クックの航海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 22:04 UTC 版)
「エンデバー (帆船)」の記事における「クックの航海」の解説
エンデバー号は1768年8月8日プリマスを出航し、マデイラ諸島を経て、アフリカ西岸に沿って進み、大西洋を横断して南アメリカに向かい、1768年11月3日にリオデジャネイロに到着した。続いて、ホーン岬を回って南太平洋に入り、タヒチ島へ赴き、金星の太陽面通過観測のために3ヶ月同地に停泊した。 表向きの指令は完遂され、エンデバー号は南半球を航行する「秘密任務」に引き続いて従事した。エンデバー号はタヒチからニュージーランドへ向かい、マオリからの妨害にさらされながらも、同地の海岸線の測量を6ヶ月行なった。ニュージーランドからオーストラリアの沿岸へ西に航行し、1770年4月19日にオーストラリア大陸を発見した。4月29日現在カーネルとして知られる地点で、クックと一行はオーストラリア大陸に最初の上陸を行なった。当初クックはこの入り江に多くのエイが見られたので、入り江をアカエイ湾と命名したのだが、後に植物学者湾と改められ、最終的には、植物学者のジョゼフ・バンクス、ダニエル・ソランダー、ヘルマン・スペーリングによって採集された多くの固有種にちなんで、ボタニー湾 (植物学湾) と呼ばれるようになった。 次の4ヶ月間クックはオーストラリア沿岸を測量したが、エンデバー号がグレートバリアリーフに座礁してしまった。
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