STS-97
名称:STS-97
オービター名称:エンデバー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:2000年11月30日
着陸年月日:2000年12月11日
宇宙飛行士:ブレント・W・ジェット/マイケル・J・ブルームフィールド/ジョセフ・R・タナー/マーク・ガーノー/カルロス・I・ノリエガ
飛行時間:259時間57分
2000年10月に打ち上げられたSTS-92で、国際宇宙ステーションに、通信・姿勢制御システム搭載の骨組構造「Z-1トラス」が連結されました。STS-97の飛行ではその「Z-1トラス」に、太陽電池パドルとバッテリーを積んだ大型の「P6トラス」を取り付けました。これによって、ステーションへの電源供給に余裕が生まれました。国際宇宙ステーションの発電能力は、これまでの約5倍に増強されたのです。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの?
スペースシャトル・エンデバーは、軌道船オービター、固体ロケットブースター、液体燃料タンクで構成されています。全体の長さは56.1m、高さ23.3m、幅23.8m、重さ2,050t。オービターだけの長さは37.2m、高さ17m、幅23m、重さ約85t。オービター後部の機器収納室は、全長18m、直径4.6mです。オービター、固体ロケットブースターは再利用され、ブースターとオービターエンジンで計3,000tの推力があります。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
機体は、固体ブースターロケットと、外部燃料タンクにある液体水素の燃焼で上昇します。2分後、燃料の尽きたロケットは切り離され、パラシュートで落下。8分後、高度250〜400kmに達したとき外部燃料タンクが切り離されます。オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。地球に戻るとき、オービターは下部を前方に向けて減速した後、グライダーのように滑空して着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
国際宇宙ステーションのモジュール「Z1トラス」に、巨大な太陽電池パドルが取り付けられた「P6トラス」を取り付け、ステーションの発電能力を増強することが目的でした。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
国際宇宙ステーションの組み立てで、新たに「P6トラス」を取り付け、発電能力を増強しました。また、3人の宇宙飛行士が滞在していた国際宇宙ステーションに、初めてスペースシャトルの乗組員が訪れました。
※参考文献
「改訂版[図解]SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司+studio HETERO・編(PHP研究所)
STS-97
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/05 23:03 UTC 版)
STS-97は、エンデバーを用いて行われた国際宇宙ステーション(ISS)へのスペースシャトルのミッションである。ISSへの初めての太陽電池の取り付け、デスティニーの到着に備えたポートの準備、ISSの滞在員への物資の補給等が行われた
- ^ a b c d “Mission Archive - STS-97 Highlights”. 2006年9月15日閲覧。
- ^ a b Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA 2007年8月13日閲覧。
- ^ NASA (2009年5月11日). “STS-97 Wakeup Calls”. NASA. 2009年7月31日閲覧。
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