エンデバー号
最新鋭のオービタ「エンデバー号」
エンデバー号は、スペースシャトル計画の5機目のオービタで、イギリスの探検家ジェームス・クックが1770年代にディスカバリー号とともにハワイ諸島に到達したもう1隻の船の名にちなんでつけられました。この航海のとき、クックは金星が太陽と地球の間を不規則に通過しているのを観察しました。また、クックはこの航海で完全なニュージーランドの地図を作成し、オーストラリア東岸も調査しました。
1992年5月7日、エンデバー号の初飛行。エンジン点火の瞬間(STS49)
400カ所以上の改良で、4週間の宇宙滞在が可能に
スペースシャトル・エンデバー号は、1986年の事故で失われたチャレンジャー号の代替機として建造されました。外観からは今までのオービタと同じように見えますが、400カ所以上もの点で改良されました。たとえば、二酸化炭素除去装置と予備燃料タンクが増設されたことで、今までは10日間ほどだった宇宙での滞在時間が28日間まで延長できるようになりました。
日本の毛利、若田両宇宙飛行士も搭乗
エンデバーは1992年5月7日にはじめて打ち上げられました。また、1992年9月12日にはスペースシャトルに日本人宇宙飛行士の毛利衛さんがペイロード・スペシャリストとしての乗り込み、さまざまな実験をしました。93年12月2日にはハッブル宇宙望遠鏡の修理をおこないました。日本人初のミッション・スペシャリストである若田光一さんが96年1月に乗り込んだオービタもこのエンデバーです。
エンデバー
(エンデバー号 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 20:54 UTC 版)
エンデバー(Endeavor、endeavour、英語で努力を意味する)
- エンデバー (帆船) - 探検家キャプテン・クックの帆船。イギリス海軍にはこれまで計9隻の同名船がある。→ (List of ships named HMS Endeavour)
- スペースシャトル・エンデバー - スペースシャトルのオービタ。
- アポロ15号の司令機械船 CSM-112 のコールサイン。ジェームズ・クックの帆船にちなんで命名された。
- クルードラゴン・エンデバー - クルードラゴン1号機。上記のスペースシャトルにちなんで命名された。
- エンデバー (補給艦) - ニュージーランド海軍の補給艦。ジェームズ・クックの帆船にちなむ。
- エンデバー (コンピュータ) - エプソンダイレクトのパーソナルコンピュータおよびプロジェクタのブランド名。
- 山口県下関市の運送会社。主に冷凍食品や水産加工物、青果物を輸送する「エンデバー便」を運行する。
- 三菱・エンデバー - 三菱自動車工業のSUV。
- エンデバー (企業) - アメリカ4大エージェンシーの1つ
- 刑事モース〜オックスフォード事件簿〜 の原題 - 英国の刑事ドラマシリーズ(主演 ショーン・エヴァンス)
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