STS-46とは? わかりやすく解説

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STS-46

分類:スペースシャトル


名称:STS-46
オービター名称:アトランティス
打ち上げ国名/機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1992年7月31日
着陸年月日:1992年8月8日
宇宙飛行士:ローレン・J・シルバー/アンドリュー・M・アレン/ジェフリー・A・ホフマン/フランクリン・R・チャンディアズ/クラウド・ニコリエール/マーシャ・S・イビンズ/フランコ・マラーバ
飛行時間:191時間15分

STS-46のアトランティス打ち上げられ主な目的は、ヨーロッパ製の回収輸送機(EURECA)と、NASAイタリア共同開発した牽引式人工衛星システム(TSS)を宇宙運んで展開することでした。EURECAの展開は、途中でトラブル生じて作業遅れてしまいましたが、計画どおりに展開できましたTSSの展開作業にもまたトラブル発生しました人工衛星ケーブル引っぱってスペースシャトルから約20km先まで伸ばす予定が、ケーブル動かず最長で約258mしか伸びなかったのです。トラブル解決するためのさまざまな試み何日もかけて行われましたが、結局作業中断されTSSシャトル荷物室にしまいこまれました。これらの作業の遅れのせいで、アトランティス飛行日程延長され宇宙での活動は約8日間になりました

1.どんな形をして、どのような性能持っている
スペースシャトル・アトランティスは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(アトランティス)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料入れてある外部タンクからなっています。全体長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンク使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。

2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンク液体燃料を使うオービター噴射打ち上げます。2分後に、燃料燃えつきたブースターロケットが切り離されパラシュート落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンク切り離されオービター軌道修正エンジン地球周回軌道乗りますオービター地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します

3.宇宙飛行目的は?
欧州回収輸送機(EURECA)と牽引式人工衛星システム(TSS)を宇宙空間展開することです。

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果おさめたの?
牽引式人工衛星システム(TSS)の展開がうまくいかず、予定作業中断されました。

参考文献
Newton Collection II 宇宙開発竹内 均監修(教育社)1992年発行
SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行


STS-46

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 23:10 UTC 版)

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STS-46
EURECAの放出
任務種別 衛星放出
技術
運用者 NASA
COSPAR ID 1992-049A
SATCAT № 22064
任務期間 7日23時間15分3秒
飛行距離 5,344,643 km
周回数 127
特性
宇宙機 アトランティス
着陸時重量 94,676 kg
ペイロード時重量 12,164 kg
乗員
乗員数 7
乗員 ローレン・シュライバー
アンドリュー・アレン
クラウド・ニコリエール
マーシャ・アイビンス
ジェフリー・ホフマン
フランクリン・チャン=ディアス
フランコ・マレルバ
任務開始
打ち上げ日 1992年7月31日 13:56:48(UTC)
打上げ場所 ケネディ宇宙センター第39発射施設
任務終了
着陸日 1992年8月8日 13:11:50(UTC)
着陸地点 ケネディ宇宙センターシャトル着陸施設第33滑走路
軌道特性
参照座標 地球周回軌道
体制 低軌道
近点高度 425 km
遠点高度 437 km
傾斜角 28.45°
軌道周期 93.2分


前列:左から、アレン、シュライバー、後列:左から、ニコリエール、ホフマン、チャン=ディアス、マレルバ
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STS-46は、アトランティスを用い、1992年7月31日9:56:48 (EDT) に打ち上げられた、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のスペースシャトルのミッションである。

乗組員

バックアップ

  • ペイロードスペシャリスト1 - ウンベルト・グイドーニ,ASI

ハイライト

ミッションの主目的は、欧州宇宙機関(ESA)のEURECAと、NASAとイタリア宇宙機関(ASI)が共同で運用するテザー推進衛星(TSS)の放出である。データ処理システムの問題のため、EURECAは予定よりも1日遅れて放出された。放出の7時間半後、スラスタが点火し、EURECAを予定の光度である約310マイルに運んだ。しかし、予期せぬ光度データのため、スラスタの点火は24分間から6分間に短縮された。この問題は解決し、EURECAはミッションの6日目に運用軌道まで達した。curtailも、EURECAの問題のため、予定よりも1日遅れた。放出の際、テザーの線が混雑していたため、オービタから12.5マイルの距離まで達するはずが、860フィートまでしか達しなかった。数日間の何度かの試みの後、TSSの運用は短縮され、地球に帰還するために格納された。その他のペイロードには、Evaluation of Oxygen Integration with Materials/Thermal Management Processes (EOIM-III/TEMP 2A)、Consortium for Materials Development in Space Complex Autonomous Payload (CONCAP II及びCONCAP III)、IMAX Cargo Bay Camera (ICBC)、Limited Duration Space Environment Candidate Materials Exposure (LDCE)、Air Force Maui Optical Site (AMOS)、Pituitary Growth Hormone Cell Function (PHCF)、Ultraviolet Plume Instrument (UVPI)があった。目的を完了するため、ミッションは延長された。STS-46は、軌道まで到達した150回目の有人宇宙飛行となった。

外部リンク


STS-46

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 19:26 UTC 版)

クロード・ニコリエ」の記事における「STS-46」の解説

ニコリエは、1992年行われたSTS-46で、ミッションスペシャリストとしてスペースシャトル・アトランティス搭乗し8日間の初めての宇宙飛行行った乗組員は、ESAEURECAと、NASAイタリア宇宙機関協働プロジェクトであるTSS-1を放出した

※この「STS-46」の解説は、「クロード・ニコリエ」の解説の一部です。
「STS-46」を含む「クロード・ニコリエ」の記事については、「クロード・ニコリエ」の概要を参照ください。

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