STS-69とは? わかりやすく解説

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STS-69

分類:スペースシャトル


名称:STS-69
オービター名称:エンデバー
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1995年9月7日
着陸年月日:1995年9月18日
宇宙飛行士:デビッド・M・ウォーカー/ケネス・D・コックレル/ジェームス・S・ヴォス/ジェームズ・H・ニューマン/ミッシェル・L・ジャーンハードト
飛行時間:260時間29

STS-69エンデバーは、太陽コロナ観測衛星スパルタン放出回収行い太陽表面や、地球吹きつける太陽風についての調査しました
船外活動行われ国際宇宙ステーション建設するのに必要な組立て技術テストや、保温性改良した宇宙服テストが行われました
STS-69ではまた、紫外線観測による太陽調査や、木星プラズマについての観測が行われました
11日間の飛行の間に、さまざまな科学実験行ないエンデバー無事に地球へ帰還しました。

1.どんな形をして、どのような性能持っている
スペースシャトル・エンデバーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(エンデバー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料入れてある外部タンクからなっています。全体長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンク使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。

2.打上げ飛行順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンク液体燃料を使うオービター噴射打ち上げます。2分後に、燃料燃えつきたブースターロケットが切り離されパラシュート落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンク切り離されオービター軌道修正エンジン地球周回軌道乗りますオービター地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します

3.宇宙飛行目的は?
太陽コロナ観測衛星スパルタン放出回収また、国際宇宙ステーション建設必要な組み立て技術テストや、保湿性改良した宇宙服テストを行うための船外活動です。

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果おさめたの?
スパルタン使って太陽観測し船外活動によるいろいろなテスト行ないました。

スパルタン201
スパルタン201

参考文献:「Newton CollectionII 宇宙開発竹内 均監修(教育社)1992年発行SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行


STS-69

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/21 02:44 UTC 版)

STS-69
STS-69の打上げ
任務種別 研究
運用者 NASA
COSPAR ID 1995-048A
SATCAT № 23667
任務期間 10日20時間29分56秒
飛行距離 7,200,000 km
周回数 171
特性
宇宙機 エンデバー
ペイロード重量 11,499 kg
乗員
乗員数 5
乗員 デヴィッド・ウォーカー
ケネス・コックレル
ジェームズ・ヴォス
ジェームズ・ニューマン
マイケル・ガーンハート
任務開始
打ち上げ日 1995年9月7日 15:09:00(UTC)
打上げ場所 ケネディ宇宙センター第39発射施設A
任務終了
着陸日 1995年9月18日 11:38:56(UTC)
着陸地点 ケネディ宇宙センター第33滑走路
軌道特性
参照座標 地球周回軌道
体制 低軌道
近点高度 321 km
遠点高度 321 km
傾斜角 28.4°
軌道周期 91.4分

前列:左から、コックレル、ウォーカー
後列:左から、ガーンハート、ニューマン、ヴォス
« STS-70
STS-73 »

STS-69は、エンデバーのミッションであり、Wake Shield Facility (WSF)の2度目の飛行である。1995年9月7日にフロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

乗組員

船外活動

  • ヴォスとゲルンハート
  • 開始:1995年9月16日8時20分(UTC)
  • 終了:1995年9月16日15時06分(UTC)
  • 期間:6時間46分

ハイライト

船外活動でロボットアームに捕まれるガーンハート

11日間のミッションで、Wake Shield Facility (WSF)の2度目の飛行が行われた。これは皿型の衛星で、シャトルから離れて数日間自由飛行した。WSFは、衛星を宇宙空間に移動させ、起動させると形成されるほぼ真空の薄膜である。Spartan 201天文衛星も展開、回収された。また、乗組員は6時間の船外活動を行って、国際宇宙ステーション建設のための組立て技術と宇宙服の性能の試験を行った。

Spartan 201は、シャトルでの3度目の飛行を行った。Spartan 201のミッションは、太陽太陽風の相互作用の調査を目的とした科学研究である。Spartanの目標は、太陽の外層大気と、そこから過去から地球に吹き続けてきた太陽風への変化を解明することである。

STS-69では、太陽からの極紫外線の長期変動を測定し、イオに由来する木星の回りのプラズマ環からの極紫外線を研究することを目的とした、5機の飛行計画の最初となるInternational Extreme Ultraviolet Hitchhiker (IEH-1)も宇宙に運ばれた。

また、Capillary Pumped Loop-2/Gas Bridge Assembly (CAPL-2/GBA)も搭載された。この実験は、計画されるEarth Observing System ProgramとThermal Energy Storage-2で用いられる予定の冷却システムの微小重力環境での実証を目的として設計されたCAPL-2 Hitchhikerから構成された。また、このペイロードの一部は、いくつかのGet Away Special (GAS)である。

宇宙ステーションの開発と関連する他のペイロードには、Electrolysis Performance Improvement Concept Study (EPICS)がある。宇宙での水の電気分解による酸素水素の補給は、将来の宇宙ミッションへのNASAのニーズや目標を満たすのに重要な役割を果たす。機体上での酸素の生成により、毎年の宇宙ステーションへの補給を約5,400kg減らすことが期待される。

搭載されたその他のペイロードには、飛行中の骨喪失について調査するためのNational Institutes of Health-Cells-4 (NIH-C4)、哺乳類細胞の重力感知メカニズムを調査するためのBiological Research in Canister-6 (BRIC-6)がある。また商業実験も行われた。CMIX-4の目的は微小重力下の細胞変化の分析及び神経-筋肉の発達障害の研究である。

Thermal Energy Storage (TES-2)は、CAPL-2/GBA-6の一部の実験である。TES-2のペイロードは、微小重力下で繰り返し融解、凍結する、フッ化リチウム-フッ化カルシウム共晶等のフッ化物塩の熱エネルギー貯蔵の長期挙動を理解するためのデータを収集するために設計された。この実験から得られたデータは、TESSIMと呼ばれるコンピュータコードによって正当性が確認された。

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