STS-51-C
名称:STS-51-C
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名/機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1985年1月24日
着陸年月日:1985年1月27日
宇宙飛行士:トーマス・K・マッティングリー/ローレン・J・シュライバー/エリソン・S・オニヅカ/ジェームス・F・バクリ/ゲリー・E・ペイトン
飛行時間:73時間33分
STS-51-Cのディスカバリーは、アメリカ空軍の後援を受け、国防総省の依頼による宇宙飛行を行いました。アメリカの安全保障にかかわる軍事目的の飛行なので、飛行中にどんなことを行ったかは明らかにされていません。このときの乗組員の一人として、翌1986年打ち上げのSTS-51-Lチャレンジャーの爆発事故で不幸な最後を遂げた、日系アメリカ人宇宙飛行士エリソン・オニヅカが参加していました。
約3日間の飛行を終え、ディスカバリー号は無事に地球へ帰還しました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
国防総省の依頼による軍事目的の飛行です。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
アメリカの安全保障にかかわる活動なので、どんなことを行ったかは明らかにされていません。
※参考文献
「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)1992年発行
「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行
STS-51-C
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/06 16:19 UTC 版)
STS-51-Cは、アメリカ航空宇宙局のスペースシャトル計画の15回目の飛行、ディスカバリーの3回目の飛行である。1985年1月24日に打ち上げられ、1月27日にフロリダ州のケネディ宇宙センターに着陸した。ケネディ宇宙センターへのスペースシャトルの着陸は4度目であった。STS-51-Cは、アメリカ国防総省のペイロードのために行われた初めてのスペースシャトルのミッションであり、そのためミッションの詳細の多くは機密とされた。
- ^ Cassutt, Michael (2009年8月). “Secret Space Shuttles”. Air & Space 2012年2月17日閲覧。
- ^ Rogers Commission Report (1986年). “Report of the Presidential Commission on the Space Shuttle Challenger Accident, Volume 1, Chapter 6”. 2013年11月28日閲覧。
- 1 STS-51-Cとは
- 2 STS-51-Cの概要
- 3 外部リンク
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