STS-35
名称:STS-35
オービター名称:コロンビア
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1990年12月2日
着陸年月日:1990年12月11日
宇宙飛行士:バンス・ブランド/ガイ・ガードナー/ジェフリー・ホフマン/ジョン・ラウンジ/ロバート・パーカー/ロナルド・パリズ/サミュエル・デュランス
飛行時間:215時間5分
STS-35のコロンビアでは紫外線の天体観測と、広帯域X線望遠鏡を使った天体観測が行われました。
星間物質(宇宙空間にただよう水素ガスや塵など)は十分に高い温度のときに紫外線やX線を出しています。星間物質は星雲などの天体に多くふくまれていますから、そこから出ている紫外線やX線を検出することにより、目で見るのとはちがった形で天体を観測することができ、天体の特徴を探ることができます。
しかし、X線などは地球の大気に吸収されてしまうため、地上での観測は不可能です。宇宙空間で観測する必要があり、STS-35のコンロンビアはその任務をまかされたのでした。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・コロンビアは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(コロンビア)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
紫外線天体観測とX線天体観測を行ないました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)
STS-35
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/11 08:14 UTC 版)
STS-35は、スペースシャトル・コロンビアの10回目のミッションで、スペースシャトル計画全体では38回目のミッションである。4つの望遠鏡からなるスペースラブの観測施設ASTRO-1の打上げが第一の目的であった。1990年12月にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。
- ^ “Columbia Makes Successful Night Launch”. Statesman Journal. Gannett News Service (Salem, Oregon): p. 3. (1990年12月2日)
- ^ “STS-35”. Spacefacts. 2014年2月26日閲覧。
- ^ STS-35 Press Kit, p.40, PAO, 1990 この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
- ^ STS-35 Press Kit, p.31, PAO, 1990 この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
- ^ Space Shuttle Columbia: Her Missions and Crews, p.129, Ben Evans, 2005
- ^ STS-35 Press Kit, p.35, PAO, 1990 この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
- ^ Space Shuttle Columbia: Her Missions and Crews, p. 133, Ben Evans, 2005
- ^ STS-35 Press Kit, p. 41, PAO, 1990 この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
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