STS-88
名称:STS-88
オービター名称:エンデバー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1998年12月4日
着陸年月日:1998年12月15日
宇宙飛行士:ロバート・D・カバナ/フレデリック・W・ステューカウ/ナンシー・J・キュリー/ジェリー・L・ロス/ジェームス・H・ニューマン/サージェイ・K・クリカレブ
飛行時間:283時間18分
STS-88のエンデバーでは、国際宇宙ステーションのための、初の建設作業が行われました。FGB(基本機能モジュール)とノード1(Node1)「ユニティ」を接続する作業です。
「ザーリャ(ロシア語で「日の出」)」と名付けられたFGBはアメリカとロシアの企業が共同開発した装置で、すでに1997年にロシアのロケットによって軌道上に打ち上げられていました。またノード1は、軌道船がドッキングしたり、宇宙飛行士が宇宙ステーションに出入りするためのもので、スペースシャトルによって宇宙に運ばれた最初の国際宇宙ステーション用設備でした。
STS-88エンデバーでは、まずロボットアームでFGBをとらえ、ノード1のアダプターの上に設置しました。そのあと2回にわたる船外活動によって、FGBとノード1の間の電力とデータの送信用ケーブルを接続する作業を行いました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・エンデバーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(エンデバー)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
国際宇宙ステーションの建設です。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
FGB(基本機能モジュール)とノード1を接続し、初めての国際宇宙ステーションの建設作業を成功させました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)1992年発行「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行
STS-88
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 17:20 UTC 版)
STS-88はスペースシャトル・エンデバーによる国際宇宙ステーション建設の初飛行ミッションであり、スペースシャトル93回目のミッションにあたる。
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