P3/P4トラス、S3/S4トラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 04:39 UTC 版)
「トラス (ISS)」の記事における「P3/P4トラス、S3/S4トラス」の解説
P3/P4トラスは、2006年9月9日にスペースシャトル・アトランティスのSTS-115ミッションで打ち上げられ、P1トラスに取り付けられた。P4トラスには太陽電池パドルがふたつ、ラジエータ、発電した電力を制御や貯蔵するための制御機器アセンブリ(Integrated Equipment Assembly: IEA)が装備され、P3トラスにはP3とP4を接続して太陽電池パドルを太陽に向ける太陽電池パドル回転機構、曝露機器結合システムが装備されている。取り付けの時点では、電力は回転機構を通っておらず、P4の太陽電池パドルで発電した電力はP4だけで使われ、ステーションの他の部分には供給されていなかった。その後、2006年12月のSTS-116で電気配線を切り替えることにより、全体へ電力が供給されるようになった。P3/P4トラスの鏡像であるS3/S4トラスは、スペースシャトルアトランティスによる STS-117 13A フライトミッションで、2007年6月11日にトラスに取り付けられた。 P3トラスとS3トラスの主なサブシステムとしては、トラス結合機構 (Segment-to-Segment Attach System : SSAS) 、太陽電池パドル回転機構 (Solar Alpha Rotary Joint : SARJ) 、曝露機器結合システム (Unpressurized Cargo Carrier Attach System : UCCAS)、UCCASとほぼ同じ機構であるペイロード結合システム (Payload Attach System: PAS)などがある。P3/S3トラスの主な機能としては、UCCAS/PASプラットホームに取り付けられる機器への機械的な接続や電力・データ接続の提供、SARJ でパドルを回転させて太陽に向ける機能、モービル・トランスポータ (MT) が移動したり停止したりするための場所である。P3/S3トラスは六角形のアルミニウム構造体で、隔壁が4つと縦通材が6つある。S3/P3トラスの計6箇所のUCCAS/PASはEXPRESS Logistics Carrier(及びAMS-02とESP-3)が取り付けられる場所であり、最初のELCは2009年11月にSTS-129で打ち上げられた。 P4トラスとS4トラスの太陽電池モジュール (Photovoltaic Module : PVM) の主なサブシステムとしては、太陽電池パドル (Solar Array Wing : SAW) が2枚、PVラジエータ、改良型トラス結合システム (Modified Rocketdyne Truss Attachment System : MRTAS) 、太陽電池パドルを回転させるためのベータ・ジンバル・アセンブリ (Beta Gimbal Assembly : BGA) などである。
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