション・スペシャリストのギオン・ブルーフォードが、初のアフリカ系アメリカ人の乗組員となった。54歳のウィリアム・ソーントンは、この飛行当時最高齢の宇宙飛行士記録となった。 この飛行では、インドのINSAT-1B衛星の放出が行われた他、シャトル・リモート・マニピュレータ・システム(RMS)を使って重量物を把持する試験のためにPayload Flight Test Article (PFTA)が貨物室から持ち上げられて、RMSの性能試験が行われた。




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