STS-47
名称:STS-47
オービター名称:エンデバー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1992年9月12日
着陸年月日:1992年9月20日
宇宙飛行士:ロバート・ギブソン/カーティス・L・ブラウンJr./マーク・C・リー/ジェローム・アプト/J・デイビス/M・ジェミソン/毛利衛
飛行時間:190時間30分
STS-47のエンデバーには、毛利衛さんが日本人として初めて乗りこみました。毛利衛さんは北海道大学工学部の助教授でしたが、スペースシャトルの日本人搭乗科学技術者(ペイロード・スペシャリスト)に応募して選ばれた人です。
エンデバーでは、宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))とNASAの共同による宇宙実験プロジェクト「ふわっと'92(第一次材料実験)」が行われました。実験のテーマは日本全国の大学や研究所などから募集したもので、宇宙の微小重力を利用した22件の材料実験、12件のライフサイエンス(生命科学)実験がなされています。毛利衛さんは、超伝導材料創製や鯉を使った宇宙酔いの実験などを担当しました。
毛利衛さんはまた、毛利さんの出身地・北海道余市町の小学生20人の子どもたちに、テレビ中継を通じて宇宙からの授業を行ないました。リンゴを使った実験などを通じて、無重力の不思議さやおもしろさを教える宇宙授業でした。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・エンデバーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(エンデバー)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))とNASAの共同による科学実験です。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
日本人で初めて毛利衛さんがスペースシャトルに搭乗したミッションで、宇宙でさまざまな材料実験や生命科学実験が行われました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 平成4年9月
STS-47
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 09:22 UTC 版)
STS-47 | |||||
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徽章
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ミッションの情報 | |||||
ミッション名 | STS-47 | ||||
シャトル | エンデバー | ||||
発射台 | 39-B | ||||
打上げ日時 | 1992年9月12日 10:23 EDT | ||||
着陸または着水日時 | 1992年9月20日 8:53 EDT, KSC | ||||
ミッション期間 | 7日22時間30分23秒 | ||||
高度 | 307 km | ||||
軌道傾斜角 | 57° | ||||
航行距離 | 5,265,523 km | ||||
乗員写真 | |||||
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年表 | |||||
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STS-47は、アメリカ合衆国のスペースシャトルの50回目のミッションである。
搭乗員
- ロバート・ギブソン (4) - 船長
- カーティス・ブラウン (1) - 操縦手
- マーク・リー (2) - ペイロード・コマンダー
- ジャン・デイビス (1) - ミッション・スペシャリスト
- ジェローム・アプト (2) - ミッション・スペシャリスト
- メイ・ジェミソン (1) - ミッション・スペシャリスト
- 毛利衛 (1) - ペイロード・スペシャリスト -
日本
ミッション・パラメータ
ミッションの概要
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外部リンク
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