STS-102
名称:STS-102
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:2001年3月8日
着陸年月日:2001年3月21日
宇宙飛行士:ジェームス・D・ウェザビー/ジェームス・M・ケリー/アンドリュー・S・W・トーマス/ポール・ウィリアム・リチャーズ
(国際宇宙ステーション第2次滞在クルー)ユーリー・V・ウサチェフ、ジェームス・S・ヴォス/スーザン・J・ヘルムズ
(同第1次滞在クルー/帰還者)ウイリアム・M・シェパード/ユーリー・P・ギドゼンコ/セルゲイ・K・クリカレフ
飛行時間:307時間49分
STS-102のディスカバリーは2001年3月8日に打ち上げられました。3月10日に国際宇宙ステーションにドッキング。今回の飛行では、国際宇宙ステーションのクルー交代が行われました。ステーションに第2次滞在クルーの3人を送り込み、すでにステーションに滞在していた3人の第1次滞在クルーを地球に帰還させたのです。また、イタリアの多目的補給モジュール「レオナルド」を国際宇宙ステーションに連結させました。「レオナルド」は、ステーションに物資を運び入れるコンテナの機能を果たします。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの?
スペースシャトル・ディスカバリーは、軌道船オービター、固体ロケットブースター、液体燃料タンクで構成されています。全体の長さは56.1m、高さ23.3m、幅23.8m、重さ2050t。オービターだけの長さは37.2m、高さ17m、幅23m、重さ約85t。オービター後部の機器収納室は、全長18m、直径4.6mです。オービター、固体ロケットブースターは再利用され、ブースターとオービターエンジンで計3,000tの推力があります。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
機体は、固体ブースターロケットと、外部燃料タンクにある液体水素の燃焼で上昇します。2分後、燃料の尽きたロケットは切り離され、パラシュートで落下。8分後、高度250〜400kmに達したとき外部燃料タンクが切り離されます。オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。地球に戻るとき、オービターは下部を前方に向けて減速した後、グライダーのように滑空して着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
国際宇宙ステーション滞在クルーの交代と、国際宇宙ステーションへの多目的補給モジュール「レオナルド」の結合が目的でした。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
国際宇宙ステーション滞在クルーの交代が行われました。そして国際宇宙ステーションへ多目的補給モジュール「レオナルド」を結合させました。2回の船外活動により、カナダ製ロボットアームを取り付ける準備が行われました。
※参考文献
「改訂版[図解]SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司+studio HETERO・編(PHP研究所)
STS-102
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/21 02:44 UTC 版)
STS-102 | |||||
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徽章
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ミッションの情報 | |||||
ミッション名 | STS-102 | ||||
シャトル | ディスカバリー | ||||
発射台 | 39-B | ||||
打上げ日時 | 2001年3月8日 6:42 EST | ||||
着陸または着水日時 | 2001年3月21日 2:33:06 EST, ケネディ宇宙センター, Runway 15 | ||||
ミッション期間 | 12日19時間51分57秒 | ||||
高度 | 226 km | ||||
軌道傾斜角 | 51.6° | ||||
航行距離 | 530万マイル | ||||
乗員写真 | |||||
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年表 | |||||
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STS-102は、スペースシャトルディスカバリーを用いて行われた国際宇宙ステーションへのミッションである。2001年3月にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。主な目的はISSへの物資の補給及び第1次長期滞在と第2次長期滞在の乗組員の入れ替えである。
乗組員
職務 | 打上げ時 | 帰還時 |
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船長 | ジェームズ・ウェザービー (5度目の飛行) |
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パイロット | ジェイムス・マクニール・ケリー (初飛行) |
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ミッションスペシャリスト1 | アンディ・トーマス (3度目の飛行) |
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ミッションスペシャリスト2 | ポール・リチャーズ (初飛行) |
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ミッションスペシャリスト3 | ユーリー・ウサチェフ, RKA 第2次長期滞在 (4度目の飛行) ISS機長 |
ウィリアム・シェパード 第1次長期滞在 (4度目の飛行) ISS機長 |
ミッションスペシャリスト4 | ジェームズ・ヴォス 第2次長期滞在 (5度目の飛行) ISSフライトエンジニア |
ユーリー・ギジェンコ 第1次長期滞在 (2度目の飛行) ISSフライトエンジニア |
ミッションスペシャリスト5 | スーザン・ヘルムズ 第2次長期滞在 (5度目の飛行) ISSサイエンスオフィサー |
セルゲイ・クリカレフ 第1次長期滞在 (5度目の飛行) ISSフライトエンジニア |
ミッションパラメータ
- 質量:
- 打上げ時質量:99,503 kg
- 帰還時質量:90,043 kg
- ペイロード:5,760 kg
- 近点:370 km
- 遠点:381 km
- 軌道傾斜角:51.5°
- 軌道周期:92.1分
ISSとのドッキング
- ドッキング時刻:2001年3月10日 06:38:00 UTC
- ドッキング解除時刻:2001年3月19日 04:32:00 UTC
- ドッキング時間:8日21時間54分00秒
宇宙遊泳
- ヴォスとヘルムズ - EVA1
- 開始時刻:2001年3月11日 05:12 UTC
- 終了時刻:2001年3月11日 14:08 UTC
- 時間:8時間56分
- トーマスとリチャーズ - EVA2
- 開始時刻:2001年3月13日 05:23 UTC
- 終了時刻:2001年3月13日 11:44 UTC
- 時間:6時間21分
起床コール
NASAの有人飛行では、ジェミニ計画以来、乗組員は宇宙での一日の始まりに特別な音楽を流すことになっている[1]。それぞれの音楽は家族等により特別に選ばれたもので、乗組員各自にとって特別な意味を持つか、日常の業務に適したものである[1][2]。
日 | 曲 | 歌手/作曲家 | リンク |
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Day 2 |
Living the Life | Rockit Scientists | WAV MP3 TRANSCRIPT |
Day 4 |
Nothing's Gonna Stop Us Now | Starship | WAV MP3 TRANSCRIPT |
Day 6 |
From A Distance | Nancy Griffith | WAV MP3 TRANSCRIPT |
Day 7 |
Free Fallin' | トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ | WAV MP3 TRANSCRIPT |
Day 8 |
ステイ・オア・ゴー | ザ・クラッシュ | WAV MP3 TRANSCRIPT |
Day 12 |
Moscow Windows | Unknown | WAV MP3 TRANSCRIPT |
Day 13 |
Just What I Needed | カーズ | WAV MP3 TRANSCRIPT |
Day 14 |
Wipe Out | Surfaris | WAV MP3 TRANSCRIPT |
出典
- ^ a b Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA 2007年8月13日閲覧。
- ^ NASA (2009年5月11日). “STS-102 Wakeup Calls”. NASA. 2009年7月31日閲覧。
関連項目
- 宇宙科学
- スペースシャトル
- スペースシャトルのミッション一覧
- 有人宇宙飛行の一覧
- 宇宙遊泳・月面歩行の一覧
外部リンク
- STS-102のページへのリンク