STS-26
名称:STS-26
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1988年9月29日
着陸年月日:1988年10月3日
宇宙飛行士:フレデリック・ホーク/リチャード・コービー/ジョージ・ネルソン/ジョン・ラウンジ/デイブ・ヒルマーズ
飛行時間:97時間
1986年におきたチャレンジャーの爆発事故により中止されていたスペースシャトルの打上げが、2年8カ月ぶりに再開されました。その最初の飛行がSTS-26のディスカバリーです。
爆発事故を教訓にして、24億ドルの費用をかけた設計と構造の見直しがディスカバリーにはされました。液体燃料タンクに8カ所、固体燃料ブースターロケットに155カ所、シャトルのロケットエンジンに31カ所、シャトルそのものに220カ所の改良がくわえられました。
世界中の人々が見守るなかで再び宇宙に旅立ったスペースシャトル・ディスカバリーは、通信衛星TDRS-Cを静止軌道に乗せることに成功しました。また、11種類におよぶ科学実験を行っています。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
中止されていたスペースシャトルの再飛行で、通信衛星の軌道上への放出や、科学実験などです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
通信衛星を静止軌道に乗せたり、科学実験などを行ないました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)
STS-26
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 07:09 UTC 版)
STS-26はチャレンジャー号爆発事故後のスペースシャトルの飛行再開ミッションである。2年8ヶ月ぶりとなる1988年9月29日に打ち上げられた。オービタはディスカバリー号を使用。 このフライトから、STS-9以来となるSTS番号システムに戻された。またSTS-4以来初めて全員のクルーが、打ち上げと帰還時に与圧スーツを着用するようになった。
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- 1 STS-26とは
- 2 STS-26の概要
STS-26
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 18:58 UTC 版)
「ジョージ・ネルソン (宇宙飛行士)」の記事における「STS-26」の解説
1988年9月29日から10月3日にディスカバリーで行われた4日間のミッションで、チャレンジャー号爆発事故後、初のミッションとなった。TDRS-C衛星の展開や11の科学実験が行われた。
※この「STS-26」の解説は、「ジョージ・ネルソン (宇宙飛行士)」の解説の一部です。
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