STS-64とは? わかりやすく解説

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STS-64

分類:スペースシャトル


名称:STS-64
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1994年9月9日
着陸年月日:1994年9月20日
宇宙飛行士:リチャード・N・リチャーズ/L・ブライニー・ハモンド/ジェリー・M・リネンガー/スーザン・J・ヘルムズ/カール・J・メアード/マーク・C・リー
飛行時間:262時間50

STS-64では、レーザー・センサーによる地球の大気観測や、自動物質加工処理システム(ROMPS)による科学実験観測衛星スパルタン-201による「太陽風」の観測など、さまざまな宇宙技術ミッションが行われました
太陽風とは、太陽からたえまなく噴出している超音速プラズマ流(高度に電離し気体の流れ)のことです。地球吹きつける太陽風は、電子装置に悪い影響あたえて通信妨害するなどの問題引き起こしますスパルタン-201には2つ望遠鏡備えられ太陽風電子陽子イオン(電荷をおびた原子)の調査行ないました。
宇宙空間放出したスパルタン-201を再び回収し、約11日間の飛行終えて、STS-64は地球帰還しました。

1.どんな形をして、どのような性能持っている
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料入れてある外部タンクからなっています。全体長さ56メートル、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンク使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。

2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンク液体燃料を使うオービター噴射打ち上げます。2分後に、燃料燃えつきたブースターロケットが切り離されパラシュート落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンク切り離されオービター軌道修正エンジン地球周回軌道乗りますオービター地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します

3.宇宙飛行目的は?
観測衛星スパルタン-201放出回収や、さまざまな科学実験です。

スパルタン-201
スパルタン-201

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果おさめたの?
観測衛星スパルタン-201による太陽風観測や、さまざまな科学実験行ないました。

参考文献:「Newton CollectionII 宇宙開発竹内 均監修(教育社)1992年発行SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行


STS-64

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 01:37 UTC 版)

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STS-64
徽章
ミッションの情報
ミッション名 STS-64
シャトル ディスカバリー
発射台 39-B
打上げ日時 1994年9月9日、6時22分35秒 pm EDT
着陸または着水日時 1994年9月20日、5時12分52秒 pm EDT
エドワード空軍基地第4滑走路
ミッション期間 10日間22時49分57秒
周回数 176
高度 259キロメートル (140 nmi)
軌道傾斜角 57 度
航行距離 7,242,048キロメートル (4,500,000 mi)
乗員写真
年表
前回 次回
STS-65 STS-68

STS-64スペースシャトルディスカバリーの複数の実験パッケージを行うミッション。1994年9月9日にフロリダのケネディー宇宙センターから打ち上げられた。

クルー

地位 宇宙飛行士
指令 リチャード・リチャーズ英語版
4回目の宇宙飛行
パイロット ブライアン・ハモンド英語版
2回目の宇宙飛行
ミッションスペシャリスト1 ジェリー・リネンジャー
1回目の宇宙飛行
ミッションスペシャリスト2 スーザン・J・ヘルムズ
2回目の宇宙飛行
ミッションスペシャリスト3 カール・メアード英語版
3回目の宇宙飛行
ミッションスペシャリスト4 マーク・リー (宇宙飛行士)英語版
3回目の宇宙飛行

ミッションパラメータ

宇宙遊泳

  • リー、メアード – EVA 1
  • EVA 1 開始: 1994年9月16日 – 14時42分 UTC
  • EVA 1 終了: 1994年9月16日 - 21時33分 UTC
  • 時間: 6時間51分

ミッションハイライト

ケネディー宇宙センターからの打ち上げ
EVA中のリーとメアード

STS-64はLidar In-space Technology Experiment (LITE)の最初の飛行であり、命綱なしでのアメリカ初の宇宙遊泳が行われた。 ペイロードとして乗せられたLITEは、光検出と測距のための装置で、地球大気の研究のために電波の代わりにレーザーパルスを利用した光学レーダーである。この初飛行は技術試験として非常に成功した。LITE装置は53時間にわたって運用され、43時間以上のハイレートデータをもたらした。雲や嵐の構造、粉塵雲、汚染物質、森林火災、表面反射などで前例のない景色が見られた。北欧、インドネシア、南太平洋、ロシア、アフリカなどの上空で研究が行われた。20カ国65グループが地上および航空機の装置からLITEのデータを確認し検証測定を行った。LITE科学計画はNASAの地球惑星ミッションの一部であった。

ペイロードベイの上を漂うメアード

ミッションスペシャリストのリーとメアードは9月16日にシャトル計画で28回目のEVAを行った。6時間以上のEVAで、彼らはSimplified Aid for EVA Rescue(SAFER)と呼ばれる新しいバックパックを試験した。これはEVA中に命綱を使わないでいられるような設計がされていた。SAFERの運用はSTS-51-A以来初の命綱なしの宇宙遊泳となった。SAFERはその後のアメリカの宇宙遊泳や国際宇宙ステーション建設時に他国が利用する主な宇宙服になった。

アームにつかまれたSPARTAN

5日のミッションで、Astronomy-201シャトル向き自動研究ツール(Shuttle Pointed Autonomous Research Tool for Astronomy-201、SPARTAN-201)が自由飛行を行うために遠隔操作用アームで放たれた。SPARTAN-201はシャトルでの2回目の飛行であり、太陽風の加速度や速度、太陽のコロナの側面測定などが目的であり、データを記録していた。記録したデータは地球に帰ってから再生された。SPARTAN-201は2日のデータ収集の後に回収された。

その他のペイロードにはシャトルのロボットアームの拡張で備えられた10メートル程度の装置であるシャトル噴射圧衝突飛行実験装置(Shuttle Plume Impingement Flight Experiment、SPIFEX)が乗せられていた。SPIFEXはミールや計画中の宇宙ステーションなど大規模な宇宙建造物でのスラスタ圧の潜在的な影響についての理解を深めるために反動制御装置(RCS)スラスターのデータ収集を行うために設計されていた。ロボット自動運用処理システム(Robot Operated Processing System、ROMPS)はアメリカ初の宇宙での自動運用システムであり、カーゴベイの壁に取り付けられた2台のゲットアウェイ・スペシャル英語版(GAS)キャニスタに乗せられていた。GASのブリッジアセンブリは12のcansを処理し、10の自己完結型実験を行った。

中間デッキ実験では植物標本の宇宙飛行での影響を調べる実験(Biological Research in Canister、BRIC)、陣形形成と離散の分析のための航跡の高解像度画像の撮影(Military Application of Ship Tracks、MAST)、宇宙での火炎伝播のデータを得るための実験(Solid Surface Combustion Experiment、SSCE)、電離放射線を測定する実験(Radiation Monitoring Equipment III、RME III)軌道上と地上のアマチュア無線家との間で短波無線の通信可能性を実証する実験(Shuttle Amateur Radio Experiment II、SAREX II)、空軍マウイ光学局(AMOS)の試験などが行われ、これらはシャトルに搭載されるハードウェアを必要としなかった。

STS-63は全体が加圧された加圧のアドバンスド・クルー・エスケープ・スーツ英語版と呼ばれる与圧服を用いた最初のミッションであり[1]、これは最終的に部分加圧の打ち上げ再突入時用スーツと取り替えられた。

関連項目

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