STS-104とは? わかりやすく解説

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STS-104

分類:スペースシャトル


名称:STS-104
オービター名称:アトランティス
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:2001年7月12日
着陸年月日:2001年7月24日
宇宙飛行士:スティーブン・リンゼイ/チャールス・ホバーグ/マイケル・ガーンハート/ジャネット・カヴァンディ/ジェームス・レイリー
飛行時間:306時間35分

STS-104のアトランティスは、スペースシャトルによるちょうど10回目の国際宇宙ステーション(ISS)の組立てミッションです。STS-104の飛行は、前回STS-100で取り付けたロボットアームに不良が発生したために、予定より1カ月遅れました。このミッションでは国際宇宙ステーションにジョイント・エアロック「クエスト」と、酸素と窒素の入った高圧ガスタンクの取り付けが行われました。エアロックは、宇宙ステーション内部から空気のない宇宙空間へ出て船外活動をする時の出入り口で、長さ5.5m、最大直径4.5m、重さが約6tあります。エアロック内部の空気の90%を回収することができ、全部外に放出するシャトルのものより優れています。このエアロックを取り付けることによって、今後、宇宙ステーションの滞在クルーが船外活動を行えるようになり、自立した運用ができるようになりました。STS-104は、ISS計画のフェーズ2とよばれる段階の最後のフライトです。

1.どんな形をして、どのような性能を持っているの?
スペースシャトル・アトランティスは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(アトランティス)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。

2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。

3.宇宙飛行の目的は?
宇宙ステーションにジョイント・エアロック「クエスト」と酸素と窒素の入った高圧ガスタンクの取り付けることが目的です。エアロックの取り付けによって、ISSからクルーが宇宙空間に出て船外活動ができるようになります。これでISS建設計画の第2段階「フェーズ2」が終了です。

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
飛行3日目にステーションとドッキングし、その後8日間で計3回の船外活動を行い、ジョイント・エアロック「クエスト」と、ステーションに空気を入れる高圧ガスタンクがユニティに取り付けられました。このエアロックと前回取り付けたロボットアームによって、宇宙ステーションはシャトルが滞在していない時にも船外活動や組立て作業を行うことができるようになり、活動の幅が大きく広がりました。なお、アトランティス号のメインエンジン3基のうち1基に、今回から新型エンジンが取り付けられました。


STS-104

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 21:13 UTC 版)

STS-104
徽章
ミッションの情報
ミッション名 STS-104
シャトル アトランティス
発射台 39-B
打上げ日時 2001年7月12日 05:04 EDT
着陸または着水日時 2001年7月24日 23:38 EDT, ケネディ宇宙センター
ミッション期間 12日18時間36分39秒
周回数 200
高度 226 km
軌道傾斜角 51.6°
航行距離 850万 km
乗員写真
年表
前回 次回
STS-100 STS-105

STS-104は、スペースシャトルアトランティスを用いて行われた国際宇宙ステーションへのミッションである。2001年7月にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。主な目的はクエストモジュールの取付けとISSの維持管理である。3度の宇宙遊泳を含むミッションは成功し、事故無く地球に帰還した。

乗組員

職務
船長 スティーヴン・W・リンジー
(3度目の飛行)
パイロット チャールズ・ホーバー(英語版)
(初飛行)
ミッションスペシャリスト1 マイケル・ガーンハート(英語版)
(4度目の飛行)
ミッションスペシャリスト2 ジャネット・L・カヴァンディ
(3度目の飛行)
ミッションスペシャリスト3 ジェームズ・レイリー2世(英語版)
(2度目の飛行)

ミッションパラメータ

  • 質量:
    • 打上げ時質量:117,129 kg
    • 帰還時質量:94,009 kg
    • ペイロード:8,241 kg
  • 近点:372 km
  • 遠点:390 km
  • 軌道傾斜角:51.6°
  • 軌道周期:92.2分

ISSとのドッキング

  • ドッキング時刻:2001年7月14日 03:08:00 UTC
  • ドッキング解除時刻:2001年7月22日 04:54:00 UTC
  • ドッキング時間:8日1時間46分00秒

宇宙遊泳

  • ガーンハートとレイリー - EVA1
  • 開始時刻:2001年7月15日 03:10 UTC
  • 終了時刻:2001年7月15日 09:09 UTC
  • 時間:5時間59分
  • ガーンハートとレイリー - EVA2
  • 開始時刻:2001年7月18日 03:04 UTC
  • 終了時刻:2001年7月18日 09:33 UTC
  • 時間:6時間29分
  • ガーンハートとレイリー - EVA3
  • 開始時刻:2001年7月21日 04:35 UTC
  • 終了時刻:2001年7月21日 08:37 UTC
  • 時間:4時間02分

ミッションハイライト

STS-104の主な目的はクエストモジュールの運搬と取付けだった。これはジョイントエアロックで、シリンダー状の気密された2つの部屋がハッチで繋がっている構造をしていた。ISSに取り付けられ、起動された後は、ISSからの宇宙遊泳の主な出口として働いた。

ジョイントエアロックは長さ6.1m、直径4.0mで、重量は5.9トンである。アラバマ州ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センターでボーイングによって製造された。またSTS-104ではスペースラブの4つの高圧ガス容器も運ばれ、エアロックの外側に取り付けられた。

ミッションスペシャリストのマイケル・ガーンハートとジェームズ・レイリーは3度の宇宙遊泳を行い、合計で16時間30分を船外で過ごした。最初の宇宙遊泳ではエアーロックの取付けを補助した。2度目と3度目には4つの高圧ガスタンクや手すり、生命維持装置等をエアーロックの外壁に取付けた。3度目の宇宙遊泳は、クエスト自身から出て行われた[1]。

起床コール

NASAの有人飛行では、ジェミニ計画以来、乗組員は宇宙での一日の始まりに特別な音楽を流すことになっている[2]。それぞれの音楽は家族等により特別に選ばれたもので、乗組員各自にとって特別な意味を持つか、日常の業務に適したものである[2][3]。

日 曲 歌手/作曲家 リンク
Day 2
Wallace Courts Murron 『ブレイブハート』サウンドトラック WAV MP3
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Day 3
God of Wonders Caedmons Call WAV MP3
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Day 4
Space Cowboy イン・シンク WAV MP3
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Day 5
No Woman, No Cry ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ WAV MP3
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Day 6
Nobody Does it Better カーリー・サイモン, from the The Spy Who Loved Me soundtrack WAV MP3
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Day 7
Happy Birthday, Darling Conway Twitty WAV MP3
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Day 8
All I Wanna Do シェリル・クロウ WAV MP3
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Day 9
A Time to Dance Space Center Intermediate School Symphonic Band WAV MP3
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Day 10
I Could Write a Book ハリー・コニック・ジュニア, from 恋人たちの予感サウンドトラック WAV MP3
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Day 11
Who Let the Dogs Out? The Baha Boys WAV MP3
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Day 12
Orinoco Flow エンヤ WAV MP3
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Day 13
Honey, I'm Home シャナイア・トゥエイン WAV MP3
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Day 14
Hold Back the Rain デュラン・デュラン WAV MP3
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出典

  1. ^ “Giving the space station a doorway to space”. NASA. 2010年2月18日閲覧。
  2. ^ a b Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA. http://history.nasa.gov/wakeup%20calls.pdf 2007年8月13日閲覧。 
  3. ^ NASA (2009年5月11日). “STS-102 Wakeup Calls”. NASA. 2009年7月31日閲覧。

関連項目

外部リンク



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