STS-29
名称:STS-29
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名/機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1989年3月13日
着陸年月日:1989年3月18日
宇宙飛行士:マイケル・L・コーツ/ジョン・E・ブラハ/ジェームス・P・ベイジアン/ジェームス・F・バクリ/ロバート・C・スプリンガー
飛行時間:119時間38分
STS-29のディスカバリーは人工衛星TDRS-4の放出を行いました。TDRS-4は、1982年打ち上げのSTS-5コロンビアのときから始まって4個目になる追跡データ中継衛星です。
そのほかには、宇宙の微小重力の環境下でタンパク質の結晶がどのように成長していくかを調べるなどのさまざまな科学実験や、アメリカ空軍から依頼されたものもふくまれていました。空軍の実験とは地上偵察のためのもので、ハワイのマウイ島にある目標の大きさを測定することでした。
約5日間の飛行を終え、ディスカバリー号は無事に地球へ帰還しました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
追跡データ中継衛星TDRS-4を軌道上に放出することです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
追跡データ中継衛星TDRS-4の放出に成功し、それ以外にも、タンパク質の結晶の成長ぐあいを調べるなど、さまざまな科学実験を行いました。
※参考文献
「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)1992年発行
「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行
STS-29
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/08 04:32 UTC 版)
STS-29は、アメリカ航空宇宙局のスペースシャトルのミッションであり、ディスカバリーを用いて、地球の軌道にTDRS衛星が投入された。1986年のチャレンジャー号爆発事故後3度目のミッションであり、1989年3月13日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。STS-29はディスカバリーにとって8度目の飛行であり、全体では28回目のスペースシャトルのミッションであった。この前に行われることが計画されていたSTS-28は、1989年8月まで延期された。
- ^ Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA 2007年8月13日閲覧。
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