クックブック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:45 UTC 版)
「ファニー・ファーマー」の記事における「クックブック」の解説
ファニーは1896年に、彼女の最も有名な著書となった『ボストン・クッキングスクール・クックブック(英語版)』(Boston Cooking-School Cook Book)を出版した。1884年にメアリー・ジョンソン・ベイリー・リンカーン(英語版)が出版した『リンカーン夫人のボストン・クックブック』(Mrs. Lincoln's Boston Cook Book)に続くもので、ミルクトースト(英語版)からジガラ・ア・ラ・リス(Zigaras à la Russe)まで、最終的に1,850点のレシピが掲載された。また、レシピ以外にも、家事や掃除、果物や野菜の缶詰や乾燥、栄養学などのエッセイも掲載された。 初版はリトル・ブラウン・アンド・カンパニー(英語版)から出版されたが、3000部のみの自費出版だった。この本はアメリカ国内で人気となり、後に『ファニー・ファーマー・クックブック』(Fannie Farmer Cook Book)と題名を変え、別の著者による改訂を受けて100年以上経った今日でも出版され続けている。 この本では、調理中に食品の中で起こる化学反応を科学的に説明している。また、標準化された計量スプーンや計量カップの使用を推奨し、アメリカの料理レシピにおける計量システムの標準化にも貢献した。この本が登場する以前のアメリカのレシピでは、分量を「卵1個分のバター」や「ティーカップ1杯分の牛乳」のように表現していた。ファーマーは、「計量カップ一杯」「テーブルスプーン(大さじ)すり切り一杯」「ティースプーン(小さじ)すり切り一杯」のように体系的に説明した。
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