クラウド・ニコリエール
名前:クラウド・ニコリエール(Claude Nicollier)
性別:男
国名:スイス
生年月日:1944年9月2日(スイス連邦共和国ベベイ市)
所属宇宙機関:欧州宇宙局/ヨーロッパ宇宙局(ESA)
飛行実績:スペースシャトル計画(STS-46/アトランティス号)(STS-61/エンデバー号)(STS-75/コロンビア号)
ニコリエールは、スイス人として初めての宇宙飛行士です。また一時はスイス航空のDC-9型飛行機に操縦士として搭乗していたという、一風変わった経歴の持ち主です。
1970年にローザンヌ大学を卒業後、1975年にジュネーブ大学で宇宙物理学の修士を獲得、スイス空軍のテストパイロットを1988年まで勤めています。1978年に欧州宇宙局(ESA)の初のヨーロッパ人宇宙飛行士候補生に選ばれ、1980年5月にNASAのミッションスペシャリストとして訓練を始めました。
ニコリエールはこれまで、シャトルで3度宇宙を飛び、国際宇宙協会のユーリ・ガガーリン金メダルを受賞するなど、数多くの業績を上げています。
1.同じロケット、衛星に乗った宇宙飛行士はいるの?
STS-46(アトランティス号、1992年7月31日打ち上げ)ではアンドリュー・M・アレン、フランクリン・ラモン・チャン-ディアズ、ジェフリー・アレン・ホフマン、マーシャ・S・アーヴィンズ、フランコ・マレーバ、ローレン・ジェームス・シュライバーと同乗しました。
STS-61(エンデバー号、1993年12月2日打ち上げ)ではトーマス・D・エーカース、ケネス・D・ボワソックス、リチャード・オズワルド・コービー、ジェフリー・アレン・ホフマン、フランクリン・ストーリー・マスグレイブ、キャサリン・C・ソーントンらと同乗しました。
STS-75(コロンビア号、1996年2月22日打ち上げ)では、アンドリュー・M・アレン、フランクリン・ラモン・チャン-ディアズ、マウリツィオ・チエリ、ウンベルト・グイドーニ、ジェフリー・アレン・ホフマン、スコット・J・ホロウィッツらと同乗しました。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
STS-46では、欧州宇宙局の実験棟「EURECA」を操作して数々の実験を行ったほか、2つの衛星をケーブルで結んだ「TSS(衛星係留システム)」の実験を行ないました。
STS-61は、ハッブル宇宙望遠鏡の修理を行なう重要なミッションで、4人が計5回の船外活動を行って望遠鏡の焦点のずれなどを完全に修理しました。
STS-75では、TSSの2回目の実験を行ない、電磁力学とプラズマ物理に関する成果を挙げたほか、低重力下での金属や半導体の製造実験に成果を挙げました。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
STS-46で7日間と23時間16分、STS-61で10日間と19時間55分、STS-75で15日間と17時間45分の飛行記録を持っています。
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