たいようでんち‐パドル〔タイヤウデンチ‐〕【太陽電池パドル】
太陽電池パドル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 04:39 UTC 版)
「トラス (ISS)」の記事における「太陽電池パドル」の解説
「en:Electrical system of the International Space Station」も参照 現在 ISS では、米国製の巨大な太陽電池パドル (Solar Array Wings : SAW) 4基すべてがそろい、ISS の主なエネルギー源となっている。一組目はP6トラスにあり、2000年後半の STS-97 で打ち上げられZ1トラスに取り付けられていたが、2007年11月の STS-120 で最終的な取り付け位置であるP5トラスに移された。二組目のP4トラスは2006年9月の STS-115 で打ち上げ・取り付けられたが、2006年12月の STS-116 で電気配線を切り替えるまで発電は行なわれなかった。三組目のS4トラスは2007年6月の STS-117 で取り付けられた。最後の組(ペア)であるS6トラスのものは2009年3月、 STS-119 で取り付けられた。また、ロシア製の科学電力プラットフォーム (SPP) を経由してより多くの電力を供給する計画もあったが、これはキャンセルされた。 各太陽電池パドルは、長さが112フィート(約34.1m)、幅が39フィート(約12m)あり、直流でほぼ32.8kWの発電能力がある。それぞれ、展開用マストを間にして2つの太陽電池ブランケットに分かれている。各ブランケットには、16,400のシリコン太陽電池セルが200セルずつ82枚のパネルに分割されていて、各セルは面積が8cm²で4,100個のダイオードから構成されている。 ブランケットのそれぞれの組は、宇宙へ運ぶのに場所を取らないようにアコーディオンのように折り畳まれている。軌道に着いてから、ブランケットの組の間にある展開用マストで元の大きさに広げる。最大電力を得られるよう、ベータ・ジンバル・アセンブリ (Beta Gimbal Assembly : BGA) と呼ばれる回転機構と、次に示す太陽電池パドル回転機構の2軸をジンバル制御することで太陽電池パドルを常に太陽に向けて、最適な発電量を確保している。
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